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映画『うさぎドロップ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『うさぎドロップ』の概要:その純粋で心を打つストーリーが評判を呼び、実写映画化もされた名作。この作品で芦田真菜は史上最年少アカデミー賞受賞者となった。家族とは血の繋がりか、それとも心の繋がりか。家族愛をテーマにした感動作。

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映画『うさぎドロップ』の作品情報

うさぎドロップ

製作年:2011年
上映時間:114分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:SABU
キャスト:松山ケンイチ、香里奈、芦田愛菜、桐谷美玲 etc

映画『うさぎドロップ』の登場人物(キャスト)

河地大吉(松山ケンイチ)
27歳のサラリーマン。ひょんな事からりんを引き取り、共に生活する事になる。初めての子育てに悪戦苦闘する。
コウキママ(香里奈)
コウキを育てるシングルマザー。心優しく、大吉に子育ての様々なことを指南してくれる。
鹿賀りん(芦田愛菜)
大吉の祖父の隠し子。大吉に引き取られ共に生活を開始する。
二谷コウキ(佐藤瑠生亮)
りんと同じ幼稚園に通う男の子。やや無骨な面もあるが、心の優しいいい子。

映画『うさぎドロップ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『うさぎドロップ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『うさぎドロップ』のあらすじ【起】

河地大吉は現在独り身の27歳のサラリーマンです。そんな彼の祖父が、この度なくなりました。80を手前にした大往生でしたが、その葬式が執り行われるため彼は久しぶりに祖父の家へと向かいます。そして祖父の家に到着した大吉の目に、1人の少女が映ります。見覚えのない少女の姿に、大吉は母親に彼女について尋ねます。すると何と、その6歳の少女、リンは祖父の隠し子だというのです。

祖父はりんの存在を今迄誰にも明かしていなかった為、突然のリンの存在に親戚は狼狽えます。今後リンをどうするかで親戚内で会議が開かれますが、誰もリンを引き取りたいという者は現れませんでした。血も繋がっていない少女を引き取り、そして面倒を見るという事はかなりの重労働だからです。重い沈黙が続き、リンを施設に預けようという意見が出た時です。

大人達の身勝手な意見に怒った大吉は、リンに「俺の家に来るか?」と声をかけるのでした。そしてリンと、21歳も年の離れた子育ての経験もない大吉との共同生活が始まるのでした。

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映画『うさぎドロップ』のあらすじ【承】

勢いでりんを引き取ったはいいものの、今迄子育ては無論、子供と接する機会もあまりなかった大吉には何をしていいのかも良くわかりません。そこで、幼稚園で保育士をしている妹のカズミの助言も聴きながら、まずは保育園探しに取り組む事にしました。しかし、中々入れる保育園が見つからず取り敢えず一時的に入れる「緊急保育」の手段を取る事にします。

当面保育園問題から逃れた大吉でしたが、ここで新たな問題が浮上します。なかなか仕事との両立が出来なかったのです。そこで大吉は、りんとの時間を大切にする為に、残業の少ない部署への異動願いを出しました。その部署には、大吉と同じく子育てをしながら仕事に取り組む職員が複数おり、大吉は彼らからのアドバイスを受けながらりんとの向き合い方を改めて考えていきます。

そして、一時保育の時期も終わりを迎える事、何とか入れる保育園を見つけた大吉。大吉とりんは、新たな保育園生活に向けて色々と準備を進めていきます。

映画『うさぎドロップ』のあらすじ【転】

しかし、ストレス下にあるのは大吉だけではありませんでした。大吉の祖父、つまりりんの父親が死んでからりんの周囲は大きく変わり続けています。そんな環境の変化に無意識のうちにストレスが溜まり、りんは「おねしょ」という形でストレス症状を表すようになりました。大吉はりんに何と言葉をかけていいか悩みます。

そんな時、新しい幼稚園で、同じく片親で子供を育てているコウキという男の子の母親と知り合いました。りんとコウキは仲良くなり、次第にコウキママと大吉が共にいる時間も増えてきました。コウキママは、右も左も分からない大吉に育ての様々な事を教えてくれます。その明るく優しい人柄に大吉は徐々に惹かれ、次第に仄かな恋心を抱くようになりました。

