映画『容疑者Xの献身』あらすじとネタバレ感想

容疑者Xの献身の概要:2007年からフジテレビ系列で放送された連続ドラマ「ガリレオ」の劇場版第一作目で、2008年に公開された。主演は福山雅治、監督は西谷弘。原作は東野圭吾の推理小説。

容疑者Xの献身 あらすじ

容疑者Xの献身
映画『容疑者Xの献身』のあらすじを紹介します。

顔が潰され、指紋が焼かれた男性の遺体が発見された。
難航すると思われたがすぐに身元は富樫慎二と判明し、別れた妻で弁当屋店長の花岡靖子に疑いがかかる。
しかし、花岡靖子と娘の美里には完璧なアリバイがあった。
念のため、隣人で高校教師の石神に聞き込みが行われるが、何も知らないと証言した。
だが彼は隣で何が起こったのかを知っており、花岡親子にアリバイ工作を指示していた。

捜査に行き詰った内海薫と上司の草薙は、物理学の准教授をしている湯川学、通称”変人ガリレオ”に助けを求める。
湯川に石神の事を話すと、大学時代の友人である石神の事を”数学の天才”だと語った。

事件に興味が無いと言った湯川だったが、突然内海に連絡をして事件の盲点を突く。
だがそれ以上の協力を拒み、石神が殺人の協力者ではないかと訊ねる内海に対し、アリバイ工作は手伝っても殺人はしていないと断言する。
やがて警察が花岡靖子を容疑者から外し、捜査方針も変えていったが、内海だけは湯川の話を信じていた。

花岡靖子は工藤という男性と付き合い始めるが、石神がストーカーのような行動を取るようになる。
石神のしかけたトリックを見抜いた湯川は、彼に誘われた登山の途中でそれを指摘する。
それに関して一切認めることは無かったが、その後、彼は富樫慎二を殺害したと警察に名乗り出る。

容疑者Xの献身 評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

作品概要

  • 公開日:2008年
  • 上映時間:128分
  • ジャンル:ミステリー
  • 監督:西谷弘
  • キャスト:福山雅治、柴咲コウ、北村一輝、松雪泰子 etc

容疑者Xの献身 ネタバレ批評

映画『容疑者Xの献身』について、感想批評です。※ネタバレあり

ドラマの続編映画ではなく確立されたストーリー

連続ドラマの映画化作品だが、ドラマで作られた雰囲気が引き継がれておらず、1つの映画として確立されている作品。
”変人ガリレオ”こと湯川学が物理学を駆使してありえないトリックを暴いていく、というドラマだったはずが、本作ではトリックを解明するのに物理学がほとんど使われていない。
そればかりか主人公が湯川学というよりも、犯人の石神と隣人の花岡靖子といったほうがしっくりくる作品だ。
また、柴咲コウが演じる内海刑事やドラマの序盤で栄転した湯川と同じ大学の草薙刑事らは、ほとんど出番が無い。

湯川が唯一認める数学の天才で大学時代の友人でもある石神が自殺しようとしたところに、本人たちは気付かずに止めるきっかけを作った花岡親子を救おうとする石神の姿がメインになっているストーリー展開。
死体すり替えトリックが使われているのだが、ミステリーの定番ともいえるトリックのため、天才数学者ならばもっと奇想天外なトリックを思いつくのではないか、とも考えられる。
だが天才数学者という思い込みや物理学を使って事件の謎を解くという、元々の設定に騙されやすくもなっている。

予算の無駄使いと地味な石神役の堤真一の名演技

序盤のシーンで大きな装置が登場して別の事件の謎を解いているが、その装置も大きい割には重要性が全く無い演出だ。
登山のシーンにも意味が無く、唐突に山登りになっているために無理やり詰め込まれた印象が強くなってしまっている。

石神が留置所の天井を見ながら四色問題の決まりである「隣同士が同じ色になってはいけない」と呟くシーンは、まるで自分と花岡親子を喩えたかのような印象を与える。
ラストシーンで自首してしまった花岡靖子を見た石神の「どうして」という叫び声には、深い絶望と少しの嬉しさのようなものが滲み出ていて、演技の実力が伺える。
また石神の役作りのため、髪の毛の生え際を手入れするなどして老けた容姿になるようにしたという堤真一は、冴えないイメージを出すことに成功しただろう。

容疑者Xの献身 感想まとめ

原作の東野圭吾の小説「容疑者Xの献身」が”このミステリーがすごい!”などの賞を受賞しつつ、石神の愛情が誰に対するものだったかなど、様々な議論もされた作品の映画。
ドラマ色をあえて出さず、映画オリジナルという印象を強めに出した作風になってはいるが、ヘリを使ったり大規模な雪山ロケを行うという点は、ドラマから映画化というものにありがちな作風。

原作を先に読んだ場合、堤真一の石神役という設定には違和感を抱くが、実際に見てみるとそこまで違和感のある配役とは思えない役作りをしているのがわかる。
天才物理学者が難事件を解明するのではなく、仕方なく高校教師をしながら生活している数学の天才が愛する人を守るために罪を被ろうとする物語だが、ドラマ色が強いものを期待した場合は肩透かしをくらった気分になるかもしれない。

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コメント

  1. 高橋くるみ より:

    こんにちは、中1女子です。私も感動しました。容疑者Xの献身のDVDは父が持っていて
    前は少し見ていました。