『サプライズ』あらすじとネタバレ映画批評・評価

サプライズの概要:トロント国際映画祭で上映された、2013年のアメリカの作品。監督はアダム・ウィンガード、主演はシャーニ・ヴィンソン。原題は「YOU’ER NEXT」、意味は「次はお前だ」。

サプライズ

サプライズ あらすじ

映画『サプライズ』のあらすじを紹介します。

結婚35周年を祝うために別荘にやってきた一組の夫婦。
長男ドレイクと妻のケリー、次男クリスピアンと彼女のエリン、三男フィリックスと彼女のジー、長女エイミーと彼氏のタリクが集まり、父ポールと母オーブリーを囲んでのパーティーが始まる。

そこに、1本のクロスボウが打ち込まれ、タリクが命を落とす。
襲ってきたのは、ヒツジ、キツネ、トラのお面をかぶった3人組。
助けを呼ぼうにも電話は通じない。

助けを呼ぶためにエイミーが外へ逃げ出すが、罠が仕掛けてありエイミーも命を落とす。
ショックで動けなくなったオーブリーが、次に命を落とし、壁には血文字で「YOU’ER NEXT」・・・次はお前だ。
パニックになったケリーは隣の家に助けを求めるが、そこの住人はすでに殺害されていてケリーも命を落とす。

クリスピアンが助けを呼びに外へ出た次の瞬間、トラに襲われたエリンが別人のように動き出す。
彼女は、過酷な状況でも生きていけるサバイバル術を身に着けていたのだ。
トラは返り討ちにあってしまうが、フィリックスとジーの目の前でポールがキツネに殺害される。
フィリックスとジーが黒幕だったのだ。

地下で武器を探すフリをして、怪我をしたドレイクをフィリックスが殺害。
その間、侵入者に備えてドアに仕掛けを施すエリンとジーで、罠にかかったのはヒツジ。

そしてヒツジとフィリックスの会話を聞き、遺産目的の殺害計画だったと知ったエリンは逆上。
ヒツジを倒したエリンはドアに罠を仕掛けるがかわされてしまったために、キツネをおびき出してメッタ撃ちに。
そして黒幕2人と乱闘になりエリンが生き残る。

そこに現れたのは3人目の黒幕で、自分に都合のいい言い訳を始める。
容赦なく命を奪ったエリンだが、自分が呼んだ警察官に銃で撃たれてしまう。

サプライズ 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2013年11月14日
  • 上映時間:94分
  • ジャンル:サスペンス、ホラー
  • 監督:アダム・ウィンガード
  • キャスト:シャーニ・ビンソン、ニコラス・トゥッチ、ウェンディ・グレン、AJ・ボーウェン、ジョー・スワンバーグ etc…

サプライズ 批評 ※ネタバレ

映画『サプライズ』について、3つ批評します。※ネタバレあり

この映画の面白さ

上辺だけ見れば、家族団欒の中に強盗が押し入り、しかも遺産目的の息子たちの差し金だった、そんなストーリー。
これではありふれたどこにでもありそうな映画だが、この映画の意外性は、強盗を容赦なく叩きのめしていく血まみれのヒロイン、エリンの存在だろう。

冒頭で別荘に違和感を覚える母親オーブリーの様子や、「明日は面白くなる」とエリンに告げるクリスピンのセリフから、何かが起こるであろう事、家族の中に強盗の手引きをしている黒幕がいるであろう事などは、なんとなく予想はつく。
そして、ケリーが隣の家で殺害されたにもかかわらず、クリスピアンが何も無かったような顔で「ケリーは隣の家にもいないし、逃げたのだろう」と言うことで、彼が黒幕なのも丸わかりなのである。
フィリックスとジーが黒幕だとわかるのも、開始1時間にも満たない早い段階だ。
だが、黒幕たちの誰もが予想しえなかったエリンの過去、世界が終わるという妄想に取り憑かれた父親からサバイバル術を叩き込まれ、12歳まで過酷な状況下で暮らしていたという事実こそが、この映画の要であり、サプライズでもあるのだ。

エリンの魅力

自分勝手な黒幕クリスピン、フィリックス、ジーよりも残酷で、ヒツジ、キツネ、トラよりも凶暴なのに、なぜエリンは憎めないキャラクターなのだろうか。
エリンは望んでサバイバル術を身に着けたわけではないが、使いこなす度胸を持っている。
しかし、恐怖を感じれば体は震え、複雑な感情があふれれば涙が流れ、感情が高ぶれば怒る、この作品の中で一番感情豊かで人間らしいキャラクターなのだ。
血まみれのダークヒロインだが、生きることに必死なひとりの女性でもあるのだ。

原題「YOU’ER NEXT 」とサプライズ

サプライズは、侵入者や黒幕に対して、これは予想つかないだろう、というエリンの存在のように思える。
そして、エリンが呼んだとは知らずナイフを持ったエリンを撃ち、そして誰もが忘れかけていたドアの罠にかかる、かわいそうな被害者の警察官。
原題の「YOU’ER NEXT」・・・次はお前だ・・・とは、黒幕が恐怖をあおるための言葉だけではなく、ラストの警察官に向けての意味も含んでいるのではないだろうか。

まとめ

キツネのお面を被った人と、ひっかいたような文字で書かれた「サプライズ」の文字。
それがこの映画のDVDのパッケージ。
ジャンルには「スプラッター映画」。

しかし、予告編の印象は、「なんだか怖いものではなく、すごい映画なのでは?」。
世界的に有名なスタッフやキャストがいるわけではないのだが、エリンというキャラクターにとても圧倒される。
犯人がすでにわかっているストーリーの、トリックを探すのによく似た感覚を味わえる。

ラストは爽快、と予告映像で見たのだがその通りで、作中の残酷なシーンも「そのドアは開けるな!」と大声で叫びたくなるラストによって、なんだか印象が薄れてしまうから不思議。
そして少し笑ってしまうのは、お笑いのコントにありそうな瞬間だからだろう。

こんなにも爽快な気分で終わるサスペンス映画には、はじめて出会った。
ドワイト・トゥイリーのテーマソングもテンポが良くて癖になる。

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