そんな時、何とりんの本当の母親についての情報が飛び込んできたのでした。それはりんの母子手帳に記載してあった一つのURLでした。そしてそのURLをクリックすると、1人の漫画家の公式HPが表示されたのです。その人物こそが、りんの母親だったのです。

映画『うさぎドロップ』の結末・ラスト(ネタバレ)

大吉はりんを自分の両親の元に預け、こっそりとりんの実母に会いに行く事にしました。りんの母親、まさこは漫画家として活動を始める前、祖父の家で家政婦として働いていました。その頃、当時の彼氏との間に子供を授かったのですが、今の状況では子供を育てられないと堕ろす決意をしたのです。

しかし、それを止めたのが大吉の祖父でした。そのお腹の中の赤ん坊こそがりんで、実はりんは祖父の隠し子ではなかったのです。しかし、会ってみたまさこはりんに対して一切の興味を示しません。大吉はまさこのそんな態度に怒りを覚え、今後も自分がりんを育てて行くと固く決心するのでした。

そして自宅に帰った2人でしたが、次の日の幼稚園、なんとコウキとりんが保育園を抜け出したという連絡が入ってきました。実は、自分の死んだ父親にどうしても会いたがったコウキと共に、りんは付き添って2人でしたが墓参りに行っていたのでした。子供は子供なりに、親を求める心があったのです。2人を見つけた大吉は、2人をきつく抱きしめるのでした。

映画『うさぎドロップ』の感想・評価・レビュー

主人公大吉を演じる松山ケンイチの素朴な好青年ぶりに好感が持てた。勢いで少女を引き取ってしまったものの、現実に直面して事の大きさに改めて気付き愕然とする。しかし何が一番大切なのか優先順位を見失わず、周りのアドバイスに耳を傾け必要であれば助けを求めることができる。そんな大吉のやわらかい心が魅力的だった。

また仕事をしながら子育てをすることの大変さ(片親であればなおさら)や、出世街道から外れた社会人の処遇、望まれずに生まれてきた子どもの行く末など、社会問題についても考えさせられる作品だった。(女性 40代)


家族、親子とはどういうものか、考えさせられた映画である。また、周囲の協力の大切さや、向き合う勇気も教えられた。りんを引き取った大吉の気持ちや、環境が変化して戸惑ってしまうりんの気持ちが、胸を押さえつけられるような感覚になった。子供ながらに考えて行動する姿と、親としては検討もつかなかった事態が発生し、困惑してしまう所があるが、暖かく抱き締めるシーンが見所である。最初の、りんに家に来るか?と言った大吉の言葉や優しい表情も見所である。(女性 20代)


ハートフルな親子ストーリーが好きな方には、かなりオススメの作品である。
松山ケンイチ演じるダイキチの意地やプライド、そして苦悩に感情移入し、一喜一憂してしまうだろう。また、芦田愛菜という名子役がいなければ、この映画自体、成立しなかったであろう。
「血の繋がりなど関係ないじゃないか!」と。何か重いテーマを突き付けられ、鑑賞後に色々と考えさせられる作品だ。
ダイキチとりん親子の愛情物語は涙なしには観られない。(男性 40代)


映画としてはストーリーのアップダウンもあり楽しんで観れたかなと思う。
ただ、原作がある作品で設定とストーリーの大筋以外は原作と離れていたのでそこは残念に思った。
テーマが少し重いところがあるので暗くなり過ぎないように入れたような主人公の妄想シーンは必要なかったように思うがおもしろいから良しとする。

主人公の松山ケンイチは原作のダイキチに似せていたのでまだ良かったのだが相手役の香里奈は原作のイメージとはかけ離れてしまっているので、せっかく映画化するならもう少し原作を考えて欲しかった。(女性 20代)


芦田愛菜は天才であると強く感じた作品。心に残ったのはそれだけだった。少し家族愛を前面に押しつけすぎて素直に受け取れなかった。もう少し小出しにしてもいいのではないだろうか。自分がもっと歳をとり、子供を育てる歳くらいになれば感想も変わってくるのかもしれない。
原作ファンからは香里奈を批判する声をたまに耳にするが、原作を読んでいないのでそこまで違和感を感じなかった。逆にあれくらい軽い方がこの映像作品には合っているようにも感じた。(男性 20代)


