『ゼロ・グラビティ』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

アルフォンソ・キュアロン監督が完璧な無重力空間(ゼロ・グラビティ)を映像化!全世界46ヶ国を震撼させ、映画界の巨匠達を唸らせたスペース・エンターテインメント・ムービー。サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニーの二大キャスト出演の超話題作!

あらすじ

ゼロ・グラビティ』のあらすじを説明します。

スペースシャトルの外にいたストーン博士(サンドラ・ブロック)とマット(ジョージ・クルーニー)は、「宇宙ゴミ」の襲来によって宇宙に放り出されてしまう。無重力空間(ゼロ・グラビティ)の中で回転し続けるストーン。なす術がない状況にストーンはパニックに陥るが、マットが冷静な判断と対応でストーンを救助し、スペースシャトルに戻るも船員は全員死亡しており、機体は大破、地球帰還が絶望的状況にあることを悟る。最後の手段は他国の衛星に辿り着き、脱出ポッドで地球へ帰るしかない。しかし、残された酸素は2時間しかなかった。ロープで繋がれた2人は、暗闇から地球を眺めながら、互いに励まし合って衛星へ向かう。やっとのことで衛星に到着しそうな時に、宇宙服の空気ジェットが切れてしまい、速度を落とすことができない。激突して何とか掴まるしかない状況で、ストーンが辛うじて船体の一部を掴む。しかし、ストーンとマットを結ぶロープが切れ、ストーンはロープを間一髪掴むのだが、マットは「必ず生還しろ」と自らを犠牲にする。そこに再び襲いくる「宇宙ゴミ」の恐怖。暗闇の世界にたった一人だけ取り残された状況から果たして地球に戻ることができるのか・・・。

評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2013年12月13日
  • 上映時間:91分
  • ジャンル:SF
  • 監督:アルフォンソ・キュアロン
  • キャスト:サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー、エド・ハリス etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『ゼロ・グラビティ』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

原題「グラビティ」に込められた意味

宇宙への憧れの一つに「無重力空間を体験してみたい」という思いを持ったことは誰でもあるのではないでしょうか。この映画は、その「無重力」の光と影を見事に映し出しています。冒頭におけるストーンとマットの軽快な会話のやり取りでは、宇宙の静けさと神秘性の中で「無重力を楽しむ」段階が描かれていますが、事態は一変し、「無重力の恐怖」が目の前に現れます。ストーンが暗闇に支配された空間の中で延々と回り続ける様は、自らの立場に置き換えたならば、「絶望」でしかありません。マットとも連絡が取れず、回転している間に地球が一瞬見える・・・。私なら発狂して諦めてしまうかもしれません。そうであるからこそ、マットが救助に来たときには、まるで自分がストーンそのものになったかのように、心からホッとしたことを覚えています。この映画は、私達が日常では考えたこともない「重力」について、地球における生命の営みとの関係を改めて考えさせられる作品であり、鑑賞後に頭を巡る思いは、生きることの意味に対する「重さ」でした。邦題は「ゼロ・グラビティ」ですが、映画ラストに出る原題の「グラビティ」は、「生命の重さ」を表現しているような気がしてなりません。

驚異的ロングショットの秘密

劇中では、息つく暇を与えない圧倒的な映像美によるロングショットが多用されています。カットなしの一連の映像がもたらす緊張感と観客との一体感は相当なもので、自分が宇宙にいる感覚さえしてきます。そんな驚異的な映像を可能にしたのが、「ライトボックスシステム」や「ティルト・プラス装置」などの新手法です。機械による完璧なまでにコントロールされた証明や動きに合わせて俳優たちが演技をしていく様をメイキング動画で確認することができますが、私は「マトリックスを超えた!」と感じました。

まとめ

「宇宙を体験したければゼロ・グラビティを観ろ!そうしたら本当の宇宙が分かる!」と自信を持って勧められます!ストーンを通した一人の女性の人生の葛藤をさりげなく織り込みつつ、勇敢な自己犠牲の選択と幻になってまでストーンを救うマットの存在感の大きさを感じさせ、無限に広がる空間の中でごく限られた範囲で起こる事件の数々で観客に息を止めるほどの緊張感を与えることに成功しています。ですが、劇中、「アルマゲドン」の衛星基地爆破にも似た描写や「アポロ13」の地球帰還を連想させるシーンなどもあり、オマージュなのかもしれない?と思いつつも、ストーリーそのものは新鮮さは正直ありません。宇宙モノの映画の域を超えたストーリーではないことは確かです。サンドラ・ブロックやジョージ・クルーニーはベテラン俳優としての渋さと存在感を発揮していますが、映像美と衝撃が記憶に残り、「宇宙って、憧れてたけど、こわいな」という印象が強く刻まれるために、サンドラやジョージの印象は地味なものになってしまっています。やはりこの作品は、「無重力」を完璧に描き切った点が最大の魅力だと思います。

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