この記事では、映画『21ブリッジ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『21ブリッジ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『21ブリッジ』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0059427
製作年 | 2019年 |
---|---|
上映時間 | 99分 |
ジャンル | アクション スリラー |
監督 | ブライアン・カーク |
キャスト | チャドウィック・ボーズマン シエナ・ミラー ステファン・ジェームズ キース・デヴィッド |
製作国 | 中国 アメリカ |
映画『21ブリッジ』の登場人物(キャスト)
- アンドレ・デイビス(チャドウィック・ボーズマン)
- ニューヨーク市警殺人課刑事。警官殺しの処刑人と呼ばれている。
- フランキー・バーンズ(シエナ・ミラー)
- ニューヨーク市警殺人課刑事。シングルマザー。アンドレと組んで事件を追う。
- マット・マッケナ(J・K・シモンズ)
- ニューヨーク市警85分署の署長。
- マイケル・トルヒーヨ(ステファン・ジェーム)
- 退役軍人の強盗犯。ニューヨーク市警とコカイン事件の関与を疑う。
- レイモンド・”レイ”・ジャクソン(テイラー・キッチュ)
- 退役軍人の強盗犯。コカインを盗み出す際に警官を撃ち殺してしまう。
- アディ(アレクサンダー・シディグ)
- 資金洗浄を請け負う男。
- ホーク・タイラー(ゲイリー・カー)
- 麻薬強盗の依頼主。
- ヴァネッタ・デイビス(エイドリアン・レノックス)
- アンドレの母親。認知症を患っている。
- トリアノ・ブッシュ(ルイス・キャンセルミ)
- ホークの連絡係。マイケルとレイに麻薬強盗を持ちかける。
- リー(ジェイミー・ニューマン)
- トリアノの元恋人。
映画『21ブリッジ』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『21ブリッジ』のあらすじ【起】
ニューヨーク市警殺人課の刑事アンドレは、捜査中の事件の容疑者を撃ったことで調査を受けていた。
退役軍人のマイケルとレイは、知人のトリアノから依頼を受けてマンハッタンのワイン貯蔵庫にあるコカインを盗むことにした。現場には30キロと聞いていたコカインが300キロはあり、その多さとコカインが全て上物であることに困惑する二人であったが、一部を盗み持ち出した。すると、外にいた警官達に見つかり銃撃戦になってしまった。レイが警官8人を撃ってしまうが、二人は車で逃走した。
現場に到着したアンドレは、彼が容疑者を射殺した噂を聞きつけていた85分署のマッケナ署長から事件の担当に任命された。アンドレは、麻薬捜査官のフランキーと組み事件を追うことになった。
逃走したマイケルとレイは、信号無視により監視カメラに車の情報を残してしまった。
映画『21ブリッジ』を無料視聴できる動画配信サービスと方法については、以下の記事をご覧ください。

映画『21ブリッジ』のあらすじ【承】
警察は防犯カメラに映った車の所有者の住所を割り出した。
アンドレは犯人逮捕のためマンハッタンの封鎖を提案した。そしてマンハッタンの21の橋全てが封鎖されることになった。
マイケルとレイは、依頼主のホークに会いに行き、聞いていた話よりコカインの量が多かったため高額な報酬を要求した。報酬を受け取った二人は、紹介された資金洗浄をしてくれる男アディの元を訪ねた。
その頃、アンドレが向かった車の所有者の住所にはトリアノの元恋人リーがいた。アンドレは彼女からマイケルとレイの名前を聞き出し、警察は事件の犯人として二人の名前を公開した。
警察はトリアノの居場所を突き止めるが、マッケナ署長の部下がトリアナを撃ち殺してしまった。アンドレとフランキーは、事件の重要参考人を殺したことに憤りを隠せなかった。
自分達が報道されていることで焦ったマイケルとレイは、アディに逃走先を用意するように脅した。そこへ、警察が到着し再び銃撃戦となった。重傷を負ったアディは、マイケルとレイにUSBを渡し、それを持ってマイアミに行くよう指示した。
映画『21ブリッジ』のあらすじ【転】
アンドレとフランキーも現場に到着し、マイケルとレイはこの場で別れて逃げることにした。しかし銃撃戦により、レイは命を落としてしまった。マイケルはフランキーを人質にしてアンドレの追跡をかわそうとした。その時、マイケルは謎のUSBを渡されたことと、このコカイン事件にはニューヨーク市警が関与しているのではないかという疑問を話した。アンドレはマイケルの話に耳を傾け、銃で撃つことはしなかった。そのため、マイケルはその場から逃走した。
