映画『ヴァイブレータ』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「ヴァイブレータ」のネタバレあらすじ結末

ヴァイブレータの概要:「頭の中で声がする。うるさいうるさい声がする。」コンビニで男と女が出会った。トラック運転手のタカトシと謎の女レイ。心の傷を持った女と孤独な男がトラックに乗って旅に出る。孤独で痛々しい男と女のラブストーリー。

ヴァイブレータの作品概要

ヴァイブレータ

公開日:2003年
上映時間:95分
ジャンル:ラブストーリー、青春
監督:廣木隆一
キャスト:寺島しのぶ、大森南朋、田口トモロヲ、戸田昌宏 etc

ヴァイブレータの登場人物(キャスト)

早川レイ(寺島しのぶ)
頭の中の声と不眠、過食嘔吐に悩む31歳。職業はルポライター。コンビニに酒を買いに来て、トラック運転手のタカトシと出会う。トラックに乗っている最中にパニックを起こしてしまう。
岡部タカトシ(大森南明)
金髪のトラック運転手。学歴もなく、ヤクザ、ホテトルのマネージャーを経てトラック運転手になった。偶然入ったコンビニで謎の女レイを拾う。言葉遣いは悪いけど、とても優しい心を持っている。

ヴァイブレータのネタバレあらすじ

映画『ヴァイブレータ』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ヴァイブレータのあらすじ【起】

コンビニで怪しい女がふらふらしている。彼女の頭の中で声がする。彼女にとってアルコールは救いだ。彼女はワインを買いに来ていた。コンビニに彼女好みの金髪の男が入って来る。
「食べたい、あれ、食べたい。」
彼女の頭の中で、また声がする。金髪の男は彼女に少し触れた。コンビニを出ると雪が降っていた。金髪の男がトラックに乗っていて、口笛をふいて誘う。彼女はついふらふらとトラックに乗ってしまった。

そこに警官が現れて、ドアをノックした。住宅街でアイドリングをしていると通報があったのだ。免許証を確認した警官は、
「タカトシさん。希望の希と書いてタカ、珍しいね。」
公園の場所を教えて、警官は去って行った。

タカトシ(大森南明)はトラック歴7年。学歴がないからこの職業についたと言う。
「あのね、わたしあなたに触りたい。」
タカトシは彼女をトラックのうしろに誘った。
「私、レイ。」
レイ(寺島しのぶ)は自分の名前を、そう名乗った。そのまま朝を迎えた。そうして、タカトシとレイの旅は始まった。

ヴァイブレータのあらすじ【承】

「おれ結婚してるんだ。」
タカトシは子供もいるそうだ。 彼は厄介なストーカーに悩んでいて、レイがそうなると困るから、先手を打った。 そのストーカーは昔トラックに乗せたことがある女で、手首を切って電話がきたこともあるという。

タカトシは電波遊びをはじめた。この遊びは強い電波が勝つ。トラックの無線は電波法に違反しているのであだ名を使うみたいだ。トラック仲間と電波遊びをしながら、彼らは孤独を紛らわす。レイもタカトシもどうしようもない孤独を抱えていた。

トラックは雪国に差し掛かる。
「船だ。」
目の前には海が広がっていた。納品までまだ時間があるから、二人は寝ながら待つことにした。その頃レイとタカトシは、何度も何度も体を重ねる関係になっていた。孤独を埋め合いながら旅は続く。

彼は元ヤクザ、ホテトルのマネージャーを経て、トラック運転手になっていた。シンナーが大好きで、逮捕歴もあるという。彼は今までの人生をレイに語り始めた。タカトシは彼女に聞き返す。
「アルコールと食べ吐きだけ。」
食べ吐きとは、過食嘔吐のことだ。眠る為にアルコールを飲んでいたレイは、太り始めた。吐けば痩せるから、それが辞められないという。

ヴァイブレータのあらすじ【転】

「俺そろそろトラック運転手辞めようかな。」
クラブの幹部に誘われているが、ヤクザ関係なので気が進まないという。

重量検問注意の無線が入って、いつもより多めに載せていたタカトシのトラックは助かった。今日もいつもの電波遊びをはじめる。その電波遊びを今日はレイにやらせてくれるらしい。ボイスコンバーターを使ってタカトシのふりをしろと言う。最初は楽しく遊んでいたが、無線からいろんな声がした。彼女の顔色が変わった。
「なんなんだよ。」
「母ちゃんとやらせろ。」
彼女にしか聞こえない声がする。いろんないろんな声がする。頭の中で声がする。だんだんレイの顔色が変わっていく。この声はタカトシには聞こえないという。無線遊びをやめて、ラジオをつけた。それでもレイは涙を流しながらひざをかかえて、小さくなっていく。

「学校に行かないのはどうして?」
「精神科に行きたい。」
「私と学校どっちが大事なの?」

ヴァイブレータのあらすじ【結】

「吐く……!」トラックはガソリンスタンドで急停車した。レイは助手席から飛び出して吐こうとする。パニック状態で、暴れる。介抱しようとしたタカトシを「きもちわるい!」と殴る。レイはパニックになりながら自分の頭を殴り続ける。
「きもちわるい。きもちわるい。きもちわるい。きもちわるい。きもちわるい。」

二人はラブホテルに入った。一緒にお風呂に入る。すこし落ち着いた彼女の体を流してあげる。
「なんでこのひとは、私にやさしくしてくれるんだろう。」
レイは、子供みたいにタカトシの胸の中で泣いた。トラックの旅でタカトシは彼女のことが好きになっていた。レイの心は穏やかに落ち着いていった。

定食屋でごはんを食べるタカトシとレイ。でもレイは食べようとしない。優しく諭されて、彼女は食べ物を口に運んだ。
「ずっと乗っててもいいよ。」
レイは孤独だった。タカトシも孤独だった。女房も、娘も、ストーカーも嘘だった。
「トラック運転してみない?」

レイはトラックを降りた。名残惜しそうに見つめるタカトシ。旅は終わった。
「彼を食べて、彼に食べられた。それだけのことだった。」
「でもわたしは、すこしだけいいものになった気がした。」

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