映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』あらすじネタバレ結末と感想

ヴィンセントが教えてくれたことの概要:2014年公開のアメリカ映画。気むずかしくて不良なジジイ・ヴィンセントの隣にある日引っ越してきた母子家庭の親子。ひょんなことをきっかけに息子のシッター役になり、人生の様々なことを教えていく感動コメディ。

ヴィンセントが教えてくれたこと あらすじネタバレ

ヴィンセントが教えてくれたこと
映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

ヴィンセントが教えてくれたこと あらすじ【起・承】

気むずかしく人が嫌いで、人からも嫌われている不良ジジィのヴィンセント(ビル・マーレィ)の家の隣に越してきた親子がいる。
母子家庭で母親が働かなければならない、ちょっと訳ありのシングルマザーのマギーと小学生のオリバーの親子だ。

マギーは病院でCT検査技師として働いており、残業もしばしば。
ある日、転校した学校で虐めにあったオリバーは鍵を無くしてしまう。
困ったオリバーはヴィンセントに電話を借りたいと頼んでみた。
母親のマギーと電話で話したヴィンセントは、1時間12ドルでシッターを買ってでても良いと言う。
ヴィンセントはギャンブルと酒が大好き。
もちろん善意でシッターをするような人間では無く、金が目的だった。

この日からヴィンセントは度々、オリバーを預かった。
真面目にシッターなんて出来るはずも無い。
競馬場へ連れて行きオッズの計算方法を教えたり、バーへつれて行ったりと小学生に教えてはいけないような事を教える。
しまいにはいじめっこの鼻のへし折り方まで伝授した。
しかしオリバーはヴィンセントが嫌いでは無かった。

ヴィンセントが教えてくれたこと あらすじ【転・結】

ある日の放課後、ヴィンセントはオリバーを連れて屋敷のような場所に向かった。
そこは医療機関付きの高級老人ホームである。
その豪華な1室にはヴィンセントの妻が暮らしている。
もはや妻はヴィンセントの顔も覚えていないのだが、彼は8年間毎週彼女の洗濯をし、着替えを運び、顔を見に来るのだった。
だがこの病院の値段は高い。
もはや銀行で融資も断られてしまう彼には、金の工面が出来ず支払いが滞っていた。

ホーム側から安いホームに転院しろと言われていた。
しかもヴィンセントには金が必要な理由がもう1つある。
夜の女として関係を持っていた商売女のダカが妊娠し、仕事をクビになったため彼は彼女の出産費まで負担しようとしているのである。

ある日、借金とりがついにヴィンセントの自宅にやってきた。
強面の男は叫び彼を脅すが、ヴィンセントはいきなり倒れてしまう。
何もしていないのに倒れたことに驚いた男達はそのまま逃げ、学校から帰宅したオリバーが倒れているヴィンセントを発見して病院へ運んだ。
病名は脳卒中だった。
幸い命に別状は無かったため、リハビリで退院出来ることになる。

そんな矢先、オリバーの学校で「身近にいる聖人」という課題が出される。
聖書に出てくるような聖人を身近で探し、調査し、発表するというものだった。
オリバーはヴィンセントのことを調べ始める。
バーの店員やダカの助けを借りて彼の過去を探ったのだ。

退院し、体も何とか自由がきくようになったある朝のこと。
一緒に住んでいるダカは「破水したから病院に行こう」と大慌てでヴィンセントを車に乗せた。
向かった先はオリバーの学校。
ちょうどオリバーの発表が始まったばかりだった。

ステージのプロジェクターにはヴィンセントの写真が映し出されている。
オリバーは発表を始めた。

「ギャンブルが大好きで、酒が好きなヴィンセントはアイルランド移民の子として生まれ貧しい暮らしをしていた。
大人になり、ベトナム戦争で出征した先で起こった危機の中、命がけで仲間を2人救出し勲章をもらっている。
最近では最愛の妻が亡くなったが、それまでじぶんの顔もわからない妻のところに諦めず8年も通っていた。
表面上は素行が良くなく嫌われ者だが、本当はそんなことはない。
彼は聖人にふさわしいのだ」と。
ヴィンセントは教師に促され、オリバーの所までいくと聖人と認められた証のメダルをクビにかけられた。
オリバーはヴィンセントに「ありがとう」と言った。
ヴィンセントもまたオリバーに「俺もありがとう」と言った。

その後子供を産んだタガとオリバー親子、そしていじめっこだった少年がヴィンセントの自宅で食事をとり和やかな会話が続いている。
彼はもう孤独では無かった。

ヴィンセントが教えてくれたこと 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2014年
  • 上映時間:102分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:セオドア・メルフィ
  • キャスト:ビル・マーレイ、ジェイデン・リーバハー、メリッサ・マッカーシー、ナオミ・ワッツ etc

ヴィンセントが教えてくれたこと 批評・レビュー

映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

ビル・マーレィが最高

本作品はビルの演技があってこそ。
不良で気むずかしいじじぃ役は彼以外にはいない。
強面の顔立ちでありながら、心根は優しい性格であることがわかるのだ。
しかもマッチョで格好良いそのたくましい姿には、過去に何かあったのだろうというミステリアスさもしっかり想像させてくれる。

夜の女と呼んでいたタガとも何かあったのか、それとも優しいから放っておけないか。
この辺りのヴォンセントの実はお人良しである感じもこの映画を温かいものにしてくれているのだ。

まとまりのある見やすい作品

本作品の長所は見所が綺麗にまとめられているところ。
そしてだらだらと同じシーンのエピソードを続けないことだ。
作品の中にもそういう台詞があるように「詳しく話すな」という意味がわかる。
しかし結局ヴィンセントは詳細を聞いてあげる優しさを持ち合わせているのだが。

ヴィンセントの人となりを何となくわからせた後、最期の名シーン。
オリバーが学校の聖人伝説で発表する時に、彼の人生が全てまとまって観客に明かされる仕組みとなっていた。
そうかやっぱりね!というエピソードばかり。
もはや、ジジィのファンになっている自分に気がつくのだ。
オリバーに喧嘩を教えている時にした、ベトナム戦争に行ったという話もほんとの話で冗談では無かったのだとか、妻を心から愛していたことを周囲の人は知っていたのだろうなどである。

最後には綺麗にまとめるこの戦法は少々ずるいが、見ている側はスッキリするので良い。

ヴィンセントが教えてくれたこと 感想まとめ

最近ビル・マーレィの演技が好きだ。
昔からこんなに味のある演技をする俳優だっただろうか?
クリント・イースト・ウッドがそうであったように、俳優は経験と年月で大分奥行きが出る。
晩年になればなるほど魅力が増し、演技にも人物にも磨きがかかるのかもしれない。

本作品はアメリカのよくあるタイプのヒューマン作品である。
頑固ジジィが子供と友達になって人となりが変わっていく。
王道であるのにも関わらず、やっぱりこの手の作品は後味が良い物である。
なんてこと無い内容なのだが、心に響きやすいのだろう。
年代によるが大人が楽しめる作品である。

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