映画『夜顔』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「夜顔」のネタバレあらすじ結末

夜顔の概要:ルイス・ブニュエル監督の「昼顔」から40年、再会した男と女の物語。40年間心残りにしていた真実を知るために女は男に会う決意をする。美しい映像と哲学的な会話が魅力の一本。

夜顔の作品概要

夜顔

公開日:2006年
上映時間:70分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:マノエル・ド・オリヴェイラ
キャスト:ミシェル・ピッコリ、ビュル・オジエ、リカルド・トレパ、レオノール・バルダック etc

夜顔の登場人物(キャスト)

アンリ・ユッソン(ミシェル・ピコリ)
過去にセヴリーヌを娼婦の館へと斡旋した老人。再会したセヴリーヌを追い続ける。優しそうな風貌だが、どこかに闇を持った男。セヴリーヌに対して弄ぶような態度をとり、怒らせる。
セヴリーヌ・セリジ(ビュル・オジエ)
ユッソンの古い友人で未亡人。過去にユッソンに誘われて、夫に黙って娼婦の館で働いていたことがある。過去の自分を憎み、ユッソンを避ける。ユッソンから過去の真実を聞くために一緒に食事を摂るが、ユッソンの態度に怒りを覚える。
ベネデッド(リカルド・トレパ)
バーテンダー。聞き役に徹する優秀な男。端正な顔立ちで男前。ユッソンとの会話を楽しみにしている。

夜顔のネタバレあらすじ

映画『夜顔』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

夜顔のあらすじ【起】

パリで催されているクラシック音楽のコンサート。鑑賞していたアンリ・ユッソンという老人の男は、観客席にいる同年代の女性に目を奪われる。それは、昔友人関係にあったセヴリーヌという未亡人の女性だった。ユッソンは演奏には目もくれず、セヴリーヌの方ばかりを見ているのだった。

コンサートが終わり、ユッソンは一目散にセヴリーヌのもとへと向かう。しかし、人混みでなかなか前に進めず、気がついたら既にセヴリーヌは車に乗って行ってしまったのだった

ユッソンは夜のパリを一人寂しげに歩く。すると偶然バーから出て来るセヴリーヌを見かける。セヴリーヌはすぐに車に乗って行ってしまったが、ユッソンはそのバーに入って行くのだった。

バーテンダーのベネデットにセヴリーヌのことを尋ねるユッソン。バーにいた娼婦は興味深そうにユッソンの方を見ている。ベネデットによると、セヴリーヌはホテル・レジーナというホテルに泊まっているのだった。それを聞いたユッソンは、翌日ホテルへと向かうのだった。

夜顔のあらすじ【承】

ホテルに着いたユッソンは受付からセヴリーヌの部屋番号を聞き出す。部屋へと向かったユッソンとすれ違いで、セヴリーヌがホテルから出て行こうとしていた。ユッソンの来訪を知ったセヴリーヌは受付に、見なかったことにして欲しいと伝える。受付へと戻ったユッソンは車に乗るセヴリーヌを見つけるが、話しかける前に出て行ってしまうのだった。

その夜、再びベネデットのいるバーを訪れたユッソン。ユッソンはベネデットに、存在しない話をするために来たと言う。そして、セヴリーヌとの過去の話をする。

セヴリーヌは夫を愛する真面目な女性だった。しかし、彼女にはマゾヒズムという性的倒錯があった。夫の友人である男はセヴリーヌに、ある娼婦の館を紹介する。セヴリーヌは夫を愛していながらも裏切るという行為にどこか興奮を覚えていたのだ。

翌日、ユッソンは再びセヴリーヌのいるホテルを訪れる。受付はユッソンに、すでにセヴリーヌは長旅に出かけたのだと伝えるのだった。

夜顔のあらすじ【転】

その夜、再びバーを訪れるユッソン。ベネデットはすっかりユッソンの話の虜になっていた。ベネデットは、なぜ夫の友人は彼を裏切ってまでセヴリーヌと関係を持ったのかとユッソンに聞く。ユッソンは、セヴリーヌと体の関係は無かったが、彼女はもっと強い快楽を得たのだと答える。それは、夫の前で三人と関係を持つ想像をすることなのだとユッソンは言う。ベネデットは、興味深いがその話は理解出来ないと言う。夫の友人とはユッソンのことではないかと尋ねるベネデットにユッソンは、私はその友人の友人だと答えるのだった。

いつものようにバーにいた娼婦達がユッソンの話に興味を持ち話しかる。ユッソンは彼女達を席に座らせ、飲み物を奢るのだった。ベネデットは娼婦達に、他のお客の話を聞いていると彼女達が天使に見えると言うのだった。ユッソンはベネデットを、頭が良いと褒める。ベネデットは、自分は口を開かないただの聞き役で、無名の価値を知っている人間だと自己評価する。

夜顔のあらすじ【結】

ある日、街で偶然セヴリーヌに再会するユッソン。逃げようとするセヴリーヌを引き止め、ディナーの約束を取り付ける。

レストランの個室でセヴリーヌを待つユッソン。そこに、ドレスアップをしたセヴリーヌが現れる。来たくなかったとセヴリーヌは言う。

無言の中でディナーが始まる。部屋には食器の擦れる音だけが響いている。ディナーが終わり、二人は過去の話を始める。

セヴリーヌは、昔の自分とは違うとユッソンに言う。ユッソンは、セヴリーヌを娼婦の館に紹介した夫の友人だったのだ。そして彼女は、たった一つ知りたいことがあったからここへ来たのだと言う。

セヴリーヌが娼婦の館にいた頃、ある客と深い関係になってしまった。その客がセヴリーヌの夫に発砲し、夫は神経麻痺になり喋れなくなってしまったのだ。ユッソンは彼を見舞いに来た時、セヴリーヌに向かって彼に全てを話すと言った。ユッソンが部屋を出て行った後、夫は涙を流していたのだ。セヴリーヌの知りたいこととは、本当に真実を夫に伝えたのかどうかということだった。涙の意味を知りたいのだとセヴリーヌは語る。

話をはぐらかすユッソンにセヴリーヌは怒り、部屋を出て行ってしまう。ユッソンはセヴリーヌが置いて行ったカバンの中からお金を取り出し、給仕たちにチップとして渡した後で部屋を出て行くのだった。

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