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映画『クリープショー』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『クリープショー』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『クリープショー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『クリープショー』の結末までのストーリー
  • 『クリープショー』を見た感想・レビュー
  • 『クリープショー』を見た人におすすめの映画5選

映画『クリープショー』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0073687

製作年 1982年
上映時間 102分
ジャンル ホラー
監督 ジョージ・A・ロメロ
キャスト E・G・マーシャル
テッド・ダンソン
レスリー・ニールセン
フリッツ・ウィーヴァー
製作国 アメリカ

映画『クリープショー』の登場人物(キャスト)

ベディリア(ヴィヴェカ・リンドフォース)
「父の日」の主人公。父の日に父親を殺したと噂されている。
ジョディ・ベリル(スティーヴン・キング)
「ジョディ・ヴェレルの孤独な死」の主人公。墜落した隕石を拾う。
リチャード(レスリー・ニールセン)
「迫りくる潮流」の主人公。不倫相手の夫から悲惨な目に遭わされる。
ヘンリー(ハル・ホルブルック)
「木箱」の主人公。大学教授。妻の横暴な態度にうんざりしている。
アプソン・プラット(E・G・マーシャル)
「這い寄るやつら」の主人公。会社社長。ゴキブリを憎悪している。
ビリー(ジョー・ヒル)
「オープニング」と「エピローグ」の主人公。ホラーコミック愛好者。

映画『クリープショー』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『クリープショー』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『クリープショー』のあらすじ【起】

○「オープニング」

ビリー少年は父親に叱られ、ホラーコミック「クリープショー」を捨てられる。
彼の父は、そのコミックの低俗さにうんざりしていたのだ。
一方、ビリーの部屋にはゾンビが訪れ、2人は笑い合っていた。

○「父の日」

父の日のグランサム邸で、シルヴィアは叔母のベディリアを待っていた。
姪のキャスは食べ物に夢中だ。
ベディリアは到着するが、墓地の入り口で死んだ父親の声を聴き、取り乱す。

彼女の父親は、娘の恋人を事故に見せかけて殺していた。
べディリアは仇を討つため、7年前の父の日に行動を起こした。
『ハッピー!ファーザーズデイ!』と叫び、父親の頭を灰皿でたたき割ったのだ。

しかし今年のベディリアは墓地を訪れ、地中から飛び出た父親の腕に絞め殺されてしまう。
さらにキャスの夫のハンクも墓地を訪れるが、彼が転倒したタイミングで墓石が倒れ、圧死した。

父親のゾンビはケーキを求め、シルヴィアも殺害する。
さらにシルヴィアの生首をケーキに見立て、キャスの前に現れた。
彼は『ハッピー!ファーザーズデイ!』と言うのだった。

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映画『クリープショー』のあらすじ【承】

○「ジョディ・ヴェレルの孤独な死」

農夫のジョディは墜落した隕石を拾うが、指先を火傷する。
しばらくするとそこから苔が生え始め、火傷を舐めた舌にも苔が生えた。
彼が触る場所に苔が生えるようになり、最終的に彼の家はジャングルのようになる。
草のような体になった彼は自殺するが、ジャングルは家の敷地を越えて拡大していた。

○「迫りくる潮流」

ハリーの家に、不倫相手の夫・リチャードが訪ねてきた。
『妻のベッキーが大変なんだ』と言う彼にハリーは着いていくが、それはリチャードの思惑通りだった。

リチャードはハリーの首から下を埋め、カメラとモニターを設置した。
モニターは、同じように埋められたベッキーを映し出す。
やがてベッキーの周りは満ち潮になり、彼女は溺れ死んだ。
ハリーも同じ運命を辿る。
カメラは流されたのか、ちぎれたコードが残されていた。

翌日の晩、幽霊となったハリーとベッキーがリチャードの前に現れる。
やがて、砂浜にリチャードの狂ったような笑い声が響く。
彼は首から下を埋められ、流されたはずのカメラがそれを撮影していた。

映画『クリープショー』のあらすじ【転】

○「木箱」

大学研究棟の守衛は、木箱を見つけた。

一方、教授たちはパーティーに参加している。
ヘンリー教授の妻・ウィルマは泥酔して他人に迷惑をかけていたが、ヘンリー自身はデクスター教授とチェス対決を約束した。

その後、守衛の電話で箱のことを知るデクスター。
一時帰宅したヘンリーは、『客人を長居させないで』と命じてから出掛けたウィルマを見送っていた。

デクスターは守衛と共に木箱を開ける。
しかし、中にいたのは巨大な化け物だった。
化け物は守衛を、その直後には生徒を箱の中へ引きずり込む。

逃げ出したデクスターはヘンリーに一連のことを話すが、睡眠薬で眠らされる。
ウィルマが帰宅すると、ヘンリーの置手紙があった。
ヘンリーは箱の化け物にウィルマを殺させるため、彼女を大学におびき寄せたのだ。

