映画『約三十の嘘』あらすじネタバレ結末と感想

約三十の嘘の概要:2004年の日本映画。舞台作品の映画化で背景は全く変わらない長距離電車の中。3年ぶりに集結した詐欺師グループが報酬の7000万円を巡り疑心暗鬼にかられていくサスペンス・コメディ。

約三十の嘘 あらすじネタバレ

約三十の嘘
映画『約三十の嘘』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

約三十の嘘 あらすじ【起・承】

3年ぶりに集結した詐欺師チーム。
以前チーフだった志方(椎名桔平)は、昔の出来る男の面影はもう無く、だめな男になっていた。
今回の新チーフは久津内(田辺誠一)。
頼りがいが無く、はっきりしない久津内は明らかにチーフには向いていなかった。
しかし同じチームでもう1度仕事をしたかった久津内は何とかやりきろうとする。

3年前、チームは仕事をしたあと、今井という仲間の女性に金を持ち逃げされている。
そのことでバラバラになった彼らだったが、今回はそのことを忘れもう1度やり直そうと思っている。

大阪からトワイライトエクスプレスに乗車。
北海道での仕事に向かった。
今回は佐々木(妻夫木聡)、宝田(中谷美紀)の他に、彼女が連れてきた新しいメンバー・横山(矢嶋智人)も加わり、車内で計画が練られていく。

そんな時、停車駅から今井が乗ってきた。
以前金を盗んだ今井を仲間にするのを嫌がる宝田だったが、男性陣の勢いに押され渋々仲間にすることにする。

約三十の嘘 あらすじ【転・結】

無事に仕事が終わった。
結局久津内の仕事裁きは悪く、横山がチーフになった。
そして7000万円を手にする事が出来たのだった。

帰りの車内では宝田が担当する恒例の鍵の話になる。
スーツケースに金を入れ、その鍵をダミーも含め人数分作る。
1つだけ本物だ。
それを適当に振り分け、1人がスーツケースを、残りが鍵を持つ。
全員がスーツケースに鍵を試さないとどれが開くかわからないという仕組みである。
話し合いの結果、横山がスーツケースを持つことになった。

目を覚ますと傍にあった鞄が無くなっている。
仲間内で疑い始めるメンバー。
鍵を持ってきて全員がいる前で鞄を開けると、何と中はじゃがいもだった。
この時から犯人捜しが始まった。

そして宝田はあることに気がつく。
志方の行動がおかしかったこと、佐々木の様子が気になったことだ。
食堂車で飲んだくれる佐々木に会いに行くと、持っていない筈の部屋の鍵が出てきた。
急いでその部屋に行くと空っぽのスーツケースが。
金を奪ったのが佐々木であったことは事実だが、金の行方は佐々木も知らないという。

宝田は全てわかった。
志方は金を今井と持ち逃げしようとしていたのだ。
先回りした宝田は今井と接触。

そこに志方が今井を探して車内を走ってくる。
2人は富山で降りて逃げようとしていたのだ。
今井を探す志方の前に現れたのが宝田だった。
宝田は今井にお願いをして、金を持って電車から降りてもらったのだという。
宝田はチームが好きで、金よりもみんなといたかったと泣きながら言う。

志方の言い分。
それは宝田が好きで、3年間引きずったということ。
今でも思い、もう金を盗んで終わりにしたかったのだと言うことだった。
2人はキスを交わした。

車内に戻った志方。
そこには今井以外のメンバーがいる。
金を盗んで降りようとしたことは内緒だ。
スーツに着替え、やり手の志方に戻った彼は早速次の仕事の話をするのだった。

約三十の嘘 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2004年
  • 上映時間:100分
  • ジャンル:コメディ、ラブストーリー
  • 監督:大谷健太郎
  • キャスト:椎名桔平、中谷美紀、妻夫木聡、田辺誠一 etc

約三十の嘘 批評・レビュー

映画『約三十の嘘』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

場面設定の動かなさ具合にびっくり

前知識が無く、この物語が舞台で上演されたことを知らずに見たらびっくりする。
車内から全く出ないのだ。
最初は現地について詐欺を働くところも映るのだろうと思って見たため、これは衝撃だった。

そのため物語がわかりにくいところもあった。
仕事をする前とした後のチームの雰囲気がわかりづらく、会話のなかで察するしか無いのだ。
もちろん良く聞けばわかるのだが、こっちは1度降りるものだと勝手に思い混んでいるため混乱する。
もう少しはっきり区切ったら良いのではないだろうか。

宝田の役柄がいまいちわからない

この物語では当然ヒロインなのだろうが、モテ系なのかいじられキャラなのかがわからない。
佐々木がどうも好きそうだと言うのは周りからからかわれる佐々木の様子でわかるのだが、宝田と何かしら関係があるのかどうかは謎。
途中で「志方の代わりに佐々木と寝た」いうような佐々木の台詞があるが、彼女をもっと峯藤子のような位置付けにしていれば良かったのでは?と思う。

志方の急な変わりよう

志方はどうやらカリスマ詐欺師という役柄のようだが、今現在は全く見えない。
のど飴に異常にこだわりがある、変わった男だ。
しかしどうだろう。
佐々木と仲間を裏切り始めた彼は、突然後半から変わり出す。
声は低くなり、目はギラギラ。
少し威圧的な感じだ。
ここで志方が一気に格好良く見えてくる。
ここの演技は椎名桔平さすがだと思う。

矢嶋さんに笑う

個性派俳優で知られる矢嶋智人。
この人なしではこの映画は全く面白く無かっただろう。
まず笑いが誘えない。
狭い車内という限られたシーンで面白さを出せたのは、彼の独特な言い回しと演技力のみ。
監督や演出のスタッフは題材に反して真面目な人のような気がする。
彼ありきのコメディ作品である。

約三十の嘘 感想まとめ

この作品は見終わった後、なるほど舞台劇だなと実感する。
作りも演技もまさに舞台メインの作品であるだろう。
その中で俳優全員よくやりきったし、それなりに魅せてくれる。
しかも俳優それぞれ持ち味を活かせているキャラクターで、自分のものにして演技をしている感も良い。

ただ残念なのは若干コメディ要素が空回りしていたこと。
物語の進行でもう少しユーモアが描けていると言うこと無かった。
意外にもメロドラマに向かうラストも、嫌いでは無い。

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