映画『最高の人生のはじめ方』あらすじネタバレ結末と感想

最高の人生のはじめ方の概要:最愛の妻を亡くしてから創作意欲を失い酒浸りになっていた作家が夏の休暇である一家と知り合い、彼女たちとの交流を通して人生を取り戻していくヒューマンドラマ。2012年公開のアメリカ映画。

最高の人生のはじめ方 あらすじネタバレ

最高の人生のはじめ方
映画『最高の人生のはじめ方』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

最高の人生のはじめ方 あらすじ【起・承】

西部小説の作家であるモンテ・ワイルドホーン(モーガン・フリーマン)は6年前に最愛の妻を亡くしてからすっかり創作意欲を失い酒浸りの日々を過ごしていた。甥のヘンリーはそんなモンテを心配し、夏の間、犬の世話をするという条件でミシガン州ベルアイルにある知り合いの家を借り、嫌がるモンテをそこで休養させる。

湖畔にある家の隣にはシャーロット・オニール(ヴァージニア・マドセン)と3人の娘が暮らしていた。シャーロットは夫と離婚し、ニューヨークから祖母が住んでいたこの家へ越してきた。長女のウィローはここを嫌い携帯ばかりいじっており、もうすぐ7歳になる三女のフローラはパパを恋しがっていた。好奇心旺盛な次女のフィンは車椅子生活を送るモンテに興味を示す。

近所のドンの追悼会でモンテとフィンは初めて話をする。モンテが有名な作家だと知り、フィンはモンテにお話の作り方を教えて欲しいと頼む。お小遣いで授業料まで払うというフィンの熱意に負け、モンテはフィンの師となる。フィンは古本屋でモンテの代表作である「ジューバルの冒険」を手に入れ読み始める。しかし最後のページは破かれていた。

オニール家の夕食に招待されたモンテは、聡明で美しいシャーロットに惹かれ始める。彼女はモンテにピアノを聴かせてくれ、モンテは温もりのある夜を過ごす。

フィンはモンテから想像力の使い方を教わり、初めてお話を作る。嬉しそうなフィンに触発され、モンテも久しぶりに創作を始める。ずっと手放せずにいたお酒を飲むことも忘れ、モンテは創作に没頭する。

フローラの誕生会でモンテは象の好きなフローラにトニーという象のお話をプレゼントする。それはピアノの中で暮らすネズミの一家を象のトニーが助けるお話だった。シャーロットはその話を読んで、ミセス・マウスに恋する象のトニーはモンテなのだと気づく。

最高の人生のはじめ方 あらすじ【転・結】

シャーロットに頼まれ、モンテはトニーのお話の続きを書き始める。シャーロットは夜になるとピアノを弾いて、モンテに語りかけるようになる。ところがフィンは、モンテがジューバル以外の話を書いたと知り“それはジューバルへの裏切りだ”とモンテを責め、彼を困らせる。しかしモンテはフィンの気持ちを嬉しく感じていた。

そんな時「ジューバルの冒険」の映画化権を買いたいと有名俳優がモンテを訪ねてくる。巨額のお金が手に入る話だったが、モンテはその話を丁重に断る。

シャーロットが離婚に関する最後の話し合いのため市内へ行くことになり、モンテは3人娘の世話を頼まれる。ずっと口をきいてくれないフィンに、モンテは自分の過去を話す。

野球選手だったモンテは妻と結婚し、幸せの絶頂にいた頃事故に遭い、車椅子生活となる。モンテは離婚まで覚悟したが妻は諦めずにモンテを支え、彼はジューバルを生み出し作家として成功する。モンテは妻とジューバルのおかげで人生を取り戻すが、妻の死と同時にジューバルもモンテの中で死んでしまう。しかしフィンのおかげで再び自分は人生を取り戻すことができたとモンテは語り、フィンも納得する。

