映画『ポランスキーの欲望の館』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「ポランスキーの欲望の館」のネタバレあらすじ結末

ポランスキーの欲望の館の概要:レイプされそうになったアメリカ人女性が逃げ込んだ海沿いの館には、何を考えているのかさっぱりわからない人たちが集まっていた。大人版「不思議の国のアリス」といった風合いの作品で、次から次におかしな人物が登場し、意味不明な出来事が起こる。

ポランスキーの欲望の館の作品概要

ポランスキーの欲望の館

公開日:1972年
上映時間:95分
ジャンル:コメディ
監督:ロマン・ポランスキー
キャスト:シドニー・ローム、マルチェロ・マストロヤンニ、ヒュー・グリフィス、ロマン・ポランスキー etc

ポランスキーの欲望の館の登場人物(キャスト)

ナンシー(シドニー・ローム)
ヒッチハイクをしながらヨーロッパ各地を旅しているアメリカ出身の女性。3人組の男に犯されそうになり、ノブラーの館に逃げ込む。日記帳を持ち歩き、起こった出来事を書き留めている。純粋な心を持つセクシー美女でピアノもうまい。
アレックス(マルチェロ・マストロヤンニ)
ノブラーの屋敷に居座っているヒモ。屋敷に隣接する塔に住んでいる。コスプレ好きのプレイボーイ。
ジョセフ・ノブラー(ヒュー・グリフィス)
資産家の老人。ほぼ寝たきりの生活をしており、ずっと看護師が付き添っている。移動の時は車椅子を利用する。誰のことも信用できず、孤独な日々を送っている。

ポランスキーの欲望の館のネタバレあらすじ

映画『ポランスキーの欲望の館』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ポランスキーの欲望の館のあらすじ【起】

アメリカから来たナンシーは、ヒッチハイクをしながらひとりでヨーロッパ各地を旅している。今まではいい人ばかりに出会い、危険な目に遭ったことはなかったが、イタリアで車に乗せてくれた3人組の男は、ナンシーの体を狙っていた。

3人組にレイプされそうになったナンシーは、たまたま近くにあったゴンドラに乗り、海岸上に建つノブラーの館に迷い込む。最初に出会った老人に、“男たちに襲われて荷物を盗られた”と訴えるが、言葉が通じない。老人は驚いた様子も見せず、ナンシーに部屋をあてがってくれる。シーツを用意してくれた老婆にも、言葉は通じなかった。

1人になったナンシーは、男たちに破かれたシャツを脱ぐ。すると窓の外にアレックスという中年男性が立っており、ナンシーを驚かせる。アレックスはすぐに姿を消し、ナンシーは唯一手元に残った日記帳に今日の出来事を書き留める。そして全裸でベッドに入る。

翌朝、ナンシーがシャワーを浴びて出てくると、ベッドの上に置いてあったシャツがなくなっていた。ナンシーは仕方なくズボンだけ履き、胸元を日記帳で隠して部屋の外へ出る。

テラスに出たナンシーは、朝食の用意されたテーブルにつき、ナプキンで胸元を隠す。側の長椅子にはアレックスがいて、ナンシーにコーヒーを注文する。素直にコーヒーを持ってきたナンシーを、アレックスは“君の乳房は完璧だ”と褒める。そして突然テラスの下へ行き、誰かと殴り合って帰ってくる。

テラスの上では2人の若者が卓球をしており、その球が下に落ちてくる。アレックスは球を踏み潰し、若者たちに罵倒される。

ナンシーが部屋に戻るとアレックスがいて、“私はヒモだが同性愛者ではない”と話し始める。2人は5時に海岸で会う約束をし、アレックスはナンシーのお尻をつまんで帰っていく。

ポランスキーの欲望の館のあらすじ【承】

ベッドの上には“J.N.”のイニシャルが入ったパジャマの上着があり、ナンシーはそれを着て、“本物のヒモに会った”と嬉しそうに日記をつける。

ナンシーは、テラスの上で卓球をしていた若者たちの部屋へ行く。そこには、セックス中の男女と、料理中のジミーという男がいた。部屋の外のテラスにはモスキートという背の低い男性がいて、彼はナンシーのシャツを着ていた。ナンシーは“私のシャツだ”と訴えるが、話をはぐらかされる。アレックスと殴り合っていたのはモスキートだったようで、彼は顔を怪我していた。ナンシーは食事をしながらジミーに話しかけるが、なぜか彼はナンシーを無視する。

海岸へ行ったナンシーは、アレックスと間違えて見知らぬ男性に声をかける。その男性は、“良心が残っているならここを去りなさい、ここは退廃と腐敗に満ちている”とナンシーに忠告する。

ジミーやモスキートからは、アレックスに近づかないよう言われていたが、彼女はなぜか彼に惹かれていた。アレックスは塔にある部屋にナンシーを招き入れ、一緒にいたモスキートは追い返す。

