映画『Virginia ヴァージニア』あらすじとネタバレ感想

Virginia ヴァージニアの概要:「ゴッド・ファーザー」シリーズで有名なフランシス・フォード・コッポラ監督、脚本、製作の2011年の作品。主演は「バットマン・フォーエヴァー」でバットマンを演じたヴァル・キルマー。

Virginia ヴァージニア あらすじ

Virginia ヴァージニア
映画『Virginia ヴァージニア』のあらすじを紹介します。

3流ホラー作家のホール・ボルティモアが、新作の小説の宣伝をするため、スワンバレーという寂れた町を訪れた。
湖の反対側には悪魔崇拝をしていると噂の、若者の集団。
7つの文字盤がある時計台の針は揃ったことがない。

彼の本を購入した保安官は、杭が刺さった少女の遺体が発見されたこと、それを題材にして小説を書こうとしているのだが、ホールに一緒にやらないかと持ちかける。
町にはかつて、有名作家のエドガー・アラン・ポーが滞在したホテルがあったと知ったホールは、廃墟同然のそこに向かう。
その日の夜、ホールは大人びた少女ヴァージニアとエドガー・アラン・ポーが滞在したホテル、そしてエドガー・アラン・ポーが登場する不思議な夢を見る。
夢の内容が気になったホールは、ヴァージニアと廃ホテルの過去を調べ始める。
そして、保安官の誘いに乗って彼に協力を仰ぎつつ、吸血鬼を題材にした新作の執筆を開始する。

しかし執筆がはかどらないホールは、再び夢の中で会えたエドガー・アラン・ポーに相談をもちかける。
そしてホールに、過去に町で起こった悲劇的な殺人事件の話をし始める。

翌日ホールを待っていたのは、遺体安置所の横でヴィジャボードを行おうと言い出した保安官だったが、成果は得られず。
ホールは湖の若者のリーダー、フラミンゴに話を聞こうとしたものの保安官が邪魔をし、時計台に足を踏み入れるが、転落して気絶してしまう。
三度エドガー・アラン・ポーに出会い、過去の悲劇の顛末を目にすることとなるホール。
そしてエドガー・アラン・ポーとヴァージニアの秘密を知らされる。
ホールも、自分の過失で命を落とした娘のヴィッキーの話をする。

そして犯人の正体が明らかになり、遺体安置所の少女の顔を始めて見る事となったホールは衝撃を受ける。

Virginia ヴァージニア 評価

  • 点数:50点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

作品概要

  • 公開日:2011年
  • 上映時間:89分
  • ジャンル:ファンタジー、ホラー、ミステリー
  • 監督:フランシス・フォード・コッポラ
  • キャスト:ヴァル・キルマー、ブルース・ダーン、エル・ファニング、ベン・チャップリン etc

Virginia ヴァージニア ネタバレ批評

映画『Virginia ヴァージニア』について、感想批評です。※ネタバレあり

設定にこだわりすぎて纏りきらなかったストーリー

現実では自分の過失から娘を亡くし、お酒に溺れて妻にも見放されている3流オカルト小説家ホールが、夢の中でエドガー・アラン・ポーに導かれながら、夢の中の少女ヴァージニアと杭を刺された少女の事件を解いていくストーリー。
夢の中の世界はゴシックホラー調の世界観で、現実には変わった保安官に危機感のない副保安官、謎が潜む町など面白味のある要素は盛りだくさん。

しかし、詰め込みすぎたために、肝心のヴァージニアと杭を打たれた少女の事件の関連性が全て中途半端なまま。
ひねりが効いたストーリーではあるが、夢の中の吸血鬼やヴァージニア、エドガー・アラン・ポーの関係と現実の事件を絡ませるのに、120分弱は短すぎる。
結局、ホールの新作の小説だったという、まるで夢オチのようなラストであり、足りない部分はテロップで補うという大雑把なエンディング。

謎の青年フラミンゴに関しては、エドガー・アラン・ポーは「吸血鬼ではない」と言いながらもヴァージニアの首筋から血を吸うシーンがあり、彼の行方がわからないというテロップからも、製作陣が投げ出した印象を感じる。
ヴァージニアが有名作家の妻になった経緯も説明されておらず、中途半端な終わり方だ。

実力派キャストを揃えての夢オチ映画

ダコタ・ファニングの妹、エル・ファニングが演じるヴァージニアは、ラストシーンを除いて白ずくめのゴシック調ドレスに白い肌と、作中で最も重要な鍵を握り、幼さと色気を同時に出すことに成功している。
実在する大物小説家エドガー・アラン・ポーを演じたベン・チャップリンもそっくりで驚く。
杭殺人事件の犯人であり、保安官役のブルース・ダーンの、徐々に狂気じみてくる演技も素晴らしい。

だが、エドガー・アラン・ポーの歴代の恋人や妻の名前を出して、本当は全員がヴァージニアだったと説いても、ファンでなければ知りえない情報でしかなく意味がない。
また、ホールが書いた本のラストとは別に保安官が真犯人だったとテロップで表示しているが、理由が謎のために納得できない。
杭を打たれた少女が吸血鬼となってホールを襲うという、本のラストは面白いのだが、夢で歴史上の小説家に会った作家が作中で本を書き上げる、という設定は難しさがあっただろう。

Virginia ヴァージニア 感想まとめ

かの有名作家エドガー・アラン・ポーの縁の地を訪れた3流オカルト作家が、夢の中でエドガー・アラン・ポーに会えるようになった、というファンには”夢のよう”な作品。
そして、エドガー・アラン・ポーと共に謎の少女ヴァージニアを追ううちに、現実の世界で杭を打たれて亡くなった少女の事件も明らかになり、小説家はヴァンパイアの本を書き上げる、という内容ぎっしりの映画だ。

エドガー・アラン・ポーの作品「大鴉」を引き合いに出すなど、芸が細かい。
しかし、実は3流オカルト作家ホール・ボルティモアの作品でした、というオチでしかなく、綿密に練られた作品というよりもまとまりが無くなって、こじつけて終わらせた印象を与える作品。
ファンタジー要素と、ホラー要素を混ぜてミステリーにしたような映画だ。

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