『X-ファイル ザ・ムービー』あらすじとネタバレ映画批評・評価

X-ファイル ザ・ムービーの概要:「Xファイル ザ・ムービー」(原題: The X-Files)は、1998年のアメリカ映画。監督はTVシリーズと同じロブ・ボウマン。主な出演者もTVシリーズに準じ、モルダー捜査官役にデイヴィッド・ドゥカブニー。スカリー捜査官役にジリアン・アンダーソン。

X-ファイル ザ・ムービー

X-ファイル ザ・ムービー あらすじ

映画『X-ファイル ザ・ムービー』のあらすじを紹介します。

紀元前3万5千年。宇宙船が現在のテキサスに位置する地域に不時着する。円盤の墜落を追って駆けつけた原始人がエイリアンと遭遇し、襲われた原始人は応戦しエイリアンを撲殺するが、その死体からは謎の黒い液体が滲み出て原始人の体を蝕み始める。

時は現在に移り、テキサス北部の田舎町で友人と遊んでいた少年の足元が突然陥没し、大きな穴に落ちその中で人骨を発見する。意外な発見に浮かれる少年の足下から染み出した正体不明の黒い液体が体内へ侵入し、少年は死亡してしまった。少年の友人三人が通報しレスキューが駆けつけるが、彼を助けようと洞窟へ侵入したレスキュー隊員も生きて穴から戻ることはなく、救助のヘリに遺体として運ばれる。

その事件から1週間後、ダラスの連邦ビルに爆弾予告があり、モルダー(デビッド・ドゥカブニー)とスカリー(ジリアン・アンダーソン)をはじめとするFBIのチームはその捜査に駆けつけた。モルダーは自身の直感を頼りに向かいのビルを調べていたが何も発見されず、一息つくためドリンクを買いにベンダールームへ入った彼は、金を入れても反応しない販売機を不審に思い、探ってみると販売機の中に爆弾を発見する。すぐさま爆弾処理班の担当が駆けつけ自分以外の全員をビルから退去させたが、爆弾を処理する準備中にビルは大爆発。現場からは爆弾処理官の他に、3人の消防士と少年の遺体が発見される。

死者を5人も出し、公共の建物を損壊させ多大な損失の責任を問われたスカリーは左遷を仄めかされるが、X-ファイルを外されるならFBI自体を辞任する決意を固めていた。その夜、憂さを晴らしに飲んでいたバーで、モルダーは父の友人だったという医師に出逢い、爆破事件の裏にある真相を聞かされる。最初は信じなかった彼は帰路のタクシーをスカリーの部屋へ向かわせ、彼女を伴い遺体が安置されているメリーランド州の海軍病院へ向かう。遺体を確認したスカリーが異変に気付き、死体を別室へ運び出し解剖を行う。その間にモルダーはバーで出会った医師を訪れるが、警察の家宅捜索中で本人は不在だった。諦めて帰りかけたモルダーの前に再びその医師が現れ、国家が仕組んだ陰謀の真相を彼に告げ、ダラスへ戻り事件を究明するよう促す。

解剖を終えたスカリーから、遺体の死因がウイルスによる感染だと知らされたモルダーは、真相を突き止めるためスカリーと共にテキサスへ向かう。FBI支局のラボで遺体の細胞を確認したスカリーが、未知のウイルスを検出したことをモルダーに告げる。その頃、現地の軍の研究施設では恐ろしい事件が起こりつつあった。

X-ファイル ザ・ムービー 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:1998年
  • 上映時間:121分
  • ジャンル:SF、サスペンス、ミステリー
  • 監督:ロブ・ボウマン
  • キャスト:デビッド・ドゥカブニー、ジリアン・アンダーソン、マーティン・ランドー、アーミン・ミューラー=スタール、ブライス・ダナー etc…

X-ファイル ザ・ムービー 批評 ※ネタバレ

映画『X-ファイル ザ・ムービー』について、2つ批評します。※ネタバレあり

ミステリーとしては面白いが、物足りなさを感じるSFのビジュアル

陰謀というものが大きければ大きいほど、物語のディティールには細かい描写が要求されてくる。ミステリーというのは謎解きのプロセスを楽しむものであるから、そこへの緊張がどれだけ織り込まれているかが重要なカギになってくる。本作でのテーマは「植民地化計画」における陰謀がどう動きを見せるかが重要なのであり、宇宙人の存在は陰謀をどうやって張り巡らせるかのネタに過ぎないのである。TVシリーズを含め、この作品はSFとか超常現象というネタを元に、ミステリーを見せるための作品である。FBIという国家の保安組織が携わる事件には不可解な内容も多いだろうという設定ができれば、事件の結果は人が死ぬとか、大惨事になるといったところに収束する。それが「なぜそうなったか」というプロセスに物語の妙がありドラマは介在する。ゆえにミステリーとしての本作は充分に楽しめるが、SFとしての進行が少しぬるい。登場する宇宙人が凶暴というのは理解出来るが、最後の南極でのシーンにおけるマジェスティックとエイリアンの関連性や、UFOが去って行くまでのシチュエーションに尺を取り、クライマックスらしく今までのプロセスに繋げる描き方があれば、SFとしての面白さを表現できたのではないかと思う。マジェスティックの陰謀をさらけ出す重要な場面が、ある意味ラジオドラマでも表現できるような密室において、動きのないセリフのみで説明されても映画としての魅力は半減である。

やはりTV用の設定なのか

事件が終わり、FBIの査問会で事後報告をするスカリーが、X-ファイルの再開を直訴し、モルダーとスカリーの執念がさらに新たな展開を予想させる。

マジェスティックがウィルスの源をチュニジアの砂漠に移転というところもしかりである。ワクチンの開発をエイリアンはどう解釈するのかという部分にも、まだ問題が発生する要因も残されているが、一本の映画という尺の中では表現できない部分でもあろう。こういった一本の作品として撮るのには話の内容があまりにも大がかり過ぎるのではないだろうか。突然南極へ飛んであっという間に終わるクライマックスのシーンからそう思わざるを得ない。

まとめ

こういった作り方は嫌いではない。ミステリーの醍醐味が充分に伝わってくるし、物語の背景にある陰謀も興味深い内容である。多分突き詰めればシナリオが良いだけに表現ひとつでもっと面白くなるのは目に見えているのだが、映画としての時間的な拘束抜きで見せてくれた方がいいような気はする。映画館で観るというよりは、テレビで長い時間を掛けて楽しむ手法が作りに合っているのだろう。

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