アンドレはマッケナ署長とニューヨーク市警がコカイン事件に関与しているのではないかという疑念を持ち始めていた。
逃走したマイケルは、変装してホテルに忍び込むと、宿泊客を襲い気絶させ部屋に侵入した。部屋のパソコンでUSBの内容を見たマイケルは、マッケナ署長とニューヨーク市警の警官達の麻薬取引の証拠を知ってしまった。マイケルは再び変装してその場から逃走を図った。
映画『21ブリッジ』の結末・ラスト(ネタバレ)
逃げたマイケルを追跡したアンドレとフランキーは地下鉄に到着し、車内に乗り込んだマイケルを追ってアンドレも乗り込んだ。アンドレは銃を構えたままマイケルを追い詰めたが彼を殺すつもりはなく、USBを渡すように説得した。マイケルが降伏しようとした瞬間、アンドレの背後にいたフランキーが彼を射殺してしまった。アンドレはフランキーになぜ彼を撃ったのかと激昂するが、息を引き取る寸前のマイケルからUSBとパスワードを知らされていた。
犯人死亡により事件が解決したかのように思われたが、アンドレはマッケナ署長の帰りを彼の自宅で待ち伏せしていた。アンドレの追及にマッケナ署長は自分達の事件への関与を自白するが、部下達を使ってアンドレを撃ち殺そうとした。その結果、アンドレはマッケナ署長を射殺した。そして、フランキーは「撃てば刑務所暮らしで娘と一生会えない」とアンドレに説得されたことによって降伏した。フランキーは持っていた銃を捨てて、アンドレによって逮捕された。
映画『21ブリッジ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
マンハッタン島全体を封鎖して犯人を追うという設定にまず惹かれました。展開もスピーディーで、中盤から後半にかけての裏切りと真相の暴露は予想外。警察内部の腐敗と正義のはざまで揺れる主人公の苦悩がリアルでした。チャドウィック・ボーズマンの硬派な演技が光ります。(20代 男性)
アクション映画としてはもちろん、社会派ドラマとしても見応えのある作品でした。警察という組織の闇が描かれていて、ただの追跡劇では終わらない奥深さがあります。主人公が最終的に正義を貫く姿は感動的でした。チャドウィックの誠実なまなざしが印象的。(30代 女性)
映画の冒頭からすでに重たい空気感で引き込まれました。警官殺しという重罪を追いながら、実はその裏にもっと大きな犯罪が隠されていたというプロットはよくできていて、サスペンスとしても優秀。終盤の展開には驚かされました。社会派アクションとして非常に完成度が高いです。(40代 男性)
普段アクションはあまり見ないのですが、『21ブリッジ』は人間ドラマの部分がしっかりしていて見やすかったです。主人公の刑事が過去に父を殉職で亡くしているという設定が、彼の信念をより強く感じさせました。銃撃シーンも激しいけど、感情のぶつかり合いに注目です。(20代 女性)
チャドウィック・ボーズマンの代表作としても記憶に残る一本でした。スーツやマスクを脱いだリアルなヒーローを演じていて、正義とは何かを問い直されるような作品です。単なる警察ドラマで終わらない、都市の闇と希望が描かれていて深みがありました。(50代 男性)
マンハッタンを封鎖するという非現実的だけどワクワクする設定が魅力。追い詰めていく展開はテンポが良く、手に汗握りました。中でも、警察内部の汚職を暴くシーンには緊張感があって、アクションと社会批評がうまく融合していたと思います。音楽と編集も良かったです。(30代 女性)
終盤に明かされる“仲間”の裏切りには驚きました。正義を掲げているはずの側にこそ悪がいるというのはよくある設定かもしれませんが、本作ではしっかりと納得できる動機付けがあって、物語に厚みがありました。主人公の孤独な戦いに胸を打たれます。(40代 女性)
テンポがとにかくよくて、無駄のない90分に大満足。最初はただの追跡劇かと思ったけど、だんだんと真相に迫っていくにつれてストーリーが深くなる。派手な銃撃戦よりも、人間同士の緊迫した会話劇にハラハラさせられました。脚本がかなり練られている印象です。(10代 男性)
チャドウィック・ボーズマンの芝居がとても真摯で、彼が亡くなった今となってはより特別に感じます。警官であることに誇りを持ちながらも、組織の腐敗に苦しむ彼の姿がとてもリアルでした。「撃つ刑事」ではなく「考える刑事」として描かれていた点も好印象です。(60代 男性)
犯罪映画としても、ヒューマンドラマとしても完成度が高く、最後まで目が離せませんでした。とくに主人公が、自分の信念を貫いて真実を暴こうとする姿勢がかっこよかったです。女性刑事とのコンビも自然で好感が持てました。夜のニューヨークの描写も美しくて印象的でした。(30代 女性)
映画『21ブリッジ』を見た人におすすめの映画5選
ヒート(1995)
この映画を一言で表すと?