妄想癖があり、正義感がある主人公・大吉が6歳の女の子りんの子育てを描いた映画。亡くなった実の祖父の隠し子を育てると宣言したはいいが、子育ての知識なんて一切なかった。悪戦苦闘もするが仲良く、楽しく生活している姿が非常に微笑ましかった。
サラリーマン一人が子育てをするというのをリアルに描いていると感じた。自分を犠牲にして子育てをしたと大吉の母親は言っていたが、それがどういうことなのか、そして子育てとは何なのかを考えさせられる作品であった。(女性 20代)


大きな盛り上がりはなく、淡々と進んでいくストーリーですが子役の芦田愛菜が本当に可愛くて素晴らしい演技力でした。
祖父の隠し子を育てることを決めた松山ケンイチ演じるダイキチ。子供を育てることはそんなに簡単な事じゃないと周囲に反対されながらも決意したダイキチは本当にすごいと思います。
血の繋がりはなくても心が繋がっていれば「家族」になれるということ。ものすごく感動させられました。(女性 30代)


原作が好きで読んでいただけに、辛口な評価になってしまう。基本的に必然性のない改変は百歩譲って、原作の言いたい事や雰囲気をぶち壊しにしていない限り許容したいと思うが、この作品に至っては違う。

ダンスシーンは必要だったか?

また二谷ゆかりは原作では、離婚して女手一つでコウキを懸命に育てる母親だが、映画ではモデルに改変されていた。キャスティングありきの改変が見て取れて、作品がないがしろにされた気持ちになった。芦田愛菜の演技はとても良い。(男性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. アリィ より:

    芦田愛菜が奇跡のような可愛さです。しかも、まだ幼いのに大人顔負けの演技を魅せます。松山ケンイチとのタッグは相性バッチリで、最高にほっこりしました。工場勤務の仲間達が、見かけによらず子供思いな点にも心温まりました。子育てを犠牲だと感じてしまう人は少なくありません。とてつもなく大変な仕事ですから、無理もないでしょう。ですが、子供と過ごす時間も自分の貴重な時間なんだと思います。時々流れる妄想のダンスシーンが印象深いです。

  2. 匿名 より:

    映画は、りんと大吉の出会いと、これから二人で生きていくんだという決意ができるところまで、「りんの幼少期」だけを描いている。
    原作では、今後りんが小学生になり、どんどん大人になっていき、最後は大吉と結ばれるまでを描いて終わる。
    この終わり方はまるで源氏物語の光源氏と若紫のような関係性で、大吉とりんのほのぼの親子を見ていたかった読者にはがっかりする終わり方だったのだ。
    実は、物語の序盤でこのラストを案じさせるような描写はあったのだが、これを親子の物語として読んでいるとそうは読み取れない。驚きの展開である。
    単純にほのぼのとした親子の物語として楽しむには、この映画の終わり方が丁度良かったように思う。

  3. 匿名 より:

    子育てをしていると、大変なことがたくさんあることはよく知られている。特に最近では「待機児童問題」もあり、保育園不足は有名。そんな中、母親ではなく父親として、仕事と子育てにどう折り合いをつけるかということが描かれていて、興味深いと思った。
    現代社会では、女性も働くけれど、子育てと仕事の両立は難しい。そして子供が母親の負担であるようにとらえられることもしばしば。でもそうじゃない。この映画では、大吉はりんを優先して仕事環境を変えた。でもそれを犠牲になったとは思っていない。こういう風に思えるのがどれだけ難しいことか。自然に描かれてはいるが、子育てをしていく上で大事なことがたくさん見えてくる。

  4. 匿名 より:

    こういう親子のストーリーは、子役がかなり重要。りんを演じているのは芦田愛菜で、この頃は6歳。この年であの演技、すごい女優だなあと驚いた。
    映画の中でも、りんは6歳にしては大人びた印象。大吉に引き取られた翌朝に自分でおにぎりを作って食べたり、おねしょをしたことを素直に言えず「これは汗」と言ってみたり。そんなりんに、大吉もあからさまな子供扱いをせず、対等の立場で接している。二人の関係性がいいな、と思った。