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映画『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』あらすじネタバレ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』の概要:大人気コミック『ドラえもん』のアニメ映画。長編映画シリーズの第14作目となる。第11回ゴールデングロス賞優秀銀賞を受賞したことで話題となった。監督は芝山努。

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映画『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』 作品情報

ドラえもん のび太とブリキの迷宮

  • 製作年:1993年
  • 上映時間:100分
  • ジャンル:アニメ、アドベンチャー
  • 監督:芝山努
  • キャスト:大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、肝付兼太 etc

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映画『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★☆☆☆

映画『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』 あらすじ【起・承】

春休み、友達がみんな様々なところに旅行へ出かけることを聞き、反面自分はどこにも行けないことに落ち込んでいたのび太。しかし、ある夜のび太のパパは、酔っぱらって寝ている最中にテレビから流れてきた、海水浴とスキーを同時に楽しめるというブリキンホテルを予約したという。のび太は浮かれるが、それがパパの夢だと知ってさらに落胆する。

しかし、のび太のもとに大きなトランクケースが届いた。それを開けると門が現れ、その先にはパパが言ったようなリゾート、ブリキン島が広がっていた。おお喜びではしゃぐドラえもんとのび太だが、些細なことで喧嘩をし、ドラえもんは「未来へ帰る」とその場を立ち去ってしまった。落ち着いたのび太は、ドラえもんを探し始めるが見つからない。本当に帰ってしまったのかとのび太。そんなリゾート地なんてないと言って信じてくれなかったジャイアンやスネ夫、味方してくれたしずかちゃんを連れ、みんなでブリキン島を訪れた。

映画『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』 結末・ラスト(ネタバレ)

突如ブリキン島のブリキンホテルが襲撃を受け、なんとかジャイアンたちとそれを退けたのび太。しかし、ブリキン島は実は宇宙船で、のび太たちを乗せたまま動き出してしまう。ドラえもんが実は連れ去られてしまったのを知ったのび太達のまえに現れたのはホテルのオーナーの少年サピオ。彼はチャモチャ星の住人で、今チャモチャ島は独裁者ナポギストラー博士に機会が支配する国にされつつあるという危機を語る。サピオは、自分の星を助けてくれる人を探していたのである。

のび太たちは、サピオに力を化すことを決め、二手に別れて星に潜入する。地下の大迷宮に隠された、サピオの父の研究成果があれば、ナポギストラーを倒せるからである。迷宮を攻略する際に窮地に陥ったのび太だったが、のび太を逃がすためにサピオが地球に強制送還してくれたおかげで、スペアポケットを使ってドラえもんの救出に成功。ドラえもんの道具と知恵を使って、ナポギストラーにコンピューターウイルスを仕込み、機械の軍団を倒すのだった。

映画『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

教示となることが多分に含まれている

ドラえもんシリーズの映画には、必ずと言っていいほど教訓が含まれているというか、ただストーリーを「面白かった」と楽しむだけでは終わらせてくれない何かが含まれていることが多い。このブリキの迷宮も例にもれず、非常に示唆的な内容となっている。

まず、独裁者ナポギストラーは、機械であり、彼は初め人間のためにいろいろなものを開発しているロボットだった。しかし、彼が発明した全自動で何もかもできるカプセルが、人間を快適にし、そしてダメにしてしまう。人間は、そのカプセルに入らないと何一つできない存在になってしまったのが、チャモチャ星である。デフォルメされてはいるものの、この設定を一笑に付すことはできないのが、現代ではないだろうか。この映画は1993年の映画である。今から23年前で、携帯電話すら普及していなかった時代だ。コンピューターがある家庭のほうが稀だった時代に描かれた物語なのである。

そんな、機会によって人間が支配された世界を救ったのがまた、ドラえもんという人間の作り出した科学の結晶という点がまた教示的である。つまり、機械はあくまでも機械でありそれを使う側に大きく左右されるということが暗に描かれているのだ。もちろん、アニメ映画なので、子供にわかりやすく、難しい事を言うシーンもない。ないからこそ、ぐさりと頭の奥深くに突き刺さる作品なのだ。

子供ながらに絶望感が衝撃的だった

幼いころに見て、もちろん大人になってからも見た作品だが、なんといっても絶望感が強い作品である。地下の大迷宮でサピオやのび太が追い詰められていくシーンはもちろん、ドラえもんが拷問を受けるシーンもかなりショッキングだ。ナポギストラーのビジュアルもコミカルだが不気味だし、最後に壊れていくシーンは手遊びの童謡「糸巻き」の歌を歌いながらなので、とにかくインパクトがすごいのも、この作品の特徴だ。

映画『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』 まとめ

アニメ映画なので、もちろんコミカルな場面が多く、残虐なシーン、難しい言葉も使われていない。ないのだが、確かに伝わってくる絶望感や、機械への嫌悪感が随所にちりばめられていてどのシーンもなかなか印象深い。1993年という、携帯電話すら普及していなかった時代の映画とは思えないほど、はっきり機械で便利になるということにたいする警鐘を鳴らしてくれている。子供に見せるだけでなく、大人もぜひ腰を入れて鑑賞したい作品である。

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