映画『X-メン』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

2000年に公開された、同名人気アメコミを原作にしたSFアクション。突然変異によって特殊な力を得たミュータントたちの姿を描く。監督は『ユージュアル・サスペクツ』のブライアン・シンガー、脚本はデヴィッド・ヘイター。

あらすじ

映画『X-メン』のあらすじを紹介します。

突然変異により特殊な力を得たミュータントたちは、市井の人々から謂れ無き差別を受けていた。そんな中、失った記憶を求めて世界中を流浪していた不死のミュータント・ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)は、触れたものの力を奪う力を持つ少女ローグ(アンナ・パキン)と出会い、行動を共にするようになる。直後、大男のミュータントに襲われるが、突如現れたサイクロップス(ジェームズ・マースデン)とストーム(ハル・ベリー)に助けられる。ウルヴァリンとローグは彼らに連れられ、プロフェッサーX(パトリック・スチュワート)が設立したミュータント専門学校「恵まれし子らの学園」へ運ばれ、治療を受ける。

評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2000年10月7日
  • 上映時間:104分
  • ジャンル:SF
  • 監督:ブライアン・シンガー
  • キャスト:ヒュー・ジャックマン、パトリック・スチュワート、イアン・マッケラン、ファムケ・ヤンセン、ジェームズ・マースデン etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

映画『X-メン』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

技術的に未熟

本作は現在まで続くマーベルコミックの大躍進の第一歩となった作品です。今やハリウッドで最も勢いのあるスタジオを擁するマーベルですが、本作の映像は……今日のSF映画と比べると、かなり厳しい。戦闘シーンはブライアン・シンガーのアクション演出の未熟さも相まって、かなりショボい。今となっては豪華俳優陣の共演しか見どころが内容にも思えます。ストーリーもあまり良くないような気が……。リブート版との比較になってしまいますが、ウルヴァリンが主人公だと彼ばかりが目立ってしまい、他のキャラクターが影に隠れてしまう傾向があるのではないかと。当時のアメコミ映画は特に味わい深いわけでもないですから、リブート作品を観ておけば十分だと思います。『アメイジング・スパイダーマン』は微妙ですけど、リブート版『X−メン』は大傑作が続いていますかね。

裏テーマ

本作の裏テーマは差別です。プロフェッサーXとマグニートーの関係はキング牧師とマルコムXの関係と全く同じですし、ミュータントに対する差別はマイノリティへ対する差別と同じ。市井の人々がミュータントを恐れる理由は、進化した人類に求人類が滅亡させられるのではないかという恐怖感です。時代背景的にはちょっとずれてしまいますけど、アメリカでブラック・パワーが猛威を振るった時代がありましたねぇ。

という事を踏まえて見ると、また違う楽しみ方が出来ますよ。

まとめ

X-メンを映画化するということは、アクションも頑張らないといけないけど、原作が持つテーマをどう表現するかが重要になります。マイノリティへの差別……監督のブライアン・シンガーはゲイをカミング・アウトしている人物ですから、おそらくその点を踏まえて起用されたのでしょう。残念ながら彼はアクション演出がまだ未熟だったこともあり、アクション映画として見ると不満が残ります。では、差別を描いた映画としてはどうかというと、ミュータントと世界、大衆の関係があまり深く掘られていないので、中途半端。だから……やっぱり、リブート1作目の『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』を観たほうがいいですよ。ミュータントがキューバ危機とどう関係していたかが描かれ、アクションもテーマの表現も巧みです。

Amazon 映画『X-メン』の商品を見てみる