映画『ウォールフラワー』あらすじ・ネタバレ結末と感想

ウォールフラワーの概要:ローガン・ラーマン主演の青春ドラマ。小説家志望の少年は入学早々にいじめに遭い孤立してしまう。共演はエマ・ワトソン、エズラ・ミラー。原作者スティーブン・チョボウスキー自ら監督した2012年米国映画。

ウォールフラワー あらすじ

ウォールフラワー
映画『ウォールフラワー』のあらすじを紹介します。

小説家志望の16歳の少年チャーリー(ローガン・ラーマン)は、入学早々、クラスで浮いてしまい仲間はずれになってしまう。しかし、彼の文学的才能を認める英語教師だけは彼の事を理解してくれていた。

ある日、アメフトの試合を観に行ったチャーリーは、パトリック(エズラ・ミラー)とその妹サム(エマ・ワトソン)と知り合う。2人に誘われて、はじめてのパーティに参加するなど楽しい時間を過ごした。

またパトリックがゲイである事を知るが、変わらず友情が続いた。高校生活では、ランチの時間が楽しみになった。同級生とは友人が出来なかったが、食堂でパトリックやサムと話す時間は宝物。

大学進学を目指すサムの勉強を手伝ったりするうちに、チャーリーはサムへの恋心を自覚してゆく。しかし、サムには好きな人がいた。そのため、チャーリーは、サムの友人メアリー・エリザベスと付き合うことになった。

初デートやダンス・パーティにメアリーと行くが、彼女は電話魔だった。元々、付き合う気がなかったチャーリーは彼女との関係に悩んでいた。それだけでなく、度々幻覚に襲われるようにもなるのだった。

そして、クリスマスイブのパーティ。プレゼント交換の後、パトリックに”この部屋で1番かわいい女の子にキスしろ!”と言われ、チャーリーはサムにキスをしてしまう。この事に怒ったメアリーとチャーリーは別れるが、同時にサムとの友情も気まずくなってしまう。

ウォールフラワー ネタバレ結末・ラスト

パトリックは、ブラッドと付き合っていたが、ついにブラッドの親にゲイである事がばれてしまう。高校の休み時間に食堂で、パトリックは仲間と口論&乱闘になってしまう。

そんなパトリックを助けたのが、チャーリーだった。その行動にパトリックもサムも、メアリーさえも歓迎するのだった。こうして、友情を取り戻したチャーリーだったが、3人との別れ(卒業)が迫っていた。

パトリックはワシントン大学へ進学が決まり、いい男に出会いたいと言う。サムもようやく大学が決まった。サムが旅立つ日、チャーリーは愛読していた本を贈った。

”あなたの望みは?”とサムに聞かれ、”君の幸せだ”と答えるチャーリー。本当の私を愛して欲しいとサムと口づけを交わす。チャーリーは再び、幻覚を起こし入院。大好きな叔母から、虐待を受けていた過去を思い出した。

”過去は変えられないが、未来は変えられる!”と精神科の医師に言われ、少しずつ自分を取り戻してゆく。故郷に帰省したパトリックとサムに再会した。3人で車に乗り、疾走している瞬間はかけがえのない青春なのだ!

ウォールフラワー 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2012年
  • 上映時間:103分
  • ジャンル:ラブストーリー、青春
  • 監督:スティーヴン・チョボスキー
  • キャスト:ローガン・ラーマン、エマ・ワトソン、エズラ・ミラー、メイ・ホイットマン etc

ウォールフラワー 批評・レビュー

映画『ウォールフラワー』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

はみだし者の島へようこそ!自分の居場所を求める冒険

小説家志望の少年が、”壁の花”のようにひっそりと隠れる生き方から、友情と愛を体験し成長する物語です。これまでの青春映画と違うのは、主演3人の演技が素晴らしいこと!

まず、主人公チャーリーを演じるローガン・ラーマン。「バタフライ・エフェクト」でアシュトン・カッチャーの少年時代を演じ、繊細な表現に定評があります。突飛な行動をしないので安心して観ていられるのがいい。

次に義兄弟の兄パトリックを演じた、エズラ・ミラー。ゲイだが、明るい少年を軽快に魅せ、大きな可能性を感じさせます。「少年は残酷な弓を射る」(11)のケヴィン役でも存在感と悪童ぶりを魅せつけました。

最後に妹サム役のエマ・ワトソン。「ハリー・ポッター」シリーズのハーマイオニー役で人気となり、子役から女優へ躍進を続けています。知的な印象の彼女が華やかなサム役には少し合わないのではと観る前には思っていたが、傷つきやすい内面を繊細に演じていて好感が持てます。

元気でキュートなエマ・ワトソン!主人公ならずとも恋しちゃいそう。この映画の見どころは、3人が車に乗り、トンネルを疾走するシーン。ここに青春の全てが詰まっています。

”今夜はここにいて彼女を見てる・・美しい彼女を”そして”僕は無限だ!”と叫ぶのです!内向的で悩みがちな人にこそ観てもらいたい。

輝ける80年代!~UKロックと主人公が愛した本

この映画は、原作者スティーブン・チョボウスキーが自ら映画化した作品としても話題です。彼の書いた原作本は、アメリカ図書館協会の”最も頻繁に問題視される本10冊”にも選ばれており、高校などで授業にも使われているそう。

原作者を投影している主人公の視点から、UKロックと愛読書をみていこう。カセットテープ、という今ではあまり聞きなれないアイテムが登場します。80年代に青春時代を過ごした人には分かると思いますが、好きな女の子に自分の好みの曲を選曲して贈るんです。

きゃあ~懐かしい!こっぱずかしいものだけど、当時は流行っていたんですよ。この映画のサントラ盤には、主人公お気に入りの曲「ASLEEP」(ザ・スミス)が収録されています。80年代を知らない人にもぜひ聴いてみて欲しい。

また最近、69歳で亡くなったデビット・ボウイのロック・バラード「HEROES」も収録されているのでマストな1枚になりそう。主人公の愛読書として劇中に出てくるのは、ハーパー・リーの「アラバマ物語」、そして「偉大なるギャッビー」。

どちらも映画化されている、アメリカ文学の傑作です。主人公の思考を追いながら映画を楽しむのもおすすめです。

ウォールフラワー 感想まとめ

青春映画が好き。何かに悩んでいる時や自分の原点に戻りたいと思う時、観てしまう。
原作者で監督でもある、スティーブン・チョボウスキーは、この映画を「君は一人じゃない、悩んでいるのは君だけじゃない」と伝えたくて製作したのだという。

この映画には、逆境にも負けない心や淡い初恋、ドラッグへの興味など良い事も悪い事も詰まっています。主人公チャーリーの繊細さに触れる時、16歳に戻れちゃうかも。特にトンネルを車に乗り、3人で疾走するシーンは外せない!

主人公の恋は友情で完結してしまうけど、それだって立派な恋だ。他人を思いやり、幸せを願う姿に熱くなります。ぜひ、80年代のUKロックを楽しみながら観て欲しい。

主演3人の演技が素晴らしいが、特にエマ・ワトソンを覚えておきたい。短い髪でキュートな十代の少女を演じています。エマの最新作は、2016年に公開予定の「リグレッション」(原題)で、イーサン・ホークと共演します。ぜひ、ご期待下さい。

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