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映画『007 サンダーボール作戦』あらすじとネタバレ感想

映画『007 サンダーボール作戦』の概要:「007/サンダーボール作戦」(原題:007 Thunderball)は、1965年のイギリス映画。原作はイギリスの冒険小説家イアン・フレミング。007シリーズの四作目にあたる作品。監督は「007 ロシアより愛をこめて」以来、本作が三作目となるテレンス・ヤング。主演は前作「007/ゴールドフィンガー」に引き続き、ジェームズ・ボンド役にショーン・コネリー。共演のボンド・ガール「ドミノ」役に新人俳優のクローディーヌ・オージェ。

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映画『007 サンダーボール作戦』 作品情報

007 サンダーボール作戦

  • 製作年:1965年
  • 上映時間:129分
  • ジャンル:アクション、サスペンス
  • 監督:テレンス・ヤング
  • キャスト:ショーン・コネリー、クローディーヌ・オージェ、アドルフォ・チェリ、マルティーヌ・ベズウィック etc

映画『007 サンダーボール作戦』 評価

  • 点数:95点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

映画『007 サンダーボール作戦』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『007 サンダーボール作戦』のあらすじを紹介します。

ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)はMI6のフランス支局に訪れていた。そしてボンドはMI6の同僚を二人も殺した「スペクター」のNo,6である大佐の死を偽装された葬儀に潜入し、女装した葬儀帰りの大佐本人を殺害する。そしてスペクターの本部では会議が開かれ大佐の死が報告されると共に、新しい事業として北大西洋条約機構(NATO)本部から核爆弾搭載の飛行機を盗み、それを元に恐喝し2億8000万ドルを強奪する計画が浮上していた。

ボンドは休暇中にある療養所に行き、不審者から次々と襲撃を受ける。そして騒動の中で正体不明の死体を見つけたが、その正体はNATO軍のパイロット、ダーヴァル少佐であり、殺された少佐に扮装したスペクターのスパイにより、原爆を積んだNATOのヴァルカン爆撃機が奪われてしまった。やがて爆撃機は海に不時着し、待機していたスペクターのNo.2により2発の核爆弾は持ち去られてしまう。

そしてボンドに招集が掛かりMI6本部で会議が開かれる。米英の首脳へ向けたテープが届き、1週間以内に1億ポンドを支払わなければ、両国の主要都市に原爆を落すというスペクターの脅迫を受けていた。ボンドはこの事件解決を命ぜられ、行方不明の爆撃機調査が西インド諸島のバハマにしぼられた。一方スペクターの首領から作戦の指揮を命ぜられたラルゴ(アドルフォ・チェリ)は、バハマに準備を整え、表面は愛人のドミノ(クローディーヌ・オージェ)とバカンスを過ごす富豪を装っていた。ボンドは貿易商を装いドミノに接近しながら、MI6の科学を結集しスペクターに応戦する準備を整えていた。ある珊瑚礁に核爆弾が隠されていることを探り出したボンドは、海底に潜り飛行士の死体に群がる鮫の動きから核爆弾の在処を突き止める。ドミノはその飛行士がスペクターに陥れられた実の兄である事を知り、ボンドの味方に付く事を決心した。彼女は核爆弾が船に積みこまれる時期をボンドに知らせる約束を交わし船に帰る。やがてボンドは敵の船にウェットスーツ姿で侵入し、海底で運び出される核爆弾に遭遇する。その報告を受けたアメリカ軍のヘリが到着し、核爆弾をめぐり最後の決戦へと闘いの場をマイアミ沖へ移してゆく。

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映画『007 サンダーボール作戦』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『007 サンダーボール作戦』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

後続の007シリーズにおける派手な展開が始まった作品

ここでは前作の「007/ゴールドフィンガー」から引き続き、スパイらしい化学兵器やボンド・カーも登場し、クライマックスでの海中における決戦シーンも見応えがある。当時の技術から言えばこの水中ロケは画期的であったに違いない。そして核兵器の登場に加え、空を飛ぶロケット・ベルト、CIAやNATO軍の実機も登場し、アクションシーンにも様々なアクセントが加わりスリリングな展開が堪能できる。相変わらずショーン・コネリーのプレイボーイ振りも健在であり、そこら中の女を片っ端からものにしてゆくアバウトさもエスカレートしており、お色気感もアップされ、南の島のリゾート気分も満載で、大サービス的ゴージャス感に溢れている。監督のテレンス・ヤングが前作でガイ・ハミルトンに交代し、再び復活してやりたい放題と言った内容である。エンターテインメント性は充分に今の時代にも受け入れられる内容で、クラシカルなイメージは少なくなり若い世代の人にも楽しめるのではないだろうか。

「MI6」と「スペクター」という二つの組織の全貌が窺える作品

正義の味方MI6と、悪の枢軸スペクターの両者が、全体会議を開くという展開も見逃せない。ボンド以外の00要員も出現し、スペクターのNo,1から様々なメンバーが出てくるので、そのシナリオを楽しめる展開もストーリーの大きな柱となった。シルバーのアストンマーチン・DB5も前回のゴールドフィンガーに引き続き出演し、様々なスパイの道具もグレードアップしている。「ロシアより愛を込めて」までは緩やかに物語の展開を楽しめたが、ここではスピード感溢れたアクションシーンが満載で、007シリーズの特徴とも言える各国への移動の早さもアップしている。南の島でのロケシーンも、1965年の当時なら日本では殆ど未知の世界だっただろう。このシーンだけにも憧れた人も多かったのではないだろうか。


ショーン・コネリー演じるボンドシリーズの第4弾。今作では謎の犯罪組織「スペクター」との激しい戦いが繰り広げられます。ショーン・コネリー演じるボンドは素早いアクションが得意と言うよりも、スマートで華麗な立ち振る舞いをし、あっさり敵をやっつけてしまうという印象だったのですが、4作目ともなると、アクションもとてもスピーディーで豪快になってきたように思います。
今作に限らずですが、オープニングのオシャレでアートな雰囲気は気持ちを高ぶらせてくれますね。(女性 30代)


なんといっても見所は海中のアクションシーンだ。50年以上前にこの映像を見せられたら度肝を抜かれていたんじゃないかと思う。というか、今観ても違和感がない。(私の目が節穴なだけかもしれないが)これを撮りきった制作陣には拍手しかない。
そしてMI6の会議室の仰々しさも笑えるのだが、後半の溢れる南国リゾート感と合わせ、海外旅行が一般的ではなかった時代には異国の文化を強く感じさせるものだっただろう。
そういった時代背景も合わせて楽しめる一本。(男性 40代)

映画『007 サンダーボール作戦』 まとめ

ボンド・ガールのクローディーヌ・オージェは言うに及ばず、出てくる女性が皆ボンド・ガールに見えてくるような感じで魅力的だ。作品の内容もさることながら、このシリーズを観に行く人は半分近くが、出演者の女性目当てに映画館へ通ったのではないだろうか。どこかのミス・コンテストと見間違うような華やかさがシリーズの売りでもあるが、特にショーン・コネリーが出演していたシリーズで共演した女優は美女が多い。それだけでも観る価値は充分にあるだろう。

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