映画『ヴィクター・フランケンシュタイン』あらすじネタバレ結末と感想

ヴィクター・フランケンシュタインの概要:小説「フランケンシュタイン」を原作に、マッドサイエンティストのヴィクター・フランケンシュタインの暴走と、助手イゴールとの友情を描いた。主演はダニエル・ラドクリフとジェームズ・マカヴォイ。

ヴィクター・フランケンシュタイン あらすじネタバレ

ヴィクター・フランケンシュタイン
映画『ヴィクター・フランケンシュタイン』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

ヴィクター・フランケンシュタイン あらすじ【起・承】

サーカス団で育った、背中に奇形のあるピエロの男。
彼には名前が無く、せむし男と呼ばれ他のサーカス団員から蔑まれていたが、医学の知識と興味があった。

ある晩、想いを寄せていた空中ブランコのローレライが演技に失敗。
せむし男が治療を施す様子を見た医大生ヴィクター・フランケンシュタインは、彼の天才的な才能に気付き、サーカスから連れ出して自分の部屋に匿う。
背中の奇形の治療をして背骨矯正器を着けさせ、めったに帰らないルームメイト、イゴールの名前を与えた。

翌日、ローレライのお見舞いに行った帰りに、せむし男が指名手配されていると知りショックを受けるイゴール。
そんな彼に、命を創造する研究の一部を見せるヴィクター。
問題点を即座に指摘したイゴールを助手にして、大きな研究を始める。

やがてヴィクターはイゴールを連れて食事に出かける。
そこでイゴールは、退院してボマイン男爵の世話になっているローレライと再会する。

その後、ヴィクターに案内されて向かった場所でイゴールが見たものは、助手としてイゴールが動物の臓器をつなぎあわせ、ヴィクターが完成させた怪物ゴードンだった。
興奮するイゴールはローレライに手紙を送り、彼女と数人の大学生が見守るなか、大学でゴードンを発表したヴィクター。
しかし蘇ったそれは、意思を持たない失敗作だった。

ヴィクター・フランケンシュタイン あらすじ【転・結】

同じ大学でゴードンの発表を見ていたフィネガンは、研究に出資するとヴィクターに告げる。
そして次は人間の形をした“それ”を作ることに。
だが、せむし男の事件を追っていたタービン警部補は、サーカスの現場に動物の手足が落ちていたことからヴィクターに疑惑の目を向け始めていた。

ヴィクターとイゴールは、ゴードンの失敗を教訓に、心臓と肺を2つにした人間の設計図を作り始める。

組み立てを始める日、イゴールはローレライと舞踏会に出かけ結ばれる。
そして帰宅したイゴールが見たものは、家宅捜索に入ろうとするロンドン警視庁。
ヴィクターと逃げようとするが、イゴールは冷凍された本物のイゴールと顔を合わせ、衝撃を受ける。
しかも彼の目は、最初にイゴールが見せてもらった研究の一部になっていた。

タービン警部補に怪我を負わせ、フィネガンの手助けでロンドンから出ることになる2人。
イゴールはそれを拒否し、フィネガンに殺されかける。

なんとか逃げ出しローレライに介抱されるイゴールだったが、ヴィクターの忘れ物の懐中時計を見て、彼の研究を止めるためにローレライと後を追う。
ヴィクターの兄ヘンリーは、子供の頃にヴィクターと吹雪に巻き込まれて亡くなり、それがヴィクターの原動力となっていた。

ローレライの手助けもあってヴィクターに追いついたイゴールは、雷のエネルギーで怪物に命を吹き込むのを止めようとする。
しかし怪物は立ち上がり、フィネガンや追ってきたタービン警部補を殺してしまう。
ヴィクターとイゴールは、力を合わせて怪物の暴走を阻止した。

そしてイゴールが気を失っている間に、ヴィクター・フランケンシュタインは行方をくらませた。

ヴィクター・フランケンシュタイン 評価

  • 点数:45点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★☆☆☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

作品概要

  • 公開日:2015年
  • 上映時間:110分
  • ジャンル:ホラー、ファンタジー、SF
  • 監督:ポール・マクギガン
  • キャスト:ダニエル・ラドクリフ、ジェームズ・マカヴォイ、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、アンドリュー・スコット etc

ヴィクター・フランケンシュタイン 批評・レビュー

映画『ヴィクター・フランケンシュタイン』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

方向性とテーマがあやふや

ダニエル・ラドクリフが演じるイゴール視点で進む物語で、怪物の方が「フランケンシュタイン」と思われがちだが、作った人間の名前がフランケンシュタインだと、わからない人の為の台詞もあって万人向けの作品になっている。

イゴールが内蔵をつなぎ合せるシーンや、冷凍された本物のイゴールの死体が登場するが、グロテスクさは少なめ。

しかしストーリーのテンポが悪く、人造人間が登場するまで時間がかかりすぎる。
そしてヴィクターとイゴールが怪物と戦うシーンも少ししかない。

研究の時間を描くのに力を入れるわけでもなく、イゴールとローレライの恋愛を描いてみたり、ヴィクターとイゴールの友情を描いてみたり、ストーリーの方向性が定まっていない。
タービン警部補が執拗に追ってくるが、そこまでスリリングな展開もないので、全てが宙ぶらりんになったままのストーリー。

登場人物に魅力が無い

ハリー・ポッター」シリーズで主人公ハリーを演じてきたダニエル・ラドクリフが、背中に奇形のあるロンドンのサーカス団のピエロとして登場するシーンはインパクト大。
しかし舞台がロンドンで、ゴシック調の服装や室内が多く出てくるせいか、ハリーのイメージが付きまとう。

一方、「X-MEN」シリーズでプロフェッサーXを演じていたジェームズ・マカヴォイが、狂気の天才科学者ヴィクター・フランケンシュタインとして登場。
幼い頃に自分のせいで兄ヘンリーを失ったことを気にしていたり、フィネガンの屋敷でイゴールと別れた際にイゴールを気にするそぶりを見せるなど、人間味のあるキャラクターに仕上がっている。

ヴィクターとイゴールの友情を描くには必要不可欠だが、自分の命よりも命を創りだす研究が大切という人間には見えず、説得力に欠けている。

ヴィクター・フランケンシュタイン 感想まとめ

ダニエル・ラドクリフとジェームズ・マカヴォイの2大俳優を起用したのにも関わらず、日本では劇場公開されずDVDリリース、レンタルのみの流通となった本作。

これまで何度か映像化されてきたメアリー・シェリーのSF小説「フランケンシュタイン」を、狂気の天才科学者ヴィクター・フランケンシュタインの助手イゴール視点で描いている。

だが創りだした怪物の恐怖を描き、ヴィクターとイゴールの友情を描き、イゴール恋、ヴィクターの過去、彼らを追うタービン警部補に利用しようと企むフィネガンまで描いて、統一感の無い作品に仕上がった。
人造人間の登場まで90分以上かかり、それと戦うシーンまでには見ている側が飽きてしまう。

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