映画『人狼ゲーム ビーストサイド』あらすじネタバレ結末と感想

人狼ゲーム ビーストサイドの概要:心理ゲームとして、テレビやネット、またアプリで人気を博する「人狼ゲーム」の映画化作品第2弾。前作と設定は同じだが、出演するキャラクターやストーリーはほとんど関連がないためこの作品だけでも楽しめる。主演は実力派若手女優、土屋太鳳。

人狼ゲーム ビーストサイド あらすじネタバレ

人狼ゲーム ビーストサイド
映画『人狼ゲーム ビーストサイド』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

人狼ゲーム ビーストサイド あらすじ【起・承】

目が覚めると、一体どこかもわからない、宿泊施設のようなところに無造作に転がされていた樺山由香含む高校生10名。うち、同じ学校で仲の良い二人組もいれば、クラスメイト、カップルもいて、逆に全くの初対面もいた。

そんな彼らが、状況の把握に努めようとすると、突然据え付けられていたビデオテープの再生が始まる。これは「人狼ゲーム」である、と淡々と文字のみでルールが説明される中、冗談だと真に受けない者もいれば、パニックになる者もいた。

人狼ゲームというゲームは、アプリやテレビなどで有名であり、参加者10名のなかにもバーチャルでは遊んだことがある者もいる。10名の中に人狼が2人、村人の中に共有者が2人、占い師と騎士が1人ずつ、という設定だが、各自が役割カードを他人に見せることはルール違反である。

まず、全員で人狼だと思う人物を裁判で決め、その者を処刑する。人狼は夜に村人を1人殺す。騎士は守りたいと思う人物を守ることを選択することができ、仮に人狼のターゲットと被った場合、そのターゲットは殺されずに済む。また、占い師は夜に1人だけ選び、その者が人狼かどうかを知ることができる、という複雑なルールであるため、なかなか理解に差があった。

わかっていることは、基本的に必ず1日最低1人が死ぬということ。そして主人公の由香は、同じ学校の萬田麗子と共に、人狼として生き残るための狩りを始める。

2人は実はこのゲームが初めてではなく、前回の勝者であるはずだったのだ。生きるためには殺すしかない。麗子は自分自身を占い師だと偽りながら、由香はそんな麗子を時に糾弾し、時に抱きしめながら、ためらいなく毎晩学生たちを殺していく。

人狼ゲーム ビーストサイド あらすじ【転・結】

順調に村人が減っていく。ある者は半ば自害のようにパニックの中、ある者は素直過ぎて、ある者は保身に走りすぎて、村人である高校生たちは順番に死んでいった。

由香は自分の作った歌を高らかに叫びながら、自分を鼓舞して皆の前では村人を演じ続ける。しかし、相棒であった麗子の髪留めが、殺した女子高校生の部屋に残っていたことから、麗子が占い師だとついた嘘が残りの村人たちにバレてしまうことになった。

嘘つきだからこそ人狼だと責められる麗子は、裁判で処刑されるところまで追いつめられる。糾弾のなか、もう一人の人狼を教えろと責め立てられても、麗子は決して口を割らなかった。由香は自らを守るために、また麗子の意志を守るために、他の村人と共に麗子を責め立てるしかなかった。麗子は死んだ。

たった1人で村人を殺していかなければならなくなった由香の勝利の条件は、あと1人まで村人を減らすこと。

時にロックを一緒に歌ったり、絵を見せてもらったりと仲の良かった美海に、最後は人狼だと見破られるも、最後の朝、10人いた高校生たちは由香、美海、気弱な瞳しか残っていない。

2人に、生き残ったとしてもまた人狼ゲームに人狼として参加させられるだけだ、と言い放つ由香。自分はもう3度目で決して終わらないのだと。それを聞いた美海は、裁判の際瞳を人狼だと指した。絶望する瞳に、あなたと生き残っても次のゲームは勝てないと訴える美海だったが、この時点で人狼である由香の勝利が決まり、村人の美海も瞳とともに首に埋め込まれた爆弾が爆発して死亡する。

誰もいなくなった施設から外に出て、死んでいった者の遺品を胸に抱えて歩く由香。自分で作った歌を叫びながら、その遺品を投げ捨てて歩き続けた。

人狼ゲーム ビーストサイド 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2014年
  • 上映時間:113分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス、青春
  • 監督:熊坂出
  • キャスト:土屋太鳳、森川葵、青山美郷、藤原季節 etc

人狼ゲーム ビーストサイド 批評・レビュー

映画『人狼ゲーム ビーストサイド』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

賛否両論で当然

賛否あると思う。そもそも人狼ゲームなんて設定が無茶すぎるだろうとか、そんな簡単に人が死ぬかとか、どういったシステムで占ったり守ったりしてるのか、とか。

しかしこういった「突然デスゲーム参加系」の映画は、そういったところをそもそも問題にしてはいけない。設定や細かいことを気にせずに、ゲームのシナリオや演出、キャラクターを楽しむのがこの系統の映画だ。

それをしっかりわかって観れば、非常によくできていた。1作目も観たけれど別物だと思ったほうがよい。設定など継続している部分もあるにはあるけれど出来は段違いにビーストサイドのほうがいい。

演技がすごい

とにかく土屋太鳳の演技が光る。基本こういったデスゲーム系は逃げ回る側、謎を解く側の視点が主人公のポジションになりがちだが、今回は殺す側。しかもかなりぶっ飛んだ役どころを、ある意味自然に演じている。

個人的には麗子役の青山美郷に驚いた。容姿も土屋太鳳と並ぶと平凡で、美少女とマジメな生徒会長という役割分担がしっかりできていたし、マジメな割にビビりで、観ている側がイラっとするようなシーンも多い。そんな彼女も、土屋太鳳演じる由香に引っ張られながら、どんどん肝が据わっていく。

そして最後に、裁判の最中涙を流しながら黙秘を続けるシーンはド迫力だった。こういったB級のような映画であんなに飲み込まれるとは予想外だった。

ロックンロール

劇中で由香がずっと歌っている自作の歌だが、ある意味非常に滑稽な歌だ。ロックンロールと言いながら、「全裸!全裸!」「追い剥いでみろ」など無意味に見える言葉を乱発している。

由香が自分自身を鼓舞する歌であるのが痛切に伝わってきてからはむしろよくわからないけれど切なくって応援してしまう。そして観終わってからもしばらく頭の中でなり続ける謎の中毒性のある歌だった。ちなみに土屋太鳳自身が作ったそうだ。

人狼ゲーム ビーストサイド 感想まとめ

こういった、よくわからないままいきなりデスゲームに引っ張り込まれる映画(SAWバトルロワイアルなど)に恐ろしく期待をして観る人は少ないと思う。だからこそ、頭を使わず適当に怖いやつ、と思って選んだら、実はすごいお宝だったという感覚だ。

凝った道具や演出など使われている風ではなく、ただひたすらホームビデオのようにキャラクターに密着して撮られている映画だからこそ、引っ張り込まれてしまう映画だった。

単純に、自分が人狼なら、村人なら。由香なら、麗子なら、美海なら、と思いながら観ても頭を使うからすごく楽しめるはずだ。

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