映画『黄泉がえり』あらすじネタバレ結末と感想

黄泉がえりの概要:『黄泉がえり』は、梶尾真治による同名小説を原作とする映画。死んだはずの人がよみがえるという奇妙な事件を描く、切ないラブストーリー。主演は、草彅剛と竹内結子。

黄泉がえり あらすじネタバレ

黄泉がえり
映画『黄泉がえり』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

黄泉がえり あらすじ【起・承】

九州の阿蘇地方で、ある怪奇現象が多発する。死んだ人間が、そのままの姿で自分の大切な人の前に現れるというものだ。
厚生労働省に勤める川田平太は、自分の出身地の事件であることから調査を命じられる。いくつかの聞き込みの結果わかったのは、死者が完全に生き返るということではなく、そのままの姿で「黄泉がえる」ということ。

調査の中で、平太は幼馴染の葵と再会する。葵は、平太の親友の婚約者でもあった。しかしその親友である俊介は事故で亡くなってしまっていた。葵は、亡くなった俊介が黄泉がえらないことを悲しんでいた。
平太は、ひそかに葵のことを思っていたが、その気持ちを打ち明けることなく俊介の黄泉がえりがどうすれば起こるのか考える。

黄泉がえりの条件は何なのか。平太は周辺の調査からその条件を探っていく。歌手のRUIは、しばらく活動を中断していた。それは恋人が亡くなったからだったが、その恋人が黄泉がえったことで活動を再開する。

黄泉がえり あらすじ【転・結】

調査の中で、平太は黄泉がえりの条件が何なのかに気付く。黄泉がえりを果たした死者たちは、みんなある森の中のクレーターの周辺に埋葬されていたのだ。
平太は葵のために俊介の遺骨をクレーターまで持っていこうとする。
しかし、条件はもう一つあった。それは、死者の帰りを待つ人がいること。葵は俊介との再会を望んではいなかった。

よって、平太の努力はむなしく、俊介は黄泉がえらなかった。そして、実は葵も死んでおり、彼女こそが「黄泉がえり」をした人間であることを知る。葵は交通事故で亡くなっていたのだ。彼女が黄泉がえったのは、平太が彼女を思い、再会したいと願っていたからだった。

黄泉がえりにはタイムリミットがある。それはもうすぐそこまで迫っていた。平太は長年心の奥に仕舞い込んでいた葵への気持ちを打ち明ける。
黄泉がえりで現れた人々は、時間が来ると消えていった。
その後平太は「黄泉がえり」の調査を終え、晴れやかな気持ちで前を向いて歩きだした。

黄泉がえり 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2002年
  • 上映時間:126分
  • ジャンル:ラブストーリー、ファンタジー
  • 監督:塩田明彦
  • キャスト:草なぎ剛、竹内結子、石田ゆり子、哀川翔 etc

黄泉がえり 批評・レビュー

映画『黄泉がえり』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

展開が読みやすい

実は葵が黄泉がえりだった、という後半の山場は、なんとなく前半でわかってしまう。それがまず観ていてつまらないと感じたところだ。
葵の婚約者だった俊介を黄泉がえらせるために頑張っていたら、実は葵こそ黄泉がえりをした人間だった、という一番の見せ所は、もっと驚かせてほしいし感動させてほしい。
そもそも平太が会いたいと強く思ったから葵は黄泉がえりをしたのだろうが、図らずも想い人を呼び寄せた平太がそのことを知って仕方なく告白する、という感じがして、どうも受身な態勢が気に入らなかった。どうしても会いたかった、という思いが全くないように感じられた。
また、「黄泉がえり」によってどんな意味が生まれたか、ということも、はっきりしないまま終わったように思う。結局完全に生き返るわけではないし、良かったことと言えば生きている時は言えなかったことが言えた、という程度だろうか。
生と死についてはあまり考えさせられない、曖昧にされた映画だった。

柴咲コウの歌唱シーンが印象的

主題歌となっているのが、RUI名義の『月のしずく』。RUIは劇中に登場する歌手だが、演じているのは柴咲コウである。このRUIは、脇役の一人でしかないのだが、歌唱シーンの長さから一番印象に残っている。これは柴咲コウのPVか?と思うほど全てをかっさらった感がある。
感動はするけど、特にすごい映画だという印象がないが、設定とこの柴咲コウの『月のしずく』だけでたまにふと思い出してしまう。それほどの力があった。
「匂いの記憶」はよく聞く。人の記憶の中で、実は音(声)は一番最初に忘れてしまうらしい。それでも、この作品は特に歌によっても記憶を引き出すことができるんだなあと感じた。

黄泉がえり 感想まとめ

公開当時乗りに乗っていた竹内結子と、柴咲コウの歌で持っていた映画だなあというのが一番の感想である。
原作小説だとよりSFらしさが際立っているのだが、映画ではそれよりもラブストーリーに重点が置かれている。で、どういう小説なのか調べてみると、キャラクターも話もかなり違うもののようだった。泣ける、というところは同じだが、印象はかなり違うようだ。
映画はSFというよりファンタジーっぽさとラブストーリーの切なさが強く、これはこれでよかったかなあと思う。

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