その夜、娘たちはモンテの家で寝てしまい、シャーロットとモンテは2人で話をする。帰り際、シャーロットはモンテにキスをする。

モンテが帰る前の日。モンテはフィンに「ジューバルの冒険」で本当に書きたかった結末をプレゼントする。別れの朝、モンテは4人に見送られベルアイルを後にする。

後日、モンテは映画化権を売ってあの家を買い取り、オニール家の隣へ帰ってくる。帰って来たモンテを4人と犬のスポットは大喜びで迎える。

最高の人生のはじめ方 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2012年
  • 上映時間:108分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー
  • 監督:ロブ・ライナー
  • キャスト:モーガン・フリーマン、ヴァージニア・マドセン、マデリン・キャロル、キーナン・トンプソン etc

最高の人生のはじめ方 批評・レビュー

映画『最高の人生のはじめ方』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

いい人たちのいい話

最愛の妻を亡くし人生に絶望していた作家が、ある一家と出会い再生していくまでの物語を描いているはずの本作。主人公のモンテは若い頃の事故で左手と両足が不自由になり、車椅子生活をしている。有名な文学賞まで受賞した西部劇専門の作家だったが、妻の死で創作意欲も失い、一日中ウイスキーをストレートで飲み続けるような日々を送っている。

最初だけ彼から人生に対する怒りを多少は感じるが、かなり早い段階でその状態が緩和していく。もっと偏屈な頑固親父かと思いきや、予想以上に社交的で人当たりも良い。すんなりこの環境に馴染むので、いまひとつ彼の苦悩や葛藤が見えない。

モンテがフィンと出会い創作意欲を取り戻すのも、その母であるシャーロットに恋をし、彼女と心を通わせ始めるのも、物語の前半だ。つまりその時点でモンテはほぼ再生している。その後はモンテがシャーロットの一家を救うような展開になっていき、モンテはずっといい人。犬のスポットにも近所のカールにも優しい。

作品全体が人々の善意に満ち溢れており、一言でいうと“いい話”だ。しかし何の話だったかと言われると答えに困るような…。“いい人たちのいい話”では、映画としてあまりに面白みがなくはないだろうか。

モーガン・フリーマン頼み

主人公のモンテを演じているモーガン・フリーマンは味のある渋い役者で、個人的にも大好きだ。モーガン・フリーマンの存在そのものに深みと安心感があり、さらに声もいいので、彼が出演している映画は何となく良さそうだと思ってしまう。

この作品もまさにそんな映画で、一見話も深そうだし、監督は「スタンド・バイ・ミー」や「ミザリー」や「ア・フュー・グッドメン」など数々の名作を生み出しているロブ・ライナーだし、どうしても期待値は高くなる。

確かにモーガン・フリーマンの芝居は良かった。というか、この人が優しい笑みをたたえて穏やかに喋っているだけで、いいものを見ている気がしてくる。しかしそれはあくまでモーガン・フリーマン個人の魅力であり、脚本や演出の良し悪しとは別物だ。

そこでこの作品だが、決して脚本や演出がいいとは思えない。まさにモーガン・フリーマンの魅力で乗り切ったような作品であり、モーガン・フリーマンに頼りすぎだろう。

最高の人生のはじめ方 感想まとめ

ロブ・ライナー監督作品でモーガン・フリーマンとジャック・ニコルソンが共演した「最高の人生の見つけ方」はとても面白かったし、好きな映画だ。かなりヒットした作品なのでそれにあやかろうとして邦題を「最高の人生の〜」でくくってみたのかもしれないが、ややこしい上に変な固定観念を持ってしまうのでやめて欲しい。さらに「最高の人生のつくり方」まで追加されており、「最高の人生シリーズ」みたいになっている。どこかではこの邦題の評判がいいのだろうか?謎である。

作品の方は、おそらく脚本の問題で話がぼやけてしまい深みに欠ける。ただ、結末も幸せいっぱいだし、終始優しい空気の流れる癒し系の映画なので、家族で見るのに良さそうな作品だ。個人的に感動したりはしなかったが、夢はある。そして犬のスポットは可愛い。

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