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映画『スティング』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『スティング』の概要:ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが共演し、第46回アカデミー賞作品賞を受賞した不朽の名作コメディ。仲間を殺された詐欺師達が大物ギャングを相手に大博打を仕掛ける様を描いた痛快活劇。

映画『スティング』の作品情報

スティング

製作年:1973年
上映時間:129分
ジャンル:コメディ、フィルムノワール
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
キャスト:ロバート・レッドフォード、ポール・ニューマン、ロバート・ショウ、チャールズ・ダーニング etc

映画『スティング』の登場人物(キャスト)

ジョニー・フッカー(ロバート・レッドフォード)
詐欺をして暮らしている若者。生意気で危険を顧みないところがある。師匠を殺されたために弔いをしようとヘンリーと共に大がかりな詐欺を仕掛ける。
ヘンリー・ゴンドーフ(ポール・ニューマン)
ベテラン詐欺師。かつては大物として名を馳せたが、FBIに狙われるようになって半ば隠居生活を送っている。ジョニーの師匠は詐欺仲間にあたる。
ドイル・ロネガン(ロバート・ショウ)
シカゴで賭博場を仕切っている大物ギャング。アイルランド系で足を引きずっている。執念深く、見せしめのために容赦なく人殺しを指示する。

映画『スティング』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『スティング』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『スティング』のあらすじ【起】

1936年にイリノイ州の小さな町で、ジョニーは黒人の師匠と共に路上詐欺をして大金をせしめる。気をよくしたジョニーは賭博場で3000ドルをすってしまう。大金を手にした師匠は引退をすることにし、ジョニーにシカゴのヘンリーに会いに行くように勧める。ジョニーが儲けたことを聞きつけた悪徳警官がジョニーの前に現れ、騙した相手がドイルの集金係だったことを明らかにして口止め料を要求する。ジョニーは偽造紙幣を渡してその場を逃れる。一方、相棒はドイルが派遣した刺客により自宅アパートから突き落とされて殺されてしまう。

ジョニーはヘンリーに会いにシカゴに向かう。泥酔したヘンリーの姿を見て失望しつつもドイルを騙すための大博打を仕掛けたいと言い出す。ジョニーの相棒の弔いのためにヘンリーも話に乗る。ジョニーの身だしなみを整えると、ヘンリーは昔の仲間達に声を掛ける。皆で酒場に集まっていかにドイルを騙すかの策を練り、電信を使った古い手口を使うことにする。一方、悪徳警官もジョニーを探しにシカゴに現れる。

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映画『スティング』のあらすじ【承】

ヘンリーの仲間達は騙しに最適な不動産物件を借りて準備に取りかかる。電信を盗聴する装置を用意し、借りた部屋を競馬の場外馬券場に仕立て上げる。また馬券場に集まる客役として、さらに20人程の詐欺仲間を募る。

ジョニーとヘンリーはドイルが大金を賭けてポーカーをやっているという列車に乗り込む。ヘンリーは車掌にお金を握らせてポーカーに加わる。ヘンリーは酔っぱらった振りをしてドイルを油断させると次々と勝つ。負けに苛立ったドイルはいかさまを使って勝とうとするが、それでもヘンリーの方が上手で大金をせしめられてしまう。ヘンリーの手下を装ったジョニーがポーカーの勝ち分の金を受け取るためにドイルの元にやって来る。ジョニーは面が割れておらず、ドイルはジョニーの本当の正体に気付かない。ジョニーはヘンリーがポーカーでいかさをしていたことを明かし、ヘンリーを潰してのし上がりたいから協力してほしいと持ちかける。大儲けになると聞いたドイルはジョニーの申し出に興味を持つ。

映画『スティング』のあらすじ【転】

翌日、ジョニーとドイルはカフェで会う。ジョニーはカフェに掛かってくる電話を待ち、馬の名前を聞いたらその通りにヘンリーの場外馬券場で賭けるように指示する。しばらくすると電話が鳴り、ドイルに勝ち馬の名前を告げる。ドイルはヘンリーの場外馬券場に向かい、言われた通りの馬に賭けて見事に勝つ。

その後、ホテルでドイルに会ったジョニーは電信会社で働く知り合いが競馬の情報を流すのを少しだけ遅らせてくれており、その僅かな時間差を利用して勝ち馬に賭けることが出来る仕組みだと種明かしをする。ドイルは電信会社の知り合いに会わせるように要求する。

