映画『THE 有頂天ホテル』あらすじとネタバレ感想

THE 有頂天ホテルの概要:『THE 有頂天ホテル』は、三谷幸喜監督・脚本のコメディ映画。大晦日のホテルを舞台に、グランドホテル方式で多数の人物の関係が描かれる。登場人物が多く、そのキャストの豪華さでも話題となった。

THE 有頂天ホテル あらすじ

THE 有頂天ホテル
映画『THE 有頂天ホテル』のあらすじを紹介します。

大晦日のホテル・アバンティは、年越しパーティーの準備でホテルスタッフ一同は大忙しだった。
この日、ベルボーイのバイトをしている憲二は、歌手の夢を諦め、実家に帰るため、最後の仕事を終えようとしていた。
憲二が夢を諦めると聞いた副支配人の新堂は、自身も夢を諦めた過去があり、残念に思う。そのすぐ後、新堂は偶然元妻の由美に再会する。由美は、現在の夫の表彰式に一緒にやってきたのだった。
新堂は、久々に再会した由美に見栄を張り、表象されるのは自分であると嘘をつく。夢を追いかけて別れた由美を前に、転職してホテルマンをしていることは打ち明けることができなかったのだ。

この夜、ホテルにいる人々は様々な事情を抱え、いろんな事件が同時に起こることになる。汚職疑惑の政治家は自暴自棄になって自殺しようとし、コールガールは複数の男性を振り回し、客室係は会社社長の愛人に間違われ、パーティーの催し物のためのアヒルは逃げ出し、総支配人は白塗りで迷子になり……など、その他でもホテル内はてんやわんや。

副支配人である新堂はその全てに振り回され、てんてこ舞いになる。おまけに、授賞式に出るのは由美の夫と知り、道化のような振舞をした自分を恥じる。

しかし、年が明ける頃には全ての事件が丸く収まり、明るく新年を迎える。
全く関係のなかった複数の人物のそれぞれの行動が、巡り巡って全てをいい方向へ向かわせたのだ。自殺を決心した議員は、憲二の歌に励まされ生きようと思い直す。憲二は感謝され、歌の道をまた夢見る。
新堂は、この日起こったさまざまな事件を通して、ホテルマンとしての誇りを感じ、今後この仕事で前向きに生きていくことを改めて決意するのだった。

THE 有頂天ホテル 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2005年
  • 上映時間:136分
  • ジャンル:コメディ、ラブストーリー
  • 監督:三谷幸喜
  • キャスト:役所広司、松たか子、佐藤浩市、香取慎吾 etc

THE 有頂天ホテル ネタバレ批評

映画『THE 有頂天ホテル』について、感想批評です。※ネタバレあり

三谷幸喜ワールド全開!

本作でも、今までの三谷幸喜作品と同じく随所に細かい笑いの仕掛けがあり、最後まで全く退屈しない。
ホテルが舞台で、アメリカの映画『グランド・ホテル』からの影響もみられる。作中でもそのことが語られる。『グランド・ホテル』をきっかけに、複数の人間が同時刻に同じ場所に集い、それぞれの人間模様を描くという手法は、多くの映画作品で取り入れられるようになった。
本作は、グランドホテル方式を上手く使い、見事に展開していく。特に小道具の使い方が上手い。
夢を諦めた憲二は自分が使っていたギター、人形、バンダナをホテルの仲間にプレゼントするのだが、これらは登場人物の複数人の手に渡りながら、巡り巡って最後にはまた憲二の元に戻り、再び夢見ることを後押しする役割を担う。アヒルもそれに一役買っている。
ただ笑えるだけのコメディではない、作りこまれた映画である。

豪華キャスト

他の三谷幸喜作品でも、主役級の俳優が大勢揃うことで注目されているが、本作は特に豪華ではないだろうか。
ホテル内の大勢の人物を描く群像劇であることから、登場人物はかなり多くなる。もちろん主演の役所広司がメインであることに違いないが、脇役に至るまで、とにかく豪華なのである。
名の知れた俳優が、20人以上揃っているのである。主要なキャストだけ見ても、役所広司、松たか子、生瀬勝久、香取慎吾、戸田恵子、伊東四朗、佐藤浩市、篠原涼子、西田敏行、YOU、角野卓造などと、その顔触れだけでも豪華で、そして一癖も二癖もあるキャスト陣であることがわかる。
他の作品ではこれだけの豪華キャストは滅多にお目にかかれないだろう。
だからこそ、最後までテンポ良く面白い作品になっているのである。

THE 有頂天ホテル 感想まとめ

大晦日の慌ただしさから、みんなが新年を幸せに迎えるまでの短い時間を描いた映画。こういうドタバタコメディは三谷幸喜の真骨頂ではないだろうか。
少し長めの映画ではあるが、これほど大勢の人物の物語を二時間とちょっとに詰め込むことができたのはお見事である。

主要なキャストはもちろんのこと、端役までしっかり確認するとさらに面白い。ほんの一瞬しか登場しないキャラクターも「え、この人がこんなチョイ役!?」と驚くほどである。アナウンスや、アヒルの声も注意深く聴くと、「あれ?」と驚き、笑ってしまう。
それほど細部まで芸が細かいのは、さすが三谷幸喜。

一度だけではわからない部分も多いこの作品、大晦日に家族全員で何度も楽しみたい映画の一つである。

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