映画『ビルとテッドの大冒険』の概要:ロックスターに憧れる高校生のビルとテッドは、歴史の試験に失敗すれば、落第すると告げられる。未来から使者が現れ、電話ボックス型タイムマシンを入手。2人は歴史上の偉人を集める旅に出発した。
映画『ビルとテッドの大冒険』の作品情報
上映時間:91分
ジャンル:SF、コメディ
監督:スティーヴン・ヘレク
キャスト:キアヌ・リーヴス、アレックス・ウィンター、ジョージ・カーリン、テリー・カーリン etc
映画『ビルとテッドの大冒険』の登場人物(キャスト)
- テッド(キアヌ・リーブス)
- 陽気でおバカな高校生。ビルと「ワイルド・スタリオンズ」というバンドを結成している。ギターの腕前は下手くそだが、エアギターのポーズだけはピシッと決める。
- ビル(アレックス・ウィンター)
- テッドの相棒でよく喋り、どちらかというと言い出しっぺ。間抜けなテッドをリードして、歴史上の人物を集める旅に出る。
- ルーファス(ジョージ・カーリン)
- 未来から来た使者。ビルとテッドが落第して音楽活動が停止することを防ぐため、彼らに電話ボックス型タイムマシンを置いていく。
映画『ビルとテッドの大冒険』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ビルとテッドの大冒険』のあらすじ【起】
2688年、平和なユートピア社会を形成している未来。指導者は人類が直面する危機を回避するため、使者のルーファスを700年前に派遣する。電話ボックス型タイムマシンで降り立ったのは、1988年のカリフォルニア州サン・ディマス。後に偉大な人物となるビルとテッドはロックスターを目指し、呑気な高校生活を送っていた。
歴史の授業で「ナポレオンは死んだ小男」「ジャンヌ・ダルクはノアの奥さん」などトンチンカンな解答をするビルとテッドは、担任から翌日のスピーチ試験でAを取らないと落第すると告げられる。さらにテッドは、刑事の父親から落第したらアラスカの陸軍学校に入れると言われてしまった。
2人はビルの家で猛勉強を開始するが追い出され、サークルKの前で座り込んだ。そこへ、未来からルーファスが電話ボックス型タイムマシンで現れ、歴史の勉強の協力をすると言う。さらにもう1台、電話ボックスが出現。中からもう一組の自分たちが現れ、ルーファスを信じて歴史を学ぶ旅に出ろと言い、電話ボックスごと姿を消した。
映画『ビルとテッドの大冒険』のあらすじ【承】
ビルとテッドとルーファスは、電話ボックスで1805年へ。オーストリアに侵攻中のフランス皇帝ナポレオンと出会うが、現代に戻る時にナポレオンも連れて来てしまう。ルーファスは電話ボックスの使い方や注意事項を彼らに伝えて未来に戻った。
ナポレオンの世話を弟に任せ、ビルとテッドは歴史上の人物を集める旅に出発。西部開拓時代でビリー・ザ・キッド、古代ギリシャでソクラテスと意気投合して仲間に引き入れた。中世のイギリスで2人の美女、エリザベス王女とジョアンナ王女に出会う。彼女たちは政略結婚をさせられる寸前だったため、ビルとテッドは助けようとしたが、城主に捕まり処刑されそうになる。しかし、処刑人に扮したビリー・ザ・キッドとソクラテスに助けられて城を脱出。王女たちを残してその時代を去った。
次に来たのは、ビルとテッドの音楽の影響を受けた未来の世界。BGMにはロックが流れ、2人は未来人からエアギターのポーズで歓迎を受ける。その後2人は、歴史を学ぶ旅を続けた。
映画『ビルとテッドの大冒険』のあらすじ【転】
ナポレオンはビルの弟と一緒に外出し、現代を満喫。初めて食べるアイスクリームを気に入って独り占めしたり、ボーリング場で勝ちたいためにズルをしたりするため、子供たちに嫌われてボーリング場を追い出される。
ビルとテッドは様々な時代をタイムトラベルし、フロイト、ベートーヴェン、ジャンヌ・ダルク、チンギス・ハーン、リンカーン大統領など歴史上の人物をかき集めた。途中でアンテナが壊れるとチューインガムで修理し、サン・ディマスに戻る。しかし、時間を間違えて昨夜に戻ってしまい、初めてルーファスに出会ったばかりの自分たちと出会う。彼らは昨夜の自分たちに陽気に挨拶すると、本来いるはずの現代に戻った。
電話ボックスはビルの家の前に到着。ビルのママは歴史上の人物たちに家事の手伝いを指示。偉人たちは掃除機などを使って家事に励んだ後、ビルとテッドに連れられてショッピングモールに向かう。その頃学校では、スピーチ試験が始まっていた。
映画『ビルとテッドの大冒険』の結末・ラスト(ネタバレ)
ナポレオンは遊園地のウォータースライダーではしゃぎまくり、何度も滑って係員に呆れられる。ビルとテッドはナポレオンを回収。一方偉人たちは、ショッピングモールで暴れまくっていた。
ジャンヌ・ダルクはエアロビクスのインストラクターになり切り、ベートーヴェンは楽器店でエレクトーンを弾きまくり、ソクラテスとビリー・ザ・キッドはナンパに夢中。チンギス・ハーンはスポーツ用品売り場でバットを振り回して警備員に追われ、リンカーン大統領は写真屋でトラブルを起こしていた。彼らは警備員に捕まり、警察に連行される。
テッドたちはタイムマシンを利用して、刑事である父が管理する拘置所の鍵を入手。偉人たちを全員救出した後、何もなかったかのように鍵を戻して学校へ行く。ビルとテッドと偉人たちは生徒たちの前で講義や実演が行い、スピーチは大成功となった。
落第を逃れた2人の前に、ルーファスが中世からエリザベスとアンジェラを連れて現れる。歴史の勉強の手助けをしたのは、将来世界に平和をもたらす2人の音楽を途絶えさせないためだと説明し、上手なギターテクニックを披露した。エリザベスたちもバンドメンバーに加わるが、4人の演奏はハチャメチャ。それでもルーファスは、「なんとかなるでしょ」と呟くのだった。
映画『ビルとテッドの大冒険』の感想・評価・レビュー
タイムトラベル映画の名作コメディ。キアヌ・リーブスがとにかく若く、陽気でおバカな高校生を演じているのがとても新鮮だった。すっかり暗い今と比べると、信じられないほど明るい。
この作品は大ヒットとなりシリーズ化され、1991年には「ビルとテッドの地獄旅行」、2020年のコロナ禍では「ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!」が発表される。30年経っても相変わらずのおバカな2人が、今度は地球を破滅から救うという壮大な物語。併せて見たい作品だ。(MIHOシネマ編集部)
みんなの感想・レビュー