詐欺仲間が電信会社に侵入して、電信会社の社員の振りをしてドイルと会う。ドイルは多額を賭ける前にもう一度少額で試したいと主張する。見せ金がなくなったヘンリーは、わざと馬券の売り場窓口に列を作ってドイルに馬券を買えないように仕掛ける。賭けは出来なくても確かに告げられた馬が勝ったことを確認したドイルは翌日こそは大金を賭けるとジョニーに約束する。

映画『スティング』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジョニーを追い掛けていた悪徳警官はFBIから接触され、ヘンリーの逮捕に協力するように求められる。悪徳警官はジョニーが自宅に戻ってきたところを捕まえ、FBIのところに連れてくる。FBIはヘンリーが何を企んでいるかを話すようにジョニーに迫る。亡くなった師匠の妻を逮捕すると脅されたジョニーはドイルを騙し終えた後にヘンリーを引き渡す約束をする。

大勝負を前にジョニーとヘンリーは眠れない夜を過ごす。50万ドルの大金を用意したドイルは、カフェで電話を受けると場外馬券場に向かう。50 万ドルの賭けをヘンリーは渋ってみせるが、ドイルに挑発されて受けることにする。ドイルが馬券を買ったところで。電信会社の社員に化けた詐欺仲間が現れ、間違った馬に賭けていることを明らかにする。慌てて賭けを取り消そうとするドイルだが、そこにFBIが踏み込んでくる。ジョニーの裏切りに気付いたヘンリーがジョニーを銃で撃ち、FBIがヘンリーを撃ち返す。2人とも血を流してぐったりと横に倒れてしまい、FBIは悪徳警官にドイルを外に連れ出させる。ドイルらが去ると、FBIの合図でヘンリーとジョニーが起き上がる。実はFBIも騙しの一環だったのだ。ヘンリーとジョニーは見事にドイルから50万ドルをせしめて大団円を迎える。

映画『スティング』の感想・評価・レビュー

古き良きアメリカ映画の趣があり、上質の仕上がりで安心して見ていられる。軽快、痛快、爽快の3拍子が揃った小気味の良い映画で、殺された仲間に対する報復の手段が詐欺というのが意気でかっこいい。ドイルをどう貶めるのかハラハラしていると、FBIの捜査など意表を突く展開も用意されており、見ている側も見事に騙されてしまう。ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの息の合った共演も見逃せない。(MIHOシネマ編集部)


これぞエンターテイメント。
作品の中だけでなく、観客さえも騙すプロット。仕掛けを知らずに観る一回目はもちろん楽しいが、仕掛けを知っていても繰り返しの視聴に耐える。
とにかく粋だ。軽やかなテーマ曲(その名も「ジ・エンターテイナー」)、古きアメリカの街並み、そしてポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの存在感。さらにパートを区切るタイトルとイラストが他の作品にはない味を出す。
色々な仕掛けがありつつも決して小難しくないのも長く愛される理由の一つだろう。ただただ身を委ねて楽しみたい。(男性 40代)


本作は、1936年のシカゴの下町を舞台に、大物ギャングに仲間を殺害された若き詐欺師フッカーが復讐を試みる姿を描いたコメディーサスペンス作品。
街並みやファッション、個性的な登場人物たち、誰もが聞き覚えのあるサウンドなど総合芸術が素晴らしかった。
二転三転するストーリー展開とテンポの良さに一気に引き込まれ、また、予想もしなかったラストのどんでん返しは面食らった。
前情報なしで観た方が楽しめること間違いなし。(女性 20代)


ポール・ニューマンやロバート・レッドフォードなどイケメンなおじ様たちが勢揃いな今作。詐欺師が主役でどんでん返しが待っている作品なんて面白いに決まってますよね。
前情報無しで鑑賞しましたが、これが大正解でした。序盤からテンポ良く進むストーリーと二転三転する展開は観客を飽きさせないこだわりがいっぱいでした。
ラストの大どんでん返しには集中して見ていたはずなのに、すっかり騙されてしまって物凄く気持ちよかったです。名作と呼ばれる理由がよく分かりました。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー

  1. 影山 美穂 より:

    まきまき様

    数多くの記事にコメントしていただき、ありがとうございます。
    当サイトの映画レビューに、このような真剣で素敵なコメントがいただけるなんて大変恐縮です。

    また、映画レビューが誰かの役に立っているんだと感じ、非常に嬉しく思っております。
    まきまきさんのコメントもこれから他の読者様の為になると思います。

    これからも多くの記事にコメントをいただけると大変励みになります!
    ありがとうございました。

  2. まきまき より:

    この映画は本当に最高ですよね!!
    管理人さんが100点満点つけて下さって嬉しいです。
    本当に最高なんです…もっと色んな方に見てほしいです><
    私は映画館の大スクリーンでスティングを見たかった!!