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映画『ある女優の不在』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ある女優の不在』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。

また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。

映画『ある女優の不在』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0047541

製作年 2018年
上映時間 100分
ジャンル ミステリー
ヒューマンドラマ
監督 ジャファル・パナヒ
キャスト ベーナズ・ジャファリ
ジャファル・パナヒ
マルズィエ・レザエイ
ナルゲス・デララム
製作国 イラン

映画『ある女優の不在』の登場人物(キャスト)

ベーナズ・ジャファリ(ベーナズ・ジャファリ)
イランの人気女優。ある少女が自分に宛てたメッセージ動画を見たことをきっかけに、親友のパナヒと共に、少女の暮らすサラン村に向かう。
パナヒ(ジャファル・パナヒ)
ジャファリの親友で、映画監督をしている。ジャファリはペルシア語しか話せないが、自身はトルコ語もいくらか話せるため、サラン村でジャファリの助けとなる。
マルズィエ(マルズィエ・レザエイ)
洞窟で、自身の動画を撮影し、ジャファリにメッセージを残した。サラン村で暮らし、テヘランの芸術大学に進学予定だったという。

映画『ある女優の不在』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ある女優の不在』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ある女優の不在』のあらすじ【起】

スマートフォンで撮影されたらしき動画には、悲しみに打ちひしがれた表情の少女が映っている。

少女は語る。
「マエデ―。あなたは唯一信じられる親友。この動画を女優のベーナズ・ジャファリさんに送って。大至急よ、お願い。
ジャファリさん、私はマルズィエ。サラン村に住んでいます。
昔から映画が大好きで、女優になるために努力してきましたが夢は砕け散りました」

マルズィエはテヘランの芸術大学に合格したが、家族と婚約者の裏切りによって夢は破れたという。
彼女の家族はジャファリの映画をよく見ているので、彼女はジャファリに、家族を説得してもらおうと考えたが、ジャファリは彼女からの電話に出ず、メールに返信もしないので、絶望したため、自殺することにしたと続けた。

洞窟らしき場所で枝にロープをかけ、首を吊ろうとするマルズィエが映り、カメラが落ちたところで動画は止まった。

この動画を、車の中で見ているのはジャファリだ。
車を運転しているのはジャファリの親友で映画監督のパナヒ。
動画はパナヒのスマホに届き、パナヒはそれをジャファリに見せたのだ。

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映画『ある女優の不在』のあらすじ【承】

ジャファリはショックを受けつつも、彼女にはマルズィエと思しき者からメールは届いておらず、着信もSNSの履歴もないことから、狂言か悪戯ではないかと疑う。

パナヒは自分に動画を送って来たマエデ―に電話をしたが、マエデ―の電話は電源が入っていないようだ。

ジャファリはマルズィエの自殺の真偽を確かめるために、無断で自身の出演作品の撮影に穴をあけてサラン村へ向かっているため、その作品の監督は怒り心頭だ。

ジャファリはサラン村に着いたら、まず墓地に行こうと言う。
パナヒがその理由を訊ねると「マルズィエを埋葬するところなら、彼女の家族が墓地にいるはずだし、埋葬されたばかりなら新しい墓があるはず。彼女の家族が彼女の自殺を隠しているなら、村人に訊いても何も聞き出せないから、訊くより墓を探す」と答えた。
そして「自殺が狂言だったら、あの小娘、ただじゃおかない」と呟いた。

村へ続く細い道は、車がすれ違うことも出来ない。
山道で結婚のお祝いをしている村人や、墓地に穴を掘ってその中で寝ている老女などに出会い、ジャファリたちは違和感を覚えた。

映画『ある女優の不在』のあらすじ【転】

村人たちはマルズィエのことを知っていたが、彼女は「女のくせに大学に行って、芸人になるなんてバカだ」と皆に敬遠されていた。

ジャファリたちはマルズィエの自宅を訪れ、彼女の母から話を聞いた。
男尊女卑的な考え方が浸透するこの村では、女に勉強など必要ないとされ、マルズィエの母も娘を進学させる気はなく、結婚させるつもりだった。
しかしマルズィエが「大学進学を許すなら結婚する」と言ったので、不合格を見込んで大学受験をさせたところ、合格してしまった。

マルズィエとの約束を破って、家族が無理矢理結婚させようとしたが、マルズィエは姿を消し、3日間家に戻っておらず、彼女の父は大学のあるテヘランに彼女を探しに行っているということだ。

ジャファリたちの懸命な調査により、マルズィエの自殺は狂言であったことが分かる。
騙されたジャファリは、マルズィエと共犯であるマエデ―に怒りをぶつけたが、マルズィエは「他に方法はなかったのだと分かって欲しい」と泣きながら謝った。

マルズィエを3日間匿っていたのは、シャールザードという元スター女優だ。

映画『ある女優の不在』の結末・ラスト(ネタバレ)

シャールザードは革命後、演じることを禁じられており、サラン村へは2年前に来た。
家畜と果樹園という資源と、村の伝統と宗教を何よりも重んじる村人たちは、娯楽にかまける者もその娯楽を提供する者も軽蔑しており、シャールザードを「芸人」として嫌がらせの対象にした。

シャールザードがいつも涼しい顔をして、彼らを相手にせずにいたところ、嫌がらせは終わったが、村人たちは彼女の噂を流し、彼女を訪ねることを禁止とした。

ジャファリはシャールザードの家を訪れ、翌朝マルズィエを彼女の自宅に送ることを申し出た。
往年の女優シャールザードと現代の女優ジャファリ、未来の女優マルズィエは一晩、語らい、踊り、楽しい夜を過ごした。

夜が明け、マルズィエを自宅に送り届け、彼女の家族とも話をつけたジャファリは、パナヒとともに帰路に就いたが、細い山道で対向車が通り過ぎるのを待つべく、車を止めた。

ジャファリが「少し歩く」と言って車を降りて歩き出すと、マルズィエがジャファリを追って走って来た。
やがてマルズィエが追い付き、2人は並んで山道を歩いて行く。

映画『ある女優の不在』の感想・評価・レビュー

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映画『ある女優の不在』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ

以上、映画『ある女優の不在』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。

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