『山形スクリーム』あらすじ感想とネタバレ映画批評・評価

山形スクリームの概要:2009年のホラーコメディ映画で、監督は竹中直人、主演は成海璃子。合宿で山形奥深くの村を訪れた女子高校生たちが遭遇する、落ち武者の亡霊の復讐劇のパニックを描いた。

山形スクリーム あらすじ

山形スクリーム
映画『山形スクリーム』のあらすじを紹介します。

歴史研究会の合宿で、平家の落人、葛貫忠経と光笛の悲恋伝説が残る、山形県の奥深くにある御釈ヶ部村(おしゃかべむら)を訪れた4人の女子高校生たち。
コンビにも出来たばかりの村では、以前から存在する祠を壊して、観光の目玉にするための新しい祠を作る計画があった。
そして、反対する村民や主人公たちの目の前で祠が壊される。

主人公の岡垣内美香代は、家では義理の母となじめずにいて、父からの電話攻撃に耐え切れなくなり村の中を散策するうちに、床屋の与藻須賀三太郎と親しくなる。
だがその頃、祠からは葛貫忠経がよみがえり、落ち武者3人を連れて村を攻めてきた。
そして落ち武者に斬られてしまった者も、ゾンビになってよみがえり、人を襲い始める。

そんな時、葛貫忠経の亡霊が、美香代の事を光笛の生まれ変わりと信じ込み、彼女をさらってしまう。
生き残った美香代の友人の宙子、圭、胸恵、そして三太郎と三太郎の祖母は、亡霊を倒すために落ち武者の弱点の歌を村中に流そうとする。

光笛と間違えられたままの美香代は、葛貫忠経にあの世に連れ去られようとしていた。
その時、落ち武者同士の確執が明らかになる。

村中の亡霊やゾンビを倒した宙子、圭、胸恵、三太郎は、美香代を助けに向かう。

山形スクリーム 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2009年
  • 上映時間:116分
  • ジャンル:ホラー、コメディ
  • 監督:竹中直人
  • キャスト:成海璃子、沢村一樹、AKIRA (EXILE)、マイコ etc

山形スクリーム 批評 ※ネタバレ

映画『山形スクリーム』について、感想批評です。※ネタバレあり

落ち着きの無いオマージュコメディ映画

祠を壊された平家の落ち武者の亡霊が、かつて自分と恋人の命を奪った村に復讐するためによみがえってきた。という日本独自のテイストに、海外の有名映画のオマージュが盛り込まれた作品。

わたあめを4つ注文して”2つで十分ですよ”と言われるシーンは「ブレードランナー」、ゾンビと同じ動きで逃げるのは「ショーン・オブ・ザ・デッド」から。
納屋からトラクターで逃げるシーンは「ドーン・オブ・ザ・デッド」、トラクターを後ろから押すためにひとり犠牲になる勝先生のシーンは「28週後…」から。
ゾンビの頭が歌で爆発するのは「マーズ・アタック」から引用されている。
だが、オマージュ部分が多すぎて、オリジナリティが少ない作品にもなっている。

冒頭での葛貫忠経と光笛の過去を伝える回想シーンは、中途半端に途切れて現代のシーンとの行き来を繰り返すために、集中できない演出になっている。

キラキラネームのさきがけ?

全ての漢字が難しすぎるために、村の名前が書かれていても良くわからず終わってしまうし、誰の名前を読んでいるのか区別がつかない。
女子高生4人も、それぞれの個性が強くて見せ場もあるのにも関わらず、主人公の美香代の名前しか聞き取ることができない。

最近のキラキラネームに近いものを感じ、いくら実在しない村や歴史の事を伝えなければならないからと言っても、やりすぎとしか思えない。

怖いけれど笑えるリアルな落ち武者

落ち武者と言えど精神面も強い印象があるのだが、生前に埋められたときのトラウマで、ミミズに対して怖がる葛貫の姿は笑いを誘う。
村までやってくるのにヒッチハイクをし、車の中で「ワカメくさい」と言われる落ち武者の姿も笑える。
美香代の継母がクリスタル・ケイというキャスティングも、らしくなさがあって面白い。

竹内直人監督、そして2役の出演に、チェーンソーで落ち武者と戦う女子高生役の波瑠、祖母にベッタリの三太郎役にEXILEのAKIRAなど、キャスティングの豪華さも際立っている。
だが、有名な役者が起用されすぎており、登場シーンによっては印象が薄くなっている。

感想まとめ

詰め込みすぎ、という印象を覚えるこの映画。
だが、何度か見ていると笑いを誘うシーンやびっくりするシーン、ちょっと感動するシーンなどが良くわかる。

落ち武者に襲われたとき、何故か落ちていたチェーンソーで対抗する女子高生役の、モデル出身の女優の波瑠が見せる迫真のアクションが素晴らしい。
また、EXILEのAKIRAがすぐに祖母に泣きつくなど、意外な姿を見せるシーンも多い。

海外のSF映画やゾンビ映画の名シーンのオマージュが豊富で、マーズアタックのカントリーソングを聞かせると火星人の頭が破裂するシーンをそのまま落ち武者仕様にするなど、他の映画が好きならもっと楽しめる作品だ。
タイトルにもある「スクリーム」に関しては、映画の内容のパロディやオマージュは存在しないので、注意が必要だろう。

ホラー特有のびっくりさせるシーンはあるものの、全体的に笑える映画なので、ホラーが苦手でも楽しめる作品だ。

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