『続・荒野の1ドル銀貨』あらすじとネタバレ映画批評・評価

続・荒野の1ドル銀貨の概要:「続・荒野の1ドル銀貨」(原題:ritorno di Ringo/The Return of Ringo)は、1965年のイタリア・スペインの合作映画。監督は「荒野の用心棒」で脚本を務めたドゥッチョ・テッサリ。主演はモンゴメリー・ウッド(後に改名するジュリーアノ・ジェンマ)。

続・荒野の1ドル銀貨

続・荒野の1ドル銀貨 あらすじ

映画『続・荒野の1ドル銀貨』のあらすじを紹介します。

南北戦争の終わった二カ月後のある日、馬に乗った一人の男が帰って来る。男は元・北軍大尉のモンゴメリー・ブラウン、またの名をリンゴ(モンゴメリー・ウッド)というガンマンである。故郷に着いた彼は、町の様子が一変していることに驚いた。故郷の川から砂金が発見されて以来、パコ(ジョージ・マーチン)というボスを筆頭とする、ならず者のメキシコ人一味が町民を苦しめており、さらにリンゴの妻ハリー(ロレーラ・デ・ルーカ)がパコの愛人になっていると聞く。北軍の制服を着たまま酒場に立ち寄ったリンゴは何者かに命を狙われるも返り討ちにし、不審に思った彼は自分が戦争から帰ったことを悟られないよう、農民風の変装で町へ出た。立ち寄った花屋でパコが居着いた理由を尋ねるが、そこの町民である若者は南北戦争へ出兵しており、戦争が終わり帰還する若者たちを、パコの一味が待ち伏せし片っ端から殺したと聞く。リンゴはパコも裏切った妻も殺してしまおうと決意するが、道中で別れた妻が幼い少女を伴い馬車から降りてくるところを目撃する。

町では南北戦争で亡くなった事になっているリンゴの葬儀が行われ、墓までが用意されており、その席にはハリーが娘を連れ出席していた。その夜、町の名士たちが集まるパーティーでリンゴは花屋の店員になりすまし、パコがハリーと正式に結婚するという神父への申し入れを耳にする。その後、リンゴは元々自分が住んでいた屋敷に忍び込む。ベッドにはハリーの娘が寝ており、そこへ入ってきたハリーとリンゴは鉢合わせになる。しかし彼は突然現われたパコに捕えられリンチを受ける。右手にナイフを突き刺され、拳銃を持つその手はもはや使いものにならなくなった。

そして悲嘆に暮れるリンゴの元へハリーが忍んで来た。彼女は今でもリンゴを愛しており、寝ていた少女が彼が出征した数カ月後に生れたと告げる。そして彼女はパコとの結婚式が数日後に控え救いを求めていた。リンゴは左手での射撃訓練を始め、住民たちを説得し味方に引き入れる。パコとハリーの結婚式当日、左手にライフルを持ち替えたリンゴがパコの前に現れ、やがて住民を交えた熾烈な戦いが始まった。

続・荒野の1ドル銀貨 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1965年
  • 上映時間:100分
  • ジャンル:西部劇、アクション
  • 監督:ドゥッチオ・テッサリ
  • キャスト:モンゴメリー・ウッド、ジョージ・マーティン、ロレッラ・デ・ルーカ、アントニオ・カザス etc

続・荒野の1ドル銀貨 批評 ※ネタバレ

映画『続・荒野の1ドル銀貨』について、2つ批評します。※ネタバレあり

男前のジェンマの魅力が満載

マカロニ・ウエスタンと言えば、フランコ・ネロやリー・ヴァン・クリーフのような苦み走った主人公がお約束であるが、ジュリアーノ・ジェンマ(ここではモンゴメリー・ウッド)のような甘いマスクの主人公は希である。彼の人気は当時の日本でも絶大で、紳士服のCM出演や、彼の名前をつけられた小型バイクも登場したくらいである。映画自体はスペインロケでの埃っぽい空気感がなんとも言えない時代性を象徴しており、マカロニウエスタン独特の風が吹き荒れて画面の中に緊迫感が漂っている。セルジオ・レオーネの影響もあるのだろうが、いきなり登場人物の大写しがあり、これもまた独特なアクセントを生む演出として活かされている。この作品のジェンマは前半部分で甘いマスクながらひげを生やしており、いかにもマカロニウエスタンの主人公然としているのだが、それに反し登場するハリー役の、ロレーラ・デ・ルーカの美貌が映画の中で華々しくアクセントを醸し出している。

実は「荒野の1ドル銀貨」とは関係ない

前作と思われている「荒野の1ドル銀貨」は、主人公が撃たれたとき胸にあった1ドル銀貨が銃弾を防いで助かったという下りがあるのだが、この映画では全く前作のシナリオに関係はない。なので前作に関係ない1本の作品として成り立っているので、あえて比較する必要がないことを付け加えておきたい。当時は外国映画が日本で公開される場合、ヒットした作品に”続”を付けて客を引き込もうとしたネーミングが多く、音楽に関しての和訳もニュアンスだけで名付けされているものが多かった。余談ではあるが、オーティス・レディングの名曲「Dock Of The Bay」が日本発売で「哀愁波止場」なんていうのもありました。

まとめ

マカロニ・ウエスタンでありながら、それほどワイルド過ぎず、男前と美女、そして可愛い娘の出演など見どころは多い。パコを演ずるジョージ・マーチンも悪役ながらハンサムである。この手の映画にお約束である、馬で引きずり回すとか、拷問のような残虐シーンもなく、女性でも楽しめるマカロニ・ウエスタンではないだろうか。

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