映画『噂の娘』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「噂の娘」のネタバレあらすじ結末

噂の娘の概要:妻と死別し、酒店を営む男は経営状況に危機を感じていた。家族思いの長女、自由奔放な次女、浪費家の義父、妾の女。それぞれの思いが交錯し、物語は衝撃的な終わりへと向かう。

噂の娘の作品概要

噂の娘

公開日:1935年
上映時間:55分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:成瀬 巳喜男
キャスト:汐見洋、御橋公、千葉早智子、藤原釜足 etc

噂の娘の登場人物(キャスト)

健吉(御橋公)
酒店の店主。妻を亡くし、娘が二人と妾がいる。経営状況は芳しくなく、傾いた経営を立て直すために家族に内緒で酒に細工をする。そのことで警察に捕まってしまう。娘のことを心配する良い父親。
邦江(千葉早智子)
健吉の娘。家族のためにお見合いをするもうまくいかない。健吉の妾であるお葉に、家にきてもらうように仕向ける。家族思いで、しっかりした性格の女性。
紀美子(梅園龍子)
健吉とお葉の娘。次女で邦江の妹。両親のことをあまりよく思っていない。邦江のお見合い相手だった新太郎と付き合う。自由奔放な性格。
啓作(汐見洋)
健吉の義父。一日中店の酒を飲んでいる。そのおかげで、お店の酒の味がおかしいとすぐに気づく。のんびりした性格。
佐藤新太郎(大川平八郎)
邦江のお見合い相手。紀美子の方を好きになってしまい、お付き合いをするようになる。
お葉(伊藤智子)
健吉の妾で、紀美子の本当の母親。邦江に頼まれ、健吉の家族と一緒に暮らすことを決める。控えめな性格。

噂の娘のネタバレあらすじ

映画『噂の娘』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

噂の娘のあらすじ【起】

灘屋酒店という酒屋の前の床屋で、店員とお客が灘屋酒店について話をしている。その酒店の店主である健吉という男は、灘屋酒店の経営が傾きかけた時期に婿養子としてやってきた。しかし、妻は先に亡くなってしまい、現在は長女の邦江と酒店を経営していた。店員と客は、そんな健吉を不幸だと話していた。

健吉の義理の父である啓作は、経済状況も考えずに朝から晩まで飲み続けていた。次女の紀美子が自宅に帰ってくる。紀美子はお店のお金を盗もうとするが、邦江がそれを見つけて注意する。紀美子は、お金はいらないけれどその代わりに明日の邦江のお見合いには一緒に行かないと言い出す。意地悪ね、と邦江は紀美子に言って少しのお金を渡す。

健吉は、邦江のお見合いにあまり乗り気ではなかった。相手はお金持ちで、確かに経済的な援助はしてもらえる。それに邦江は、母のことや紀美子のことを考えてお見合いを決めたのも分かる。それでも一生のことだから、後悔して欲しくないと健吉は邦江に伝える。それに祖父達が不幸だったのも、同じような結婚の仕方だったからではないかと思っていたのだ。

噂の娘のあらすじ【承】

いつも遊び歩いている紀美子の心配をする健吉に、邦江はあの子は大丈夫だと答えて安心させる。

新太郎という男とお見合いをした後で邦江は紀美子に、あんなんで結婚を決めてしまっていいのかと尋ねる。紀美子は、健吉と死んだ母はきっとお見合い結婚だったから上手くいかなくて、それが原因で健吉が妾を作ったのだと言い出す。邦江は、母に原因があったんじゃないかと答える。男の言いなりになるのは嫌だという紀美子は、妾を作る父には同情できないと言う。

邦江は紀美子に、もし結婚して家を出てしまったら、新太郎の妾であるお葉に家にきてもらいたいと思っていると伝える。紀美子は、お母さんとは呼べないと紀美子に答える。

啓作が健吉に、最近酒の味が落ちたのではないかと聞く。健吉は、そんなことはないと答え、酒を一口だけ口に含む。その頃、邦江がお葉のもとを訪れていた。邦江はお葉に、家に来てお店と健吉をお願いしたいと伝える。お葉は驚きながらも、嬉しそうな表情を浮かべる。

噂の娘のあらすじ【転】

邦江の叔父が健吉を訪れる。お見合い相手だった新一郎が、邦江と一緒にお見合いに行った紀美子の方を気に入ってしまったのだと健吉は知る。お店のためにも紀美子との縁談としてまとめようと提案する叔父だが、健吉はそれを断る。

啓作が邦江に、最近お店の酒の味が落ちていると伝える。健吉が焦っているのではと心配する啓作は、邦江から健吉に聞いてみて欲しいとお願いをする。

家に戻った邦江が健吉に、啓作もお葉のことについて賛成していると伝える。健吉はお見合いのことについて、邦江に話せないでいた。

ある雨の日、酒蔵にいた健吉を訪れる邦江。邦江は健吉に、本当のことを話して欲しいと言う。健吉は邦江に、ある実験をしているだけだと伝えていた。前に言った通りだと健吉は言い張り、心配しなくても良いと邦江に伝える。

お見合いの知らせがないことを心配していた邦江。叔父は、ダメならダメでいいじゃないかとなだめる。叔父も邦江に話せないでいたのだ。

噂の娘のあらすじ【結】

お葉は父のお店を売ることにする。そんなお葉に健吉は、一緒になろうと伝える。それを嬉しく思うお葉だが、紀美子があまりよく思っていないことを心配していた。

邦江は、紀美子が新太郎と一緒にいるところを目撃する。紀美子は邦江に、みんな内緒にしていたけれど、新太郎は自分を気に入っていたのだと告白する。紀美子は新太郎と付き合っていたのだ。でもそれは偶然の出来事だし、得することばかりだから悪いことではないと紀美子は言う。店番に戻った邦江は、泣き出してしまう。

叔父から健吉に電話がかかってくる。そこで健吉は、新太郎が紀美子と仲良くなっていることを知る。健吉は紀美子に、新太郎との関係を問い詰める。そして健吉は、その日家にきたお葉を、紀美子を産んだ人だと紹介する。お母さんなんていらないという紀美子に怒る健吉。何もいらないと言って紀美子は家を飛び出して行く。

警察が健吉の家にやってくる。そして、健吉は警察に連行されてしまう。健吉はお酒に細工をしていたのだ。啓作に謝る健吉。啓作は、なるようになっただけだと答える。そして啓作は、心配する向かいの床屋の店主に、看板が変えられるだけだと答えるのだった。

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