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映画『くるみ割り人形と秘密の王国』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

ホフマン原作、チャイコフスキーのバレエで有名になった『くるみ割り人形』をディズニーが実写映画化した作品。最愛の母を亡くした少女クララが、「雪の国」「花の国」「お菓子の国」「第4の国」で成り立つ秘密の王国を冒険して、母が遺した“真実”を探し出す。

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映画『くるみ割り人形と秘密の王国』の作品情報

くるみ割り人形と秘密の王国

タイトル
くるみ割り人形と秘密の王国
原題
The Nutcracker and the Four Realms
製作年
2018年
日本公開日
2018年11月30日(金)
上映時間
不明
ジャンル
ファンタジー
アドベンチャー
監督
ラッセ・ハルストレム
ジョー・ジョンストン
脚本
アシュリー・パウエル
トム・マッカーシー
製作
マーク・ゴードン
ラリー・フランコ
製作総指揮
サラ・スミス
リンディ・ゴールドスタイン
キャスト
マッケンジー・フォイ
キーラ・ナイトレイ
エウヘニオ・デルベス
マシュー・マクファディン
リチャード・E・グラント
ミスティ・コープランド
ヘレン・ミレン
モーガン・フリーマン
製作国
アメリカ
配給
ディズニー

映画『くるみ割り人形と秘密の王国』の作品概要

ホフマンの原作童話とチャイコフスキーのバレエ音楽で知られる『くるみ割り人形』が、ディズニーの脚色で新たなファンタジー・アドベンチャーとなった。17歳のマッケンジー・フォイが、秘密の王国を冒険する少女クララをみずみずしく演じている。キーラ・ナイトレイ、モーガン・フリーマン、ヘレン・ミレンといった豪華キャストの共演に加えて、名門アメリカ・バレエ・シアター初の黒人女性プリンシパル、ミスティ・コープランドや天才バレエダンサーとして知られるセルゲイ・ポルーニンも出演し、華麗な舞を披露している。

映画『くるみ割り人形と秘密の王国』の予告動画

映画『くるみ割り人形と秘密の王国』の登場人物(キャスト)

クララ(マッケンジー・フォイ)
最愛の母を亡くし、心を閉ざしてしまった少女。クリスマスの夜に秘密の王国へ迷い込む。王国では王女(プリンセス)と呼ばれる。
ドロッセルマイヤー(モーガン・フリーマン)
クララのゴッドファーザー(名付け親)。クララを秘密の王国へと導くミステリアスな存在。
シュガー・プラム・フェアリー(キーラ・ナイトレイ)
お菓子の王国を治めている金平糖の精。ピンク色の髪をしていて可愛らしい。
マザー・ジンジャー(ヘレン・ミレン)
第4の国の暴君。ネズミの軍隊を率いて反乱を起こし、秘密の王国を支配しようとしている。

映画『くるみ割り人形と秘密の王国』のあらすじ(ネタバレなし)

賑やかなクリスマス・イブの夜。最愛の母を亡くしてから心を閉ざしてしまったクララは、ゴッドファーザーのドロッセルマイヤーおじさんから特別なプレゼントをもらう。それは、亡くなった母親がクララに遺してくれた贈り物だった。クララは、その贈り物を開ける鍵を探すため、ドロッセルマイヤーおじさんに教えてもらった秘密の王国へ足を踏み入れる。

秘密の王国は「雪の国」「花の国」「お菓子の国」「第4の国」の4つの国で成り立っており、それぞれの国に統治者がいた。雪の国、花の国、お菓子の国は平和な美しい国だったが、暴君のマザー・ジンジャーが統治している第4の国は不穏な空気の漂う謎の国だった。

秘密の王国に迷い込んだクララは、フィリップという名の兵隊と出会い、彼から「プリンセス」と呼ばれる。お菓子の国の統治者シュガー・プラム・フェアリーの話によると、最近、第4の国のマザー・ジンジャーが反乱を起こし、平和だった秘密の王国は最大の危機を迎えているらしい。クララが探している鍵も、その第4の国のどこかにあるということだった。シュガー・プラム・フェアリーから「戦いを終わらせて」と頼まれたクララは、マザー・ジンジャーと彼女の率いるネズミの軍隊と戦って、鍵を手に入れる決意をする。

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映画『くるみ割り人形と秘密の王国』の感想・評価

くるみ割り人形はどこで登場するの?

1816年に発表されたホフマンの童話『くるみ割り人形とねずみの王国』とチャイコフスキーが音楽を手がけたバレエ『くるみ割り人形』は、その後のストーリー展開にいくつか違いはあるものの、最初のシーンでくるみ割り人形が登場する。少女クララ(原作童話ではマリー)に醜いくるみ割り人形を贈るのは、ドロッセルマイヤーおじさんであり、彼はくるみ割り人形の秘密を知る人物でもある。ドロッセルマイヤーおじさんのことはさておき、この物語はクララが醜いくるみ割り人形を手にすることから始まるのだが、『くるみ割り人形と秘密の王国』の予告編では、本作で最も重要なキャラクターとなるはずのくるみ割り人形の姿が確認できない。これはどういうことなのか?

