映画『ビリディアナ』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「ビリディアナ」のネタバレあらすじ結末

ビリディアナの概要:修道院で暮らしていたビリディアナは誓願式を控えて、これまで生活費や学費の世話をしてくれた叔父に感謝を伝えるために、彼の屋敷に向かった。そこで彼女は叔父から求婚される。その話を断ったビリディアナは修道院に戻ろうとするが、警察から叔父が自殺したと知らされる。

ビリディアナの作品概要

ビリディアナ

製作年:1960年
上映時間:91分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ルイス・ブニュエル
キャスト:シルヴィア・ピナル、フェルナンド・レイ、フランシスコ・ラバル、マルガリータ・ロサーノ etc

ビリディアナの登場人物(キャスト)

ビリディアナ(シルヴィア・ピナル)
修道院で暮らすシスター。両親は既に他界しており、肉親は叔父のハイメのみ。金を送るだけで会ってくれないハイメを冷たい人だと感じている。
ハイメ(フェルナンド・レイ)
富豪の男。一人息子がいたが、妻との離婚の際に生き別れになってしまった。孤独に苦しんでいて、容姿が妻に似ているビリディアナのことを気にかけているが、妻にされたような拒絶を恐れて、自分の思いを隠している。
ホルヘ(フランシスコ・ラバル)
ハイメの息子。建築会社の事務所で働いていた。母に連れられて、ハイメから離れて暮らしていたが、彼はそれを父に捨てられたからだと誤解していた。

ビリディアナのネタバレあらすじ

映画『ビリディアナ』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ビリディアナのあらすじ【起】

シスター・ビリディアナは、友人らと中庭を歩いていると、教師に呼び止められ、叔父が誓願式に欠席するという連絡が入ったと、知らされた。構わないとビリディアナは無愛想に返す。彼女は叔父と一度会ったきりで、顔も覚えていない。叔父からはビリディアナに訪ねに来てほしいという伝言が届いていたが、ビリディアナはその話を断った。叔父はビリディアナの学費と生活費の面倒を見てくれた、彼女にとって唯一の肉親だった。教師は義理を果たすべきだとビリディアナを説得する。ビリディアナは渋々教師の言うことに従った。

叔父の家はとても大きくまるで宮殿のようだった。馬車に乗って訪ねてきたビリディアナを、叔父のハイメはメイドやその娘と共に歓迎した。浮かない顔のビリディアナ。ハイメは彼女が不本意であることを見抜いていた。ビリディアナは彼に胸中を打ち明ける。恩義に感謝しているのは確かだが、叔父からは暖かみが感じられない。もっと多く会っておけば良かったのかとハイメは尋ねた。ビリディアナは頷いたが、「もう遅すぎる」と続けた。

ビリディアナのあらすじ【承】

ビリディアナはベッドがあるのに床で寝る支度をして、寝間着も襤褸を着ている。心配したメイドは、ハイメにそのことを報告した。オルガンを弾いていたハイメは、ビリディアナの自由にさせるようメイドにいいつけた。

明くる日、ビリディアナは屋敷の牛舎で乳搾りの手伝いをしていた。様子を見にきたハイメに料理を振る舞う約束をしたあと、ビリディアナは生前、母から聞いていたハイメの噂について問い詰めた。ハイメには実は一人息子がいるという噂。ハイメは本当だと頷いた。その息子は別れた母親についていき、彼の下を離れてしまった。その話を聞いたビリディアナは叔父の辛い人生に同情をした。

その晩、ハイメが居間にいると、籠に毛糸を積んで運ぶビリディアナが現れた。彼女の目は虚ろで、叔父を無視して暖炉に向かって歩いた。ビリディアナは運んできた毛糸を暖炉に放り、代わりに灰を籠に入れると、自分の寝床に運び込んだ。ハイメはビリディアナの様子を訝しんだ。

ビリディアナのあらすじ【転】

朝になると、ハイメはメイドを自室に呼んだ。そして、ビリディアナを屋敷に引き留める方法を考えて欲しいと頼んだ。そして、棚にしまっておいた青い瓶に入った薬のことをメイドに伝える。いつか使うことになるかも知れないから覚えておいてほしいとハイメは言った。

ベッドに積まれた灰を見て、ビリディアナは持病の夢遊病が再発したことを悟った。起こして欲しかったと嘆くビリディアナに、ハイメは心配するなと言った。灰は罰と死を意味するとビリディアナは不安になった。罰は修道院での生活のこと、死は自分へのお告げだと言って、ハイメはビリディアナを慰めた。明日帰ることになっているビリディアナのために、今晩は宴を披こうとハイメは言った。

その晩、ハイメはメイドの力を借りてビリディアナに求婚を申し出た。驚いたビリディアナはその話を断って自分の部屋に閉じこもろうとした。しかし、わたしを憎んだまま去らないでくれとハイメに懇願されて、コーヒーに付き合うことにした。だが、そのコーヒーには、睡眠薬が盛られていた。ハイメは眠りに就いたビリディアナを部屋に連れていき、軟禁した。

ビリディアナのあらすじ【結】

ビリディアナを軟禁したものの、ハイメは内心で悔やんでいた。こんなことをしたところで、ビリディアナは結婚の話に納得しないし、彼女は屋敷から出ていってしまうだろう。彼の危惧した通り、ビリディアナは目覚めると身支度をして屋敷を出ていってしまった。

修道院に戻る道中、ビリディアナはスーツに身を包んだ男たちに呼び止められた。彼らは警察で、ビリディアナに不幸を告げにきたという。男たちについていくと、着いたのは叔父の屋敷だった。ビリディアナが車から降りると、庭先の木で首を吊っているハイメを見つけた。

叔父の死に罪悪感を抱いたビリディアナは、修道院に戻ることを止めた。そして、人のために生きるため、村から乞食や障碍者を連れて屋敷に招いた。

叔父の死を知り、一人息子のホルヘが屋敷に現れた。ビリディアナのやっていることを見たホルヘは、彼女のことを信仰で腐っていると揶揄した。

ホルヘは、父が遺した土地を開拓し、電信柱を建てて電気を通そうとしていた。慈善活動に勤しむビリディアナと、利益を優先するホルヘは対立する。

ハイメの財産について、二人は公証人と話し合いを持つことになった。町に向かい、数日間屋敷を空けて、帰ってくると、屋敷はビリディアナが連れ込んだ乞食や障碍者に占拠されてしまっていた。酒が入った乞食や障碍者たちはホルヘ、そして、恩人であるビリディアナにまで襲いかかってきた。ホルヘの機転により窮地を脱したものの、ビリディアナは自分の信仰を信じられなくなってしまった。

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