映画「小さな世界はワンダーランド」2匹の成長と驚異の3D映像を目撃する!

小さな世界はワンダーランドの概要:シマリスとスコーピオンマウスの命を賭けた大冒険。2匹の成長を2年半追った珠玉のドキュメンタリーをBBCアースとピクサースタジオが制作。特殊なカメラで驚きの生態に迫る!

小さな世界はワンダーランド みどころ

小さな世界はワンダーランド
映画『小さな世界はワンダーランド』の見どころを紹介します。

2匹の成長物語

シマリスの暮らす原生林は、まるで不思議の森です。シマリスの子供とスコーピオンマウスの視点から描く世界はこれまで見たことのない感動を与えてくれます。この小さな世界は決して人間が地球上で一番進化した存在なのではなく、どの生命も逞しくて素晴らしい存在だと教えてくれます。それでは、シマリスになったつもりで成長の旅に出よう。

シマリスって臆病なの?

北米アメリカの原生林に暮らす、シマリスは体長約20cm、臆病で縄張り意識の高い動物です。森では、食物連鎖の下位に属しているため、常に天敵に怯えています。繁殖期以外の時季を単独で過ごし、主に昆虫やキノコ、どんぐり、ひまわりの種を食べます。
普段は温厚ですが、天敵に遭遇した時や繁殖期、冬眠前後にはそわそわ、イライラとよく仲間同士でケンカをします。実は凶暴な一面もあるのです。

シマリスの見所は、後半に激しく仲間同士で戦う場面です。かわいい面ばかりではなく裏の顔や生態をあますことなく魅せてくれるのが興味深いです。動物を知り尽くしたBBCアースならではのセンスです。

また自然界の厳しさを語るエピソードがあります。シマリスは1度に10匹の子供を産むのですが、生き残るのは2匹だけという厳しい生存率です。ある研究では、5匹産めば1番生存率が高くなるだろうと計算しています。自然界では、2匹生き残れば絶滅も増えすぎることもないという絶妙な調和が保たれているそうです。
さて、シマリスの成人年齢は3才です。いよいよ親元から離れて1匹で生きていくのです。

スコーピオンマウスは毒に強い!

もう1匹の主人公を紹介します。アリゾナ州のソノラ砂漠に住む、体長約7cmのスコーピオンマウスです。日本の本州がすっぽりと入る31万kmの砂漠で、最高気温が昼で491度、夜は-40度にもなる過酷な環境です。砂漠といえば、食糧に乏しい印象がありますが、トカゲ、サソリ、ムカデ、タランチュラ等なんでも食べます。

そんなスコーピオンマウスの得意技がサソリを食べる事です。サソリには猛毒があり食べると筋肉の痙攣や呼吸不全を起こして死んでしまいます。ところが、スコーピオンマウスは平気です。猛毒に対して痛みを感じないのと、食べても死なないようです。砂漠で生きる力はすごい!

研究者によると進化の過程で毒針の痛みを感じないようになったらしい。この生態について依存症を起こさない仕組みとして解明できれば創薬開発に生かせるのではないか。そんなすごいスコーピオンマウスを狙うのは、ガラガラヘビやハリスホークです。ハリスホークについて説明すると、「モモアカスリ」とも呼ばれる南米産の猛禽類(鷹)です。

群れで狩りをする習性があり、ヨーロッパやアメリカで鷹狩に使われます。1番の見所は、鷹に襲われ、逃げる場面です。緊迫感に思わず身を乗り出してしまいそうです。

シマリスはアクション・スター!

シマリスにも特別な能力があります。木登りが上手で、飛び跳ねるように枝から枝へ渡っていきます。もし、天敵にあったら、すばやく巣へ逃げ帰りますよ。まるでアクションスターのようです。

この映画を観て、かわいいなぁ、リスが飼いたい!と思う人がいるでしょうが、リスは野性味あふれる動物です。臆病さと攻撃性の強さを合わせ持つので飼うのはなかなか難しいのです。飼うのなら、1匹ずつ丁寧にお世話してあげて下さいね。

マーク・ブラウンロウ監督の魅力

BBCで自然や動物を撮り続けてきた監督は、エミー賞を受賞した「プラネットアース」(06)で、南極から熱帯に至る地球の全てを5年かけて描いています。何がすごいって、ありのままの自然を追い求める探究心です。

今回のドキュメンタリーでは、マクロな視点からミクロな視点への転換です。また、特殊カメラを駆使した映像は、小動物の視点をリアルに表現しています。1秒間に120コマ撮影できるカメラや潜望カメラでしか撮れない、レア映像が満載です。

動物の生き生きとした表情を撮るために、「動物に慣れてもらう事」に苦労したそうです。子供も大人も見れば、必ず動物の生態に夢中になります!

まとめ

原生林の森で親から離れて生きるシマリスの子供と、過酷な砂漠で生き抜こうとするスコーピオンマウスの成長物語です。シマリスとスコーピオンマウスの視点から語られる驚異の世界はまるで不思議の森に迷いこんでしまったかのようです。

特殊なカメラと3D効果で、現実なのか夢なのか曖昧になってしまう。シマリスやマウスになったかのような気分で見られるのが魅力です。2匹の生きる姿に感動と癒しがいっぱい詰まっています。

本作はBBCアースとディズニー映画「トイストーリー」などでおなじみのピクサースタジオが共同で完成したネイチャー・ドキュメンタリーです。2年半に及ぶ撮影期間を経て、44分にまとめました。

監督マーク・ブラウンロウだけでなく、すごいのは、脚本・制作のマイケル・ガントンです。彼は動物学の博士号を持っています。彼のおかげで、動物たちの生態をより科学的に描けたのではないでしょうか。前作「ライフ~いのちをつなぐ物語~」では共同監督をしています。

次回はどんな動物?自然?宇宙!を魅せてくれるのでしょうか。楽しみです。

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