『ヴァン・ヘルシング』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

2004年のアメリカ映画、ドラキュラ伯爵と記憶を失った男ヴァン・ヘルシングの死闘を描いた作品。監督は「ハムナプトラ」のスティーヴン・ソマーズ、出演は「X-メン」のヒュー・ジャックマン。

あらすじ

ヴァン・ヘルシング』のあらすじを紹介します。

1887年トランシルバニア、群衆が扉を打ち破り城へ大挙してやってきた。その時城の中では何かの実験が行われていた、“生きている、生きているぞー!”と叫ぶ城の主ビクトール。その後ろに正体不明の男が忽然と姿を現した。人々が墓を荒らされて怒っているのでこのままでは殺されてしまう、だからこれを連れて逃げるという城主に“その生き物の創造は神に対する科学の勝利だ、私の勝利のために使わせてもらう”とその男は言ったかと思うとビクロールの首筋にかぶりつき殺してしまう。だが隙をついたその生き物は倒れたビクトールを抱き上げ城から逃げ出した。その背にビクトールを裏切ったイゴールが叫ぶ“フランケンシュタイン博士!”
 群衆によって風車小屋へと追い詰められた二人は火をかけられ逃げ場を失い、腕に抱いたフランケンシュタイン博士に“父さん・・”とつぶやきながら火の海へと落ちていった。

それから1年後パリに黒ずくめの男が現れた。男の名はヴァン・ヘルシング、薬を飲んで凶暴化したハイド氏と対峙していた。ハイド氏を倒した後バチカンに帰り今度はルーマニアに行くよう指示される。そこはドラキュラ伯爵に支配された土地でヴァレリアス家が代々ドラキュラと戦っているのだという。450年前ヴァレリアス長老はドラキュラを倒すまで一族は決して天国へ行かないと神に誓ったのだが、残ったのが兄妹のみ。この二人が倒せなければ一族全員天国へ行けなくなってしまう。早速自称天才の修道僧カールを連れて海を渡り山を越えてトランシルバニアに向かうのだった。

評価

  • 点数:50点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

作品概要

  • 公開日:2004年9月4日
  • 上映時間:133分
  • ジャンル:アクション、ホラー、ファンタジー
  • 監督:スティーブン・ソマーズ
  • キャスト:ヒュー・ジャックマン、ケイト・ベッキンセール、リチャード・ロクスバーグ、デビッド・ウェンハム、シュラー・ヘンズリー etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『ヴァン・ヘルシング』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

ヴァン・ヘルシングの正体

初めての対決の場面でヴァン・ヘルシングにドラキュラ伯爵は“ガブリエル”と呼びかけます。そして出会って3~400年になること、長い因縁があることを語ります。この時ドラキュラははっきり“お前に殺された”と言っています、カールが“ドラキュラは神の左に殺された”と文献にあるのを見つけていたので神の左=ガブリエル=ヴァン・ヘルシングとなります。

ここでいう神の左とは大天使ガブリエルのことを指すといわれていますので大天使=ヴァン・ヘルシングという壮大な話にもなってきます。マサダでローマ軍と戦った時の悪夢を見るということ(紀元73年に実際にあった、1800年位前の話)、教会の前に倒れていた彼を見て“神の仕事をするため神が遣わされたと確信した”とバチカンの枢機卿が語るあたりヴァン・ヘルシングは大天使ガブリエルが人間に転生した姿なのかもしれません。

ヴァン・ヘルシングとドラキュラの因縁

ドラキュラは今も悪夢を見るのかと尋ねています、そしてヴァレリアス長老はヴァン・ヘルシングのしていた指輪と同じ紋章の書いた絵の断片をバチカンに預けています。

そこから考えられることは殺す前は悪夢を見るという至極プライベートなことを話せるほど親しい間柄だったのではないかということです。長老は悪に染まってしまったとはいえ息子を殺すことができなかった、だからヴァン・ヘルシングの紋章を描いた絵の断片をバチカンに預けてドラキュラのことをよく知っていた彼に再び息子を殺すことを託したと考えられそうです。

まとめ

とにかくハリウッド映画らしい派手な演出とスピード感、そしてなんといっても三大モンスターである狼男・フランケンシュタイン・吸血鬼が共演する楽しさがあります。

特に気になったキャラクターといえばフランケンシュタインでした。今までは知能が低く、野蛮で人を襲うモンスターとして描かれていましたが、今作では生みの親であるフランケンシュタイン博士を父と呼び、聖書を読み、身を挺して仲間を助けようとする人間以上に人間らしい心を持った人造人間として登場します。最後たったひとりでいかだに乗って大海に出て行くシーンがあります、そこには決して人間社会に入っていくことができないという悲しみが漂っていてジーンときてしまいました。

次回作の予定はないようですが、ぜひ続編も作って欲しいなと思います。

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