映画『うさぎドロップ』あらすじネタバレ結末と感想

うさぎドロップの概要:『うさぎドロップ』は、宇仁田ゆみの同名大ヒットコミックの実写映画。祖父の死をきっかけに、彼の「隠し子」である6歳の少女を引き取ることになった男・大吉が育児に奮闘する様を描く。

うさぎドロップ あらすじネタバレ

うさぎドロップ
映画『うさぎドロップ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

うさぎドロップ あらすじ【起・承】

サラリーマンの大吉は、祖父の葬式で6歳の少女・りんに出会う。なんと、りんは祖父の隠し子だというのだ。
当然親族全員がりんの存在を知らず、今後誰が引き取って育てるかでもめてしまう。結局誰も名乗り出ず、施設に入れるしかないということになったが、その一連のやりとりに怒りを感じた大吉は自分が引き取ると宣言する。
こうして、年下の「叔母」にあたるりんとの奇妙な生活が始まるのだった。

20代の独身で、当然子育ての経験がない大吉を見かねた家族はいろいろアドバイスをする。まずは保育園探しを始めるが、仕事で夜遅くなる大吉にとって条件に合う保育園はなかなか見つからず苦労する。取りあえず臨時の保育園に一時的に預けるが、長くは続けられない。
これからりんと暮らしていく上で、まず何を第一にするべきかを考えた大吉は、夜遅くまで残業のない配送センターへの異動を決める。

新しい保育園も決まり、生活が落ち着いてきたところで大吉は祖父の家を訪れ、りんのことについての手がかりを探す。

うさぎドロップ あらすじ【転・結】

新しい生活にも慣れたかと思ったころ、りんは毎晩おねしょをするようになった。それまではまったくなかったため、大吉は悩む。
保育園でりんが仲良くなったコウキの母はシングルマザーで、大吉の相談相手になってくれた。子供二人が一緒にいることで、必然的に保護者同士も親しくなり、大吉はコウキの母に好意を抱き始める。

その頃、大吉はりんの実母の手がかりを見つける。りんの母は大吉の祖父の家政婦をしていた女性だった。今は漫画家をしており、恋人と暮らしているという。りんの母は子供を育てていく決心ができずに中絶するつもりだったが、大吉の祖父に説得されりんを産んだのだった。
大吉の祖父はりんの父親ではないことがわかった。
大吉はりんの母の話を聞くうちに、あまりの無責任さに腹を立てる。今まで自分がりんを育てていいのかという思いがあったが、彼女の態度がより大吉にりんを育てる決意を固めさせたのだった。

ある日、りんとコウキが行方不明になる。コウキは死んだ父の墓参りに行こうとし、りんもそれについていったのだった。
二人は無事帰宅して、大吉は安心する。
りんはこの日を境におねしょをしなくなっていった。りんの中で、祖父の死をうまく理解できておらず、「おじいちゃんが突然いなくなってしまった」不安だけがあった。大吉もいつかいなくなってしまうのではないかという思いから、不安でおねしょをするようになっていたのだ。だが、コウキの父の墓参りを通してりんなりに何かを感じたのか、不安はなくなったのだ。

うさぎドロップ 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2011年
  • 上映時間:114分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:SABU
  • キャスト:松山ケンイチ、香里奈、芦田愛菜、桐谷美玲 etc

うさぎドロップ 批評・レビュー

映画『うさぎドロップ』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

原作のラストまで描かなくてよかった

映画は、りんと大吉の出会いと、これから二人で生きていくんだという決意ができるところまで、「りんの幼少期」だけを描いている。
原作では、今後りんが小学生になり、どんどん大人になっていき、最後は大吉と結ばれるまでを描いて終わる。
この終わり方はまるで源氏物語の光源氏と若紫のような関係性で、大吉とりんのほのぼの親子を見ていたかった読者にはがっかりする終わり方だったのだ。
実は、物語の序盤でこのラストを案じさせるような描写はあったのだが、これを親子の物語として読んでいるとそうは読み取れない。驚きの展開である。
単純にほのぼのとした親子の物語として楽しむには、この映画の終わり方が丁度良かったように思う。

子育ての大変さ

子育てをしていると、大変なことがたくさんあることはよく知られている。特に最近では「待機児童問題」もあり、保育園不足は有名。そんな中、母親ではなく父親として、仕事と子育てにどう折り合いをつけるかということが描かれていて、興味深いと思った。
現代社会では、女性も働くけれど、子育てと仕事の両立は難しい。そして子供が母親の負担であるようにとらえられることもしばしば。でもそうじゃない。この映画では、大吉はりんを優先して仕事環境を変えた。でもそれを犠牲になったとは思っていない。こういう風に思えるのがどれだけ難しいことか。自然に描かれてはいるが、子育てをしていく上で大事なことがたくさん見えてくる。

うさぎドロップ 感想まとめ

こういう親子のストーリーは、子役がかなり重要。りんを演じているのは芦田愛菜で、この頃は6歳。この年であの演技、すごい女優だなあと驚いた。
映画の中でも、りんは6歳にしては大人びた印象。大吉に引き取られた翌朝に自分でおにぎりを作って食べたり、おねしょをしたことを素直に言えず「これは汗」と言ってみたり。そんなりんに、大吉もあからさまな子供扱いをせず、対等の立場で接している。二人の関係性がいいな、と思った。

Amazon 映画『うさぎドロップ』の商品を見てみる