モーガン・フリーマンの演じるドロッセルマイヤーおじさんは、クリスマス・イブの夜に現れ、クララに特別な贈り物をしている。その贈り物はクララの亡き母が遺した物で、それを開くための“鍵”が必要ということ。その贈り物が何であるかは明かされないまま、クララは“鍵”を探すため、1人で秘密の王国へ向かう。つまり、本作でくるみ割り人形の役割を果たすのは、母が謎解きのように遺した“鍵”ということになるのだろう。

「見た目に惑わされるな」という忠告は何を意味するのか

秘密の王国へ向かうクララに、ドロッセルマイヤーおじさんは「見た目に惑わされるな」という意味深な忠告をしている。原作では、醜いくるみ割り人形が邪悪なねずみと勇敢に戦い、クララの愛で呪いが解け、立派な青年の姿に戻る。ここでは、くるみ割り人形が「見た目が醜い物」の象徴となり、愛ある心で真実を見極めることの大切さが描かれる。しかし、本作のクララが秘密の王国へ入った目的は「鍵を探すこと」なので、彼女が見極めなければならない真実は、くるみ割り人形の正体ではない。それでは、本作のクララが見極めなければならない真実とは何なのか?

ここで大胆な仮説を立ててみたい。クララが迷い込んだ秘密の王国は、夢と希望に溢れた「雪の国」「花の国」「お菓子の国」という3つの美しい国と、邪悪な雰囲気の「第4の国」で構成されている。この4つの国にはそれぞれ統治者がいるが、クララは秘密の王国全体の王女として、丁重なもてなしを受ける。つまり、秘密の王国とは、クララの深層世界であり、クララは王国全体の支配者なのだろう。母親の死によって心を閉ざしたクララは、絶望(第4の国)に支配され、希望(他の3つの国)を失いかけている。クララの敵とは、母の死を乗り越えるようとしない弱さであり、ドロッセルマイヤーおじさんが言った「見た目に惑わされるな」という言葉の真意は、「お前に必要なのは慰めではなく、悲しみに打ち勝つ強さなのだ」ということではないだろうか。そのため、亡き母はわざわざ鍵を第4の国に隠し、クララとマザー・ジンジャーを戦わせる。これは「クララ、強くなりなさい!」という母からのメッセージなのだろう。悲しみを乗り越える強さがなければ、夢や希望を持ち続けることもできないのだから。

ファンタジー映画としての完成度の高さ

ストーリーに関してはあくまで推測になるが、本作が総合的に見て完成度の高いファンタジー映画になっていることは間違いない。短い予告編を見ただけで、クララが冒険する秘密の王国の壮大で美しい映像に胸が高鳴る。それぞれのキャラクターが身にまとっている衣装も上品でありながら豪華絢爛。キーラ・ナイトレイの扮するシュガー・プラム・フェアリーの個性的なヘアスタイルやドレスは、最先端ファッションのようなセンスの良さを感じさせる。それもそのはずで、本作の衣装を担当しているのは『眺めのいい部屋』(86)と『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)で2度のアカデミー衣装デザイン賞を受賞しているジェニー・ビーヴァンなのだ。

このファンタジックにしてハイセンスな本作を監督したのは『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』(85)、『ギルバート・グレイプ』(93)、『ショコラ』(00)など、数々の名作を生み出してきたラッセ・ハルストレム。そして、『スター・ウォーズ』シリーズなどの特殊効果を手がけたジョー・ジョンストンが、共同で監督を務めているのだから何とも心強い。

何百人もの候補者の中からクララ役に大抜擢されたのは、期待の新星マッケンジー・フォイ。まだ17歳の彼女だからこそ出せる初々しい魅力が光っている。そんなマッケンジー・フォイを支えるのは、『プライドと偏見』(05)や『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』(14)などで知られるキーラ・ナイトレイ。『ミリオンダラー・ベイビー』(04)でオスカーを受賞し、映画界に欠かせない存在となっている名優モーガン・フリーマン。さらに『クイーン』(06)のエリザベス2世役でオスカーを受賞したベテラン女優、ヘレン・ミレンという超実力派の豪華キャスト。一流のスタッフとキャストが集結して作り上げた壮大なスケールのファンタジー・アドベンチャーは、ぜひとも劇場の大きなスクリーンで堪能したい。

映画『くるみ割り人形と秘密の王国』の公開前に見ておきたい映画

映画『くるみ割り人形と秘密の王国』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『くるみ割り人形と秘密の王国』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

シンデレラ(2015)

