映画『夕陽のガンマン』あらすじとネタバレ感想

夕陽のガンマンの概要:「夕陽のガンマン」(原題:伊: Per qualche dollaro in più、英: For a Few Dollars More)は、1965年のイタリア映画。監督は「ロード島の要塞」以降、本作で大ヒットを収め、”マカロニ・ウエスタンの父”とも呼ばれるようになったセルジオ・レオーネ。主演は同監督の前作「荒野の用心棒」がデビューで出世作となったクリント・イーストウッド。共演に「OK牧場の決斗」、「リバティ・バランスを射った男」などの名優リー・ヴァン・クリーフ。他にはジャン・マリア・ヴォロンテ、ルイジ・ピスティリ、クラウス・キンスキーなど。音楽にはレオーネ監督の片腕とも言えるオスカー作曲家のエンニオ・モリコーネ。

夕陽のガンマン あらすじ

夕陽のガンマン
映画『夕陽のガンマン』のあらすじを紹介します。

南部のとある駅に降り立った初老の紳士は、その駅で1,000ドルの懸かったお尋ね者の張り紙を目にし、ある宿に足を踏み入れた。紳士がある部屋の前に立つと、中からドア越しに銃を撃った男が窓から逃げ出したが、馬で逃走する途中に背後から撃たれ絶命する。その紳士は”大佐”と呼ばれているモーティマー(リー・ヴァン・クリーフ)と言う凄腕のガンマンだった。そして雨の中を現れた若いガンマン、モンコ(クリント・イーストウッド)も、酒場にたむろしていたお尋ね者とその一味を瞬く間に仕留め、2,000ドルの賞金を手にする。一方、ある刑務所には族が押し込み、ボスである凶悪殺人犯のインディオ(ジャン・マリア・ヴォロンテ)の脱獄を成功させていた。彼は自分を売った男の家に押し込み家族もろとも惨殺する。そしてモーティマーは1万ドルが賭けられたインディオが、銀行に押し込むと踏み、大銀行のあるエルパソへと向かう。一方、先乗りでエルパソへ入っていたモンコは街の酒場で初めてモーティマーと出会う。二人は互いの腕を確かめ合い、目的を果たすため賞金の山分けを条件に協定を結んだ。そしてモーティマーの予測通り、インディオは一味と共にエルパソの銀行襲撃計画を目論んでいた。これを知ったモンコと大佐はインディオの一味に潜入し、手引きをした末に彼を殺す計画を立て、モンコが潜入する役を引き受けた。銀行襲撃の当日、首尾よくインディオ一味に潜入したモンコはインディオを倒す準備を整えるが、銀行の建物を爆破し金庫をあっという間に盗み出した一味の襲撃に為す術もなく、計画は失敗に終わり、インディオへの賞金はさらに跳ね上がった。メキシコ領の小さな村に逃げた一味の前にモーティマーが現れ、5,000ドルの報酬で巧みな技を使って金庫を開け、その金は一旦隠されることになる、しかしその金を横取りしようとしたモンコとモーティマーはインディオの手下に捕えられてしまう。インディオは自分の首を狙う二人を助け、自分の手下を殺させ金を独り占めにし、その後で二人を始末するシナリオを描いていた。インディオの思惑通りに手下は全て二人の銃弾に全て倒れたが、モーティマーは丸腰でインディオの前に立たされてしまう。そのときモンコが現れインディオにライフルを突きつけ、モーティマーに銃を渡す。モンコの立会いの下で決闘が行なわれ、見事にモーティマーはインディオを仕留めた。モーティマーは手柄を全てモンコに譲り夕陽の中を去って行き、モンコは銀行から盗まれた金と、一味の死体を馬車に載せエルパソへと向かって行った。

夕陽のガンマン 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1965年
  • 上映時間:132分
  • ジャンル:西部劇
  • 監督:セルジオ・レオーネ
  • キャスト:クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、ジャン・マリア・ヴォロンテ、クラウス・キンスキー etc

夕陽のガンマン ネタバレ批評

映画『夕陽のガンマン』について、感想批評です。※ネタバレあり

ダイナミックなカメラアングルで描かれたハードボイルド西部劇

マカロニウエスタンの見所はその男臭いハードボイルドな展開だろう。出演者の殆どが無精髭を生やし、カラカラに乾いたメキシコ国境という設定で展開される独特の西部劇である。西部劇ながらイタリア作品というところで、ロケ地は殆どがスペインという独特な空気感に包まれ、セルジオ・レオーネ監督の代名詞とも言える超ドアップのカメラアングルが、緊迫感を増す要因として絶大な効果をもたらしている。アメリカの西部劇とはひと味違う退廃的な空気感もマカロニウエスタンの魅力であり、フランコ・ネロやジュリアーノ・ジェンマという俳優もマカロニウエスタンで有名になった。本作では主役の二人がアメリカの俳優だが、その風貌はマカロニウエスタンに打って付けの風貌であり、特にクリント・イーストウッドの名を世に知らしめたレオーネ監督の、映画界に残した貢献度は計り知れないだろう。

シンプルなガンマン同士の対決が魅力

クリント・イーストウッドとリー・ヴァン・クリーフの、各々キャラの違ったダブル主役が展開にバラエティを持たせ、二人の対比が観る者を最後まで緊張の糸から解いてくれないテンションが魅力である。イーストウッドの得体の知れないミステリアスさに、リー・ヴァン・クリーフの威風堂々とした風格という、全く違った性格の賞金稼ぎが、鎬を削りながら悪者を倒すという勧善懲悪のシナリオがシンプルで解りやすく、絵に描いたような王道西部劇である。アメリカの西部劇はそれぞれに場所も物語の背景も多種多様に展開されるが、マカロニウエスタンはこのシンプルなガンマン同士の対決こそが真骨頂と言えるだろう。そしてその作風に似つかわしいエンニオ・モリコーネの音楽が何とも印象的に響く名作である。

夕陽のガンマン 感想まとめ

デビュー作「荒野の用心棒」、そして本作「夕陽のガンマン」、続編の「続・夕陽のガンマン」と「ドル箱三部作」と言われたイーストウッド主演作は、世界中でヒットを飛ばし、文字通りドル箱となって監督と俳優を世界に知らしめた。「続・夕陽のガンマン」では南北戦争を背景に描かれたが、レオーネ監督の大作主義がこの辺から始まり、後のワンス・アポン・ア・タイム三部作に結びついて行くのだが、その作品はいずれも映画史に残る名作として輝いている。短い生涯で僅か7本の映画しか残していないが、セルジオ・レオーネが残したその7本は多くの映画監督に影響を与え、偉大な映画として現在でも讃えられている、名匠と呼ぶに相応しい監督である。

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コメント

  1. 匿名 より:

    モーティマーの名前、途中からマーティモーになってるよ

  2. 影山 美穂 より:

    ご指摘ありがとうございます。
    モーティマーへ訂正致しました。