『ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!』あらすじ感想とネタバレ映画批評・評価

ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!の概要:「ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!..」(原題:Wallace and Gromit The Wrong Trousers)は、1992年のイギリスのイングランドにあるアードマン・アニメーションズのニック・パークが制作したクレイアニメ作品。1994年アカデミー賞短編アニメーション部門で最優秀賞を受賞する。

ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!

ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ! あらすじ

映画『ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!』のあらすじを紹介します。

少し抜けているが優秀な発明家の英国紳士ウォレスとその愛犬グルミット。グルミットは自分の誕生日を待ち焦がれてカレンダーに印を付けている。彼の誕生日当日の朝、ウォレスは朝食を摂りながら請求書ばかりの郵便物に不満をこぼしており、金庫の中の貯金箱にはコインが少ししかない。そんな中でウォレスはグルミットに誕生日をプレゼントする。それは首輪と散歩用の引き綱に加え、グルミットを散歩させる自動歩行器のような「テクノズボン」というマシンだった。散歩から帰ったグルミットは不満げな表情で編み物をしていた。何とか金を稼がなくてはならないと悩むウォレスは、自宅の部屋を間貸しして、家賃収入を得ることを思いついた。その店子募集でやってきたのはフェザーズ・マッグロウという一羽のペンギンだったが、一日中音楽を掛けているのでグルミットはうるさくて眠れない。ウォレスはそのペンギンを気に入り丁重にもてなすが、グルミットは部屋を追い出された上に外の犬小屋に住まいを移され、怒ってウォレスの家から出て行ってしまった。ウォレスは眠っている間に、ペンギンから「テクノズボン」を無理矢理穿かされて身動きの自由を失ってしまう。困り果てたウォレスは疲れて眠ってしまうが、グルミットは陰から不審なペンギンの動きを監視していた。そして家の中へ入ると部屋の中には怪しい図面が置かれてあり、そこへ帰って来たペンギンは「テクノズボン」を穿いたままのウォレスをリモコンで操り外へ連れ出した。眠っているウォレスをペンギンは巧みにリモコンで操作し、彼を美術館へ侵入させ、足に磁石の付いた靴で天井を歩かせ、大きなダイヤモンドの展示スペースへ着いたとき、ウォレスのヘルメットからマジックハンドを出し、リモコン操作でダイヤを盗んでしまう。警報装置に引っかかったものの、ウォレスは外へ誘導されペンギンと共に逃げ延びる。ダイヤはペンギンの手に渡ってしまったが、ウォレスの家からダイヤを持って逃げ出そうとする彼の前にグルミットが立ちはだかった。

ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ! 評価

  • 点数:95点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:1993年
  • 上映時間:29分
  • ジャンル:アニメ
  • 監督:ニック・パーク
  • キャスト:ピーター・サリス etc

ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ! 批評 ※ネタバレ

映画『ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!』について、2つ感想批評です。※ネタバレあり

ウォレスとグルミットのパワーアップされた第二弾作品

最初の作品「チーズ・ホリデー」からさらにパワーアップされた作品である。今回は金に困ったウォレスが生活のために自分の家を賃貸アパートとして貸すことになるのだが、借り主が指名手配中の強盗であるペンギンという設定だ。何とも飄々とした無表情なペンギンではあるが、「テクノズボン」などという自動で歩く機械を巧みに操り、眠っているウォレスに強盗をさせるという知能犯である。一作目の「チーズ・ホリデー」も月にいた機械が暴力的な部分もあり、今回のペンギンも知能犯という設定の強盗であるところは、大人向けのアニメとしても少々毒気のある部分が強調されている。あまりファンタジック過ぎるのは絵面に合わないといういう感じもあり、泥棒が出るくらいの展開は可愛らしいくらいであろう。しかしながらそのクレイアニメの技術に手抜きはなく、デビュー作より一層手の込んだ作りはカメラワークにも反映されており、アカデミー賞受賞作という肩書きに相応しい作品である。

映画的なシナリオもしっかりと表現されている

今回はイギリス的なモチーフの描写は少ないが、サスペンスタッチの色使いや、凝ったカメラアングルに進化の過程が窺える。アクションシーンもスピード感に溢れ、前作のゆったり感とは違った展開を見せている。そしてグルミットが活躍する部分にウェイトが置かれ、メリハリの効いたシナリオも見所である。ペンギンがウォレスをリモコンで操るシーンなどもよく考えられており、美術館にあるレーザーを利用した警報装置などのテクノロジーもあり、本格的なクライムサスペンスの緊迫感がクレイアニメながらもしっかりと描かれ、映画的なシナリオもよく考えられた秀作である。

ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ! 感想まとめ

スカパー!の「カートゥン・ネットワーク」でイギリス制作のアニメは随分と放映されているが、あからさまにアメリカのアニメとは一線を画している。表現力の個性がパペットアニメという部分で随分と活かされており、その職人気質は日本のアニメに比べても見劣りすることはない。日本のアニメも様々な手法で描かれてはいるが、どうしてもブームに便乗した作品が多く、時代と共にめまぐるしく移り変わるのが現状ではあるが、イギリスのものに関してはいつ制作されたか一見するだけでは解らないものが多い。時代性というものが余り反映されておらず、その分長く見続けられるという利点もあるのだろう。「Mr.ビーン」や「無口なウサギ」、「動物園通り64番地」などユニークなタッチのアニメ作品が多く、大人が観ても充分に楽しめるイギリス独特のアニメ文化が存在している。

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