最愛の両親を亡くし、ひとりぼっちになってしまったエラ(リリー・ジェームズ)は、継母のトレメイン夫人(ケイト・ブランシェット)と連れ子の姉妹アナスタシア(ホリデイ・グレインジャー)とドリゼラ(ソフィー・マクシェラ)に召使いとしてこき使われ、つらい日々を送っていた。そんなある日、城で王子(リチャード・マッデン)主催の舞踏会が催されることになり、国中の若い娘が招待される。エラは置いてきぼりにされるが、フェアリー・ゴッドマザー(ヘレナ・ボナム=カーター)が現れ、舞踏会へ行けるよう魔法をかけてくれる。エラは美しいガラスの靴を履き、王子と夢のような時間を過ごす。しかし、やがて魔法が解ける時間となり、エラはガラスの靴を残して、城を飛び出していく。

2015年にディズニーが公開した実写版の『シンデレラ』で、シャルル・ペローの原作童話や1950年公開の長編アニメーションよりも現実的なストーリーになっている。主人公のエラ(シンデレラ)以外のキャラクターの過去や人物像も掘り下げて描かれており、特にケイト・ブランシェットの演じるトレメイン夫人の描写は興味深い。トレメイン夫人は前の夫に先立たれ、安定を求めてエラの父親と再婚した。しかし、エラの父親まで他界してしまい、金銭的に追い詰められる。2人の娘は無能だし、節約のために使用人を解雇して、聡明なエラに家事全般を押し付けてしまう。トレメイン夫人は確かにやりすぎだが、彼女がエラを憎たらしく思う気持ちもわかる気がして、嫁姑バトルのような展開に目が離せなくなる。

詳細 シンデレラ(2015)

美女と野獣(2017)

ロココ時代。フランスの小さな村で父親のモーリス(ケビン・クライン)と暮らしている美しい娘ベル(エマ・ワトソン)は、当時の女性には珍しく読書家で教養があったため、閉鎖的な村では変人扱いされていた。ある日、森で道に迷ってしまったモーリスは、まだ6月なのに雪に閉ざされた不気味な城に迷い込む。そこは魔女の呪いで野獣(ダン・スティーブンス)にされてしまった王子とその家来が暮らす城で、ベルのために薔薇を摘んだモーリスは、牢屋に投獄される。愛馬の知らせで城に駆けつけたベルは、父親の身代わりとなって城に残る。家来たちは、ベルが野獣と愛し合うようになってくれたら、魔女の呪いが解けると期待するのだが…。

大ヒットしたディズニー長編アニメーション『美女と野獣』(91)の実写リメイク版で、こちらも世界興行収入12億6350ドル(約1429億円)を記録する大ヒット作となった。アニメ版とミュージカル版で評価の高かった音楽をうまく取り入れたミュージカル映画になっており、音楽も映像も高い評価を得た。エマ・ワトソンが聡明なベルを好演しており、自分をしっかりと持った強いヒロイン像は多くの女性に支持されている。ダン・スティーブンスの演じる野獣の瞳の美しさ、CGで再現された燭台のルミエールやポット夫人、さらにルーク・エバンスの演じる悪役ガストンなどのキャラクターも魅力的で、うっとりするような余韻の残るファンタジー作品に仕上がっている。

詳細 美女と野獣(2017)

くるみ割り人形(1979)

大好きな従兄弟のフリッツ(声:志垣太郎)が3年ぶりに帰宅する日の前夜、シュタールバウム家のお嬢様クララ(声:杉田かおる)は、興奮してなかなか眠れずにいた。クララは大時計の修理に来ていたドロッセルマイヤーおじさん(声:西村昇)から不恰好なくるみ割り人形をもらい、ようやく眠りにつく。その夜、クララはふたつ頭のネズミの女王マウゼリングス夫人(声:一の宮あつ子)とネズミの軍隊に襲われ、くるみ割り人形に助けてもらう。翌朝、目を覚ましたクララは、枕元のくるみ割り人形が消えていることに気づく。くるみ割り人形を探すため、大時計の中へ入ったクララは、マウゼリングス夫人の率いるネズミの軍隊と人形たちの戦いに巻き込まれていく。

サンリオが5年の歳月をかけて制作した1979年公開のストップモーション・アニメーション。ホフマンの童話『くるみ割り人形とねずみの王様』とチャイコフスキーのバレエ音楽『くるみ割り人形』を脚色したオリジナルストーリーになっており、1度見たら忘れられない夢のある作品。2014年には声優陣も一新したデジタルリマスター再編集版が公開されたが、約40年前のオリジナル版にはアナログ独特の良さがあるので、こちらもぜひ鑑賞してみて欲しい。

詳細 くるみ割り人形(1979)

映画『くるみ割り人形と秘密の王国』の評判・口コミ・レビュー

映画『くるみ割り人形と秘密の王国』のまとめ

壮大なスケールの美しい映像と音楽、一流スタッフと豪華キャストの共演、さらに世界屈指の人気バレエダンサー、ミスティ・コープランドやセルゲイ・ポルーニンまで出演するとあって、本作は話題に事欠かない。しかし、最も注目すべきは、本作がファンタジックな童話の実写版という枠を超え、少女クララの成長物語になっているという点ではないだろうか。クララが秘密の王国でどんな冒険をして、何を学んでいくのか、ぜひ劇場で見届けて欲しい。クリスマスシーズンにぴったりの作品だということもお忘れなく!

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