アレックスは、虎の毛皮を被って四つん這いで歩き、自分をムチで叩くようナンシーに命じる。ナンシーが戸惑っていると、アレックスはいきなり彼女を思い切りビンタする。ナンシーは腹を立ててムチでアレックスを叩き、興奮したアレックスは彼女のズボンを脱がせる。そして2人は結ばれる。

アレックスは明日の朝6時に起こすようナンシーに命じ、彼女に目覚まし時計を渡す。そして彼女を部屋から追い出す。

ポランスキーの欲望の館のあらすじ【転】

部屋に帰ったナンシーが日記をつけていると、見知らぬ老夫婦が入ってくる。夫婦はナンシーの姿を見ても全く動じず、トランクの中の荷物を出し始める。夫婦がこの部屋に宿泊するつもりのようなので、ナンシーは仕方なく部屋を出ていく。

ナンシーは砂浜にマットを敷き、そこで眠る。アレックスの目覚まし時計は壊れてしまった。

夜中に風の音で目覚めたナンシーは、ズボンを盗まれていることに気づく。ナンシーはジミーたちの部屋へ行き、モスキートを捜す。シャツを盗んだモスキートが、ズボンも盗んだに違いないと思ったからだ。しかしモスキートの姿はなく、ナンシーは泣き出してしまう。ジミーは彼女がアレックスと最後までいったと聞き、すぐに眠ってしまう。

もともとノーパンだったナンシーは、下半身は何もつけない状態で、パジャマの上着だけを着てリビングのソファーで眠る。翌朝、ナンシーは自分の股間に顔を埋めている男がいるのに気づいて悲鳴をあげる。男は別の女性と間違えたらしかった。

男は22年間もノブラーに仕えてきたことや、関節炎が痛むという愚痴を言い、ピアノを弾き始める。ナンシーは、男とモーツアルトの曲を連弾し、アレックスとの約束を思い出してリビングを去る。

アレックスの部屋は空っぽで、ペンキの塗り替えが始まっていた。ナンシーはそこで、ペンキ塗りの男に左足を水色に塗られてしまう。

テラスへ行くとアレックスがいて、昨日と同じことが繰り返される。ナンシーは廊下で会った神父に話を聞いてもらおうとするが、神父は的外れなことしか言わない。

食事の時間になり、屋敷にいる人たちがテラスに集まる。ワイワイ騒いでいた人たちは、車椅子に乗ったノブラーが姿を見せると静まり返る。ノブラーはナンシーを見て、“あの子豚は誰だ”と執事に尋ねる。ノブラーは、自分のパジャマを着ているナンシーに興味を持ったようだ。

食事の途中で発作を起こしたノブラーは、集まった人々を“ハゲタカども”と罵り、ナンシーにパジャマを返すよう迫る。逃げるナンシーをノブラーが追いかけ、食卓はめちゃくちゃになる。

ポランスキーの欲望の館のあらすじ【結】

アレックスとナンシーはボートで海へ出て、人気のない砂浜に行き着く。アレックスは砂浜に埋めたトランクから海賊の衣装を出してコスプレし、いきなりナンシーをビンタする。アレックスはナンシーに意味不明な質問をし、彼女が答えに詰まるとまたビンタをする。最後は彼女の両手足を手錠で拘束し、四つん這いにして尻を叩く。2人はよくわからないプレイを楽しむ。

建物へ帰ると、みんながナンシーの日記を勝手に読んで笑っていた。ナンシーが怒り出すと、またあの男性が朝と同じことを言い出し、ピアノを弾き始める。ナンシーも同じようにモーツアルトを連弾する。

巨大な絵画をヨットで運んできた画商は、ノブラーに絵画を買う気はないと知ってアレックスに怒り出す。どうやらアレックスが画商を呼んだらしい。

ナンシーはノブラーの部屋に呼ばれ、2人きりで話をする。ノブラーは、親身になってくれる人が誰もいない自分の身の上を嘆く。ナンシーは、落ち込んでいる様子のノブラーを慰め、自分もここ数日混乱していたのだと打ち明ける。

ノブラーは、ペンキを塗ったナンシーの足を触らせてもらい、次は乳房を見せて欲しいと言い出す。ナンシーは彼に同情し、乳房を見せてやる。すると彼はナンシーを近くに呼んで何か耳打ちする。どうやらベッドの上に立って、股間を見せて欲しいと言ったようだ。ナンシーは最初拒むが、ノブラーが懇願するので、彼の望みを叶えてやる。ノブラーは感動した様子で“ハレルヤ”とつぶやき、そのまま死んでしまう。

ノブラーが死んだことに気づいたナンシーは、こっそり部屋を出る。廊下でナンシーと会った男たちは、彼女が逃げ出したので追いかけ、いつのまにか屋敷中の人がナンシーを追い始める。ナンシーは来た時に乗ったゴンドラに乗り、全裸で逃げていく。その時、看護師がノブラーの死を告げる。

ノブラーが死んだと知ったアレックスは、ナンシーの後を追う。しかし彼女はすでに豚を積んだトラックの荷台に乗り込んでおり、どこかへ去っていく。

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