化け物は、騙されて大学を訪れたウィルマを箱の中に引きずり込む。
その後ヘンリーは、箱を採石場の池に捨てるのだった。

ヘンリーはデクスターに全てを打ち明け、彼らはチェスを始める。
その頃、池の底では化け物が箱を壊し、地上に出ようとしていた。

映画『クリープショー』の結末・ラスト(ネタバレ)

○「這い寄るやつら」

ゴキブリを憎悪するアプソン・プラット社長は、自分の住まいで害虫退治の日々を過ごしている。

ある日、彼が買収した会社のカストンマイヤー社長が自殺したと知るアプソン。
社長夫人が抗議の電話を寄こしてくるが、アプソンは相手にしない。

アプソンが食べていたシリアルの中に、ゴキブリが混入していた。
彼はすぐに駆除業者のホワイトを呼ぶがビルが停電、おまけに無数のゴキブリが彼の部屋に現れた。

たまらず、ガラス張りの寝室に逃げ込むアプソン。
その時再び、カストンマイヤー夫人からの電話が。
罵倒の言葉が電話口で聞こえるや否や、ベッドからも大量のゴキブリが出現する。

電気が復旧し、ホワイトが寝室に訪れる。
寝そべるアプソンの皮膚を突き破って、無数のゴキブリが湧くのだった。

○「エピローグ」

捨てられた「クリープショー」は、ゴミ収集業者に拾われる。
ただ、「本物のブードゥー人形」の応募券は切り取られていた。

一方、ビリーの父親は父を痛めたようだ。
ビリーは自室で、笑いながらブードゥー人形の首に針を刺し続けるのだった。

映画『クリープショー』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

5つの短編がオムニバス形式で展開されるホラー映画。スティーヴン・キング原作&ジョージ・A・ロメロ監督という夢のタッグに惹かれて鑑賞しました。全体にコミック的な演出がされており、怖いというより「いかにもB級」の楽しさが満載。「父の日」のゾンビ復讐劇や、「クレート」の怪物の暴れっぷりは今観てもワクワクします。80年代ホラーの雰囲気がたまらない。(30代 男性)


怖いというより「不気味で笑える」というテイストのホラー。特に印象に残ったのは、スティーヴン・キング自身が主演した「草まみれの孤独」。B級感満載だけど、どこか愛おしい。『世にも奇妙な物語』の原型みたいな感じで、オムニバス形式が飽きさせない。ちょっとグロいけど、全体的にポップで観やすい作品です。(20代 女性)


正直、ホラーというよりブラックコメディに近い印象。特に「彼は這い寄る」では、ゴキブリまみれのラストにゾッとしました。潔癖症の男が自業自得で破滅していくあたり、皮肉が効いていてスカッとします。どの話にも道徳的なメッセージが含まれていて、アメコミっぽさが全体をポップにまとめているのが魅力です。(40代 男性)


女の私からすると、「クレート」の話はグロすぎた…。でも、あれだけ嫌な妻をやっつける話は一周回ってスッキリする部分もありました(笑)。全体的に男の妄想が強めな作品ではありますが、怖いというよりはカルト感を楽しむ映画。子供が父親に虐げられるプロローグとエピローグが、映画のユーモアをうまく象徴していますね。(30代 女性)


「古き良きホラー」って言葉がぴったりの映画です。どのエピソードも短いけれどちゃんとオチがあって、今のオムニバスホラーの原型とも言える構成。「父の日」のゾンビのデザインや、「水辺の亡霊」の逆転劇も印象深い。血や虫が苦手な人にはきついかもだけど、ホラー好きなら絶対楽しめる作品です。(20代 男性)


若い頃に観て以来、久々に再見。やはり「コミックの世界が現実に」っていうコンセプトは面白いし、ホラーとしてよりも美術や構成の面白さに唸らされます。「彼は這い寄る」のゴキブリは何度観てもトラウマ級。でも今観ると特殊効果のアナログさが逆に味になっていて、時代を超えて愛される理由がわかる。(50代 女性)


どこかノスタルジックで、怖いんだけど可愛いという不思議な感覚の映画。「クレート」の怪物とか、「水の底」の死者たちとか、どれもビジュアルが印象的。「これが80年代か~」とワクワクしながら観ました。現代のCGバリバリホラーとは違う魅力があります。むしろ今だからこそ観てほしい一本。(10代 男性)


