この記事では、映画『前科者(2021)』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『前科者(2021)』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0070702
製作年 | 2021年 |
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上映時間 | 133分 |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
監督 | 岸善幸 |
キャスト | 有村架純 磯村勇斗 若葉竜也 マキタスポーツ |
製作国 | 日本 |
映画『前科者(2021)』の登場人物(キャスト)
- 阿川佳代(有村架純)
- ある出来事をきっかけに保護司となる。保護司には基本的に報酬が無いため、保護司の傍ら、コンビニのアルバイトで生計を立てている。生真面目で頑固な性格だが、使命感は強く、時として周りを驚かせるような行動に出る。
- 工藤誠(森田剛)
- 佳代の保護観察対象者。自動車修理工場で働いている。片耳に補聴器をつけており、その原因にもなった職場の先輩からの激しい暴力といじめに耐え切れず、先輩を刺殺した。口数は少なく一見無愛想に見えるが、次第に佳代に心を開き、更正の道を歩き始める。
- 滝本真司(磯村勇斗)
- 警視庁の刑事。佳代とは中学時代に同級生であった。相次ぐ殺人事件の容疑者として工藤誠が浮上し、工藤の担当保護司である佳代のもとを訪ねてくる。工藤を殺人犯だと断定し、捜査を進めるが、執拗に工藤を庇う佳代と対立する。
映画『前科者(2021)』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『前科者(2021)』のあらすじ【起】
佳代はコンビニ店員の傍ら、保護司として働いている。保護司とは仮釈放で出所した受刑者の保護観察にあたり、犯罪者の更正を助けることで犯罪を予防する。非常勤の国家公務員だが報酬はない。
半年前から担当している工藤の職場を訪れる。多少無愛想ではあるが、手先も器用であり、懸命に仕事をこなしていることから、保護観察が明けたら社員にするつもりだと語る社長に佳代はとても嬉しそうに微笑む。
工藤は小学生の頃に、義理の父によって母を殺されてしまい、それをきっかけに弟と施設を転々と暮らしていた。大人になって、就職した工藤は就職先で先輩から暴力を伴う激しいいじめに合う。そして亡くなった母を侮辱されたことに逆上し、先輩を刺殺してしまったのだった。しかし工藤は殺人の時の記憶が全くないようで、また誰かを殺してしまのではないかと不安がっていた。
佳代はそんな工藤に優しく接し、月2回の面談を通して信頼関係を築いていく。そして、保護観察が終わったら、工藤の好物であるラーメンを一緒に食べに行こうと約束して、次で最後の面談を迎えようとしていた。
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映画『前科者(2021)』のあらすじ【承】
ある日、巡査部長から拳銃を奪われる事件が発生する。その後、その銃により区役所の福祉課職員が殺されてしまい、更には児童養護施設の職員も銃殺されてしまうのであった。
工藤はラーメン屋で偶然同じ席に座った若い男に見覚えがあり、そのまま後を付けて声を掛ける。その若い男は施設を離れてから行方知れずとなっていた弟の実だったのだ。
弟は精神的に不安定であり、自分の身体を売って麻薬にも手を出していた。これまでの銃撃事件が実によるものだと判明し、自主を促す工藤であったが、巡査部長はお母さんに何もしてくれなかったお巡りさん、区役所の職員はお母さんを必ず助けるって言った人、児童養護の職員は俺に薬を飲ませた先生。それぞれ殺人の動機を知り、工藤は複雑な表情を浮かべる。そんな工藤に実は、兄ちゃん一緒にやろうと声を掛けるのであった。
結局第3の殺人の被害者から工藤のDNAが検出され、工藤が殺人の容疑者として浮上する。担当保護司への聞き取りとして刑事の滝本が佳代の元へ現れる。工藤のことを聞かれる佳代であったが、佳代は何も答えなかった。
映画『前科者(2021)』のあらすじ【転】
佳代と滝本は同級生であり、互いに惹かれあっていた。しかし、佳代が暴漢に襲われそうになったところを滝本の父が助け、代わりに刺されて亡くなってしまったのだ。それ以来疎遠となってしまっていた。
滝本達の捜査により、児童養護施設の職員は必要以上に実に精神安定剤を飲ませていたこと、区役所の職員のミスにより工藤の母の居場所が義父にばれてしまったこと、巡査部長は工藤の母からのDV相談をもみ消していたことが判明する。
滝本から3人の被害者が工藤の転落に関わっていたことを聞いた佳代は大きなショックを受ける。
佳代は工藤の義父である遠山の弁護士だった宮口のもとを訪れ、遠山とのアポイントを取り付ける。佳代は遠山の家を訪れ、幼少期の工藤の話を聞く。そこに、実を乗せた工藤の車が近付いてくる。実は遠山の部屋へ向かおうとするが、そこには次のターゲットは遠山だろうと踏んで身を潜めていた警察達が待機していた。
それに気付いた工藤は実に逃げるよう言うが、実は逮捕されてしまう。しかし、実は隙を見て警察から銃を奪い自分の頭を撃ち抜いて自殺する。
映画『前科者(2021)』の結末・ラスト(ネタバレ)
工藤は宮口との面会を望む。その頃、滝本は実が持っていた資料から次のターゲットが宮口であることを知り、急いで佳代に知らせる。工藤の元へ駆けつけた佳代は、凶器を持って宮口を待ち構える工藤を平手打ちした後、優しく抱きしめる。
それにより工藤は落ち着きを取り戻し、事件を未然に防ぐことに成功する。佳代は工藤に自身がなぜ保護司になったのかを語り始める。自分を襲った人も誰かが寄り添っていれば事件を起こさなかったかもしれないと考えた佳代は保護司になったそうだ。佳代はいつでも私を頼ってくださいと工藤に伝え、その場をあとにする。
去り際、保護司で居ることが私の答えなのと言う佳代に、滝本は笑顔で微笑み、元気でと言って去っていく。
家に帰った佳代は、家にあった一冊の本を手に取り、中に書かれていた文字を消しゴムで全て消す。それは中学生の滝本が、父を殺した犯人への気持ちを書いたものであり、中学生の佳代は誰にも気づかれないようにそっと持ち帰りずっと持っていたのだ。そして、佳代は落書きを綺麗に消した本を中学の図書室に返すのであった。
映画『前科者(2021)』の感想・評価・レビュー
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映画『前科者(2021)』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『前科者(2021)』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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