映画『アンフェア the movie』あらすじとネタバレ感想

アンフェア the movieの概要:2007年制作の日本映画。ドラマ「アンフェア」シリーズの劇場版第1弾。監督は小林義則。脚本は佐藤嗣麻子。出演は篠原涼子、椎名桔平、成宮寛貴、阿部サダヲ、濱田マリ、江口洋介など。

アンフェア the movie あらすじ

アンフェア the movie
映画『アンフェア the movie』のあらすじを紹介します。

主人公は警視庁公安部総務課の警部補・雪平(篠原涼子)。彼女は警察内部の不正を暴くため、今日も孤独に戦いを続けていた。内部不正の証拠が書かれているという極秘情報を手に入れたものの、何者かによって襲撃を受け、娘の美央(向井地美音)が大怪我を負ってしまう。警察病院に搬入された娘だったが、その直後、その病院が謎のテロリストグループによって占拠されてしまう。

テロリストのリーダー後藤(椎名桔平)の要求とは、「警察が隠し持っているという裏金80億円を用意しろ」というものだった。要求に答えない場合は、警察病院に入院しているという警察庁長官を殺害するというのだ。警察庁次長の入江(大杉漣)はそんな金はないととぼけるばかり。そんな中、SAT(テロ対策特殊部隊)が病院内部に潜入するものの、反撃を受けて全滅してしまう。

雪平は、病院内の娘を救い出すために、斉木(江口洋介)や三上(加藤雅也)と組み、病院内部への潜入を開始する。だが、テロリストの最後の切り札とは、細菌兵器を使った東京都民への攻撃だったのだ。

果たして雪平は、自身の娘を救い出す事が出来るのだろうか。そして、事件の背後に潜む、警察内部の不正を暴く事が出来るのだろうか……。

アンフェア the movie 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2007年
  • 上映時間:112分
  • ジャンル:アクション
  • 監督:小林義則
  • キャスト:篠原涼子、椎名桔平、成宮寛貴、阿部サダヲ etc

アンフェア the movie ネタバレ批評

映画『アンフェア the movie』について、感想批評です。※ネタバレあり

人気テレビシリーズの映画化

今作は人気テレビシリーズ「アンフェア」の劇場版である。警察内部の不正を暴こうとあがく公安の雪平を主人公とした、疑心暗鬼の世界を描いたドラマである。今回は2時間の映画版という事で、一つの事件を中心としたスケールの大きい話が展開していく。

今作のメインプロットは、警察病院の占拠事件である。この病院には実は警察庁長官が極秘入院をしていて、彼を人質にするためにテロリストたちが占拠したのだ。彼らの要求とは「警察内部の裏金の暴露」である。テロリストである後藤は、警察に裏切られているという過去を持ち、彼らは彼らなりの正義で動いているというのが今作の面白いところだろう。

後藤と雪平は、同じ目的のために動いているものの、その手段がまったく違うというのがこのシリーズのテーマともなっている。「アンフェアにはアンフェアを」が信条の雪平だが、絶対にやってはいけないラインというのが存在するところが、雪平を雪平たらしめている要因だろう。

全体的に残念な映画版

とはいえ、全体的には残念な部分が多いのは否定できない。テロリスト占拠事件から、さまざまな裏の思惑が露呈していくという展開は面白いのだが、細部のディテールが非常にいい加減なのだ。まず設定としては、この警察病院は難攻不落の城のはずである。SATですら攻略の出来ない難攻不落の城だからこそ、雪平の単独潜入が重要になってくるのだ。ここらへんはハリウッド映画「ダイ・ハード」などでも同じである。

しかし、今作では雪平だけでなく、斉木や三上なども簡単に病院内部に潜入出来てしまう。こんな簡単に攻略出きてしまうのであれば、サスペンスなどは生まれようもない。加えて、裏切者が二転三転して登場するため、もはや元の大筋が曖昧になっている点ももったいない。疑心暗鬼にしたいという狙いはわかるものの、もう少しプロットを簡略化した方が良かったのではないだろうか。

しかし全体的には、テレビシリーズの路線を引き継ぎ、映画版として大幅にスケールアップさせた事は評価に値するだろう。だが警察内部の黒幕は、次回へと持ち越しになってしまうのは消化不良である。

アンフェア the movie 感想まとめ

難攻不落の警察病院の占拠事件。細菌兵器の使用。人質である警察庁長官。そして正義を貫こうとするテロリスト。ここで描かれている図式は「ダイ・ハード」でおなじみのものであり、また「ザ・ロック」でもあると言える。これらの映画の共通点は、主人公が唯一の頼みの綱であるという事だ。今作の場合だと雪平がそれにあたる。SATが全滅してしまった今、なんとか内部に潜入する事に成功した雪平の行動に、すべてがかかっているのだ。しかしここまでお膳立てが整っていながらも、後半がグダグダになってしまったのは脚本上の致命的なミスであろう。やはりこういったスケールの大きいテロ事件を描くのは、日本映画には不向きなのかもしれない。テレビ版の拡張番組として、軽い気持ちで楽しむのが正しい見方ではないだろうか。

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