子供の頃に観た時はとにかく怖かった「父の日」の話、今観るとちょっと笑えるのが不思議。全体的に“悪人は必ず罰を受ける”という構成が気持ちよく、ホラーなのに妙な安心感もあります。特に「水の底」の話が好きで、加害者が次々と死んでいく様が見ていてスカッとしました。ある意味、カタルシス系ホラーですね。(40代 女性)


B級テイストを貫きつつも、どの話にもアイデアが詰まってて楽しい。アメコミ演出も今見るととても斬新で、色使いや画面の切り替えもユニーク。ホラー好きなら外せないし、短編形式だから観やすいのもポイント。個人的には「草」の話がシュールすぎてお気に入り。スティーヴン・キングの“変な部分”が炸裂してる。(30代 男性)


「恐怖を楽しむ」という感覚を教えてくれた作品でした。グロさはあるけどリアルさよりも演出重視だから、夢を見てるような気分で観られる。最後のエピソードで父に虐げられた少年が復讐を果たす構成も上手く、全体に通じるテーマがあるのがいいですね。ホラー初心者でもチャレンジしやすい作品です。(20代 女性)

映画『クリープショー』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『クリープショー』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

トワイライトゾーン/超次元の体験

この映画を一言で表すと?

不条理で奇妙な世界が広がる、4つの異次元ストーリー。

どんな話?

伝説的TVシリーズ『トワイライトゾーン』を映画化し、4人の巨匠監督がそれぞれ異なる短編を演出。戦争、人種差別、超能力、空想的恐怖など、多様なテーマを奇妙かつ寓話的に描く。日常が突然「異常」になるスリルがたまらない。

ここがおすすめ!

『クリープショー』と同様、オムニバス形式で構成された本作は、1話ごとに違ったタイプの恐怖が味わえるのが魅力。特にラストの飛行機エピソードはトラウマ級!ジョン・ランディスやジョージ・ミラーなど監督陣の豪華さも見どころ。

テイルズ・フロム・ザ・ダークサイド/ザ・ムービー

この映画を一言で表すと?

ブラックユーモアと残酷さが交錯する、絵本仕立てのホラー。

どんな話?

少年が魔女に食べられるのを免れるために、3つの怖い話を語るというフレームストーリーで展開されるオムニバスホラー。ミイラの復讐、悪魔との契約、猫による死など、ひねりの効いたエピソードが楽しめる。

ここがおすすめ!

スティーヴン・キングやクライヴ・バーカー原作のエピソードもあり、『クリープショー』と世界観は非常に近い。全体的に悪趣味でありながらも童話的で、ホラー初心者でも楽しめる。90年代ホラーの入口としてもおすすめです。

死霊のはらわたII

この映画を一言で表すと?

笑いと恐怖が暴走する、ホラーとコメディの境界線。

どんな話?

呪われた山小屋に訪れた青年アッシュが、悪霊に取り憑かれた恐怖と戦う姿を描く。シリーズ1作目のリメイク的な位置づけで、ゴア描写とカメラワークがさらにパワーアップ。ホラーなのに爆笑してしまう奇妙なテンションが魅力。

ここがおすすめ!

『クリープショー』の持つ“怖いけど楽しい”という感覚を、よりテンション高く昇華したのがこの作品。サム・ライミのエネルギッシュな演出と、ブルース・キャンベルの怪演はまさに唯一無二。B級ホラー好きにはたまらない!

ボディ・バッグス

この映画を一言で表すと?

ホラーの巨匠たちによる、短くも鋭い恐怖の詰め合わせ。

どんな話?

ジョン・カーペンターとトビー・フーパーが手がけた3話構成のオムニバスホラー。ガソリンスタンドでの惨劇、呪われた髪の毛、脳移植による恐怖と、テンポよく多彩な恐怖が楽しめる。死体安置所の番人による語りも秀逸。

ここがおすすめ!

『クリープショー』のような構成とブラックユーモアを兼ね備え、シンプルながら印象に残る恐怖が詰まった一作。ホラー愛に満ちた演出やカメオ出演も楽しみどころで、短時間でサクッと楽しみたい方に最適です。

グースバンプス モンスターと秘密の書

この映画を一言で表すと?

モンスターたちが街に大暴走!親子で楽しめるホラーファンタジー。

どんな話?

引っ越してきた少年が、隣人の正体が人気ホラー作家R.L.スタインだと知る。彼の書いた原稿から恐ろしいモンスターたちが現実世界に解き放たれてしまい、街は大パニックに!ユーモアと冒険満載のファンタジーホラー。

ここがおすすめ!

『クリープショー』のように、恐怖と笑いが絶妙に同居したエンタメ性が魅力。家族でも楽しめるライトなホラーながら、モンスター描写や演出は本格的。ホラー初心者やティーンにもおすすめの作品です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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