映画『アンストッパブル』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

『トップガン』などで知られるトニー・スコットの遺作。暴走機関車を止めるために奮闘する二人の男の姿を描く。主演はトニー・スコットとタッグを組むのが5回目だったデンゼル・ワシントンとクリス・パイン。脚本は『ジャックと天空の巨人』のマーク・ボンバック。

あらすじ

映画『アンストッパブル』のあらすじを紹介します。

ベテラン機関士のフランク(デンゼル・ワシントン)と若き車掌ウィル(クリス・パイン)の二人は、機関車1206号に乗り込む。二人とも複雑な家庭環境を抱えており、さらに価値観の違いもあってギクシャクした雰囲気だった。しかし、大量の化学物質を搭載した貨物列車777号が制御不能になり、無人のまま暴走を始めたという情報が入り込み、鉄道会社は二人に777号を止めさせようとする。様々な手段を用いるが上手く行かず、行方を見守るテレビ中継の視聴者たちが諦め始めた時、フランクとウィルの間には固い絆が生まれ、最後の作戦に挑もうとしていた。777号は猛スピードで急カーブに差し掛かろうとしていた……。

評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2011年1月7日
  • 上映時間:99分
  • ジャンル:アクション
  • 監督:トニー・スコット
  • キャスト:デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、ロザリオ・ドーソン、イーサン・サプリー、ケビン・ダン etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

映画『アンストッパブル』について、考察・解説します。※ネタバレあり

ハラハラ・ドキドキのパニック映画

本作は良質な娯楽映画です。暴走する機関車を止めるために苦闘する二人の男、見守る国民たち、ダメダメな指示者、絶望的な展開……迫力のある映像と優れた演出により、観客はハラハラさせられっぱなしです。おっさんと若者はいつしか強い絆で結ばれ、最後のチャンスに全てをかける。どうなるんだ!成功するのか、しないのか!どうなるんだーっ!……さすがトニー・スコット。盛り上げ方が上手い!そして男同士のホモソーシャルな友情を描くのも上手い!デンゼル・ワシントンの演技も良いし、クリス・パインの目つきもステキ。我々観客はテレビ中継を固唾をのんで見守る視聴者と同じ視点に立つことができ、ハラハラしたり、イライラしたりできる。これは極上の娯楽ですよ。コントみたいなゴミ映画を観ている場合じゃないです。

また、上映時間の短さもいいんですよね。この話、関わる人間たちのドラマパートが挿入されてもおかしくない。グダグダ話が進んでしまっても、おかしくないんです。実際、その方が観客は感情移入しやすいだろうと考えるプロデューサーは多い。でも、トニー・スコットですよ。娯楽映画の巨匠は、観客の気持ちを理解できている!この映画に求められるのは暴走機関車のようなスピード感です。ドラマパートなんて冒頭5分で終わりだよ!後は暴走機関車が突っ走るだけなんだ!でも、それが面白い。私も主人公二人のバックストーリーをもっと知りたいと思いました。でも、あまりに知りすぎるのは良くない。ちょうど二人の関係のように。

まとめ

パニック映画の傑作はたくさんありますが、最もスピード感があるのは本作でしょうね。『ポセイドン・アドベンチャー』のように登場人物が多いと、こうはならない。焦点を当てるのはたったの2人。2人だけで感動的なオチを用意することができるんです。映画は登場人物が多くなければいけないなんて決まりはないのですよ。いくら制作費がかかっていても、登場人物は少なくていい。その分、少ない登場人物の動きを美しく、感動的に描けばいいんです。時間をかけて。そこをもっと理解して欲しいですね。誰にとは言いませんが……。本作がトニー・スコットの遺作になってしまったのが本当に惜しい。自殺の真相は誰にもわかりませんが、映画界が失った物は大きいですね。

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