刑事と犯罪者、互いを理解し合う男たちの静かな闘い。
どんな話?
ロサンゼルスを舞台に、プロの犯罪者と、それを執念深く追う刑事の攻防を描いた犯罪サスペンス。互いに似た部分を持つ二人の男が、宿命的にぶつかり合う様子が、緊迫感たっぷりに描かれる。
ここがおすすめ!
ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノの共演が圧巻。犯罪映画でありながら心理ドラマとしての深みがあり、『21ブリッジ』のように正義とは何かを問いかけてくる。重厚感ある刑事ドラマを求める人におすすめ。
トレーニング デイ(2001)
この映画を一言で表すと?
正義と悪の境界が曖昧になる1日限りの潜入劇。
どんな話?
ロサンゼルスの新米刑事が、麻薬捜査官のベテランと1日行動を共にするが、やがて彼の裏の顔と非道な手法に気づいていく。汚職と暴力、正義と腐敗が交錯するリアルな警察ドラマ。
ここがおすすめ!
デンゼル・ワシントンが演じるアンチヒーローの迫力が圧巻。警察内部の闇と正義のジレンマという『21ブリッジ』と共通したテーマが光る。1日という限られた時間設定も緊迫感を高めている。
ザ・ギルティ(2018)
この映画を一言で表すと?
通話だけで進行する、緊張と疑念の密室スリラー。
どんな話?
警察の緊急通報センターに勤務する男が、誘拐された女性からの電話を受ける。声と音だけを頼りに事件の真相を追うが、やがて驚くべき事実にたどり着く。舞台はほぼ“声”だけという異色のサスペンス。
ここがおすすめ!
限られた空間と手段でここまで観る者を惹きつけるのは見事。倫理や人間心理が問われる点が『21ブリッジ』と共通。静かな演出でありながら、最後まで目が離せない展開が待っている。
アウト・オブ・サイト(1998)
この映画を一言で表すと?
逃亡犯と捜査官が惹かれ合う、大人のサスペンス・ラブストーリー。
どんな話?
銀行強盗で脱獄した男と、それを追う連邦保安官の女性。敵同士でありながらも心が通っていく、緊張とロマンスが交差するサスペンス。スタイリッシュな映像と絶妙なセリフ回しも魅力。
ここがおすすめ!
ジョージ・クルーニーとジェニファー・ロペスの化学反応が絶妙。犯罪と正義の境界線に揺れる人物描写が秀逸で、『21ブリッジ』のような「追う者」と「追われる者」の関係が好きな方に刺さる一作。
ブラック・アンド・ブルー(2019)
この映画を一言で表すと?
警察の“真の敵”は誰か? 体制の中で戦う女性警官の逃走劇。
どんな話?
新人の黒人女性警官が、警察官による殺人を偶然ボディカメラで記録してしまう。追われる身となりながらも、真実を世間に届けようと必死に戦う彼女の姿を描くアクションスリラー。
ここがおすすめ!
警察内部の腐敗、正義を貫こうとする孤独な戦いなど、『21ブリッジ』とテーマが非常に似ている。社会問題を背景にしながらも、アクションとしての完成度も高く、最後まで一気に観られる作品です。
みんなの感想・レビュー