この記事では、映画『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0041584
製作年 | 2015年 |
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上映時間 | 98分 |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
監督 | マイケル・アルメレイダ |
キャスト | ピーター・サースガード ウィノナ・ライダー ジム・ガフィガン エドアルド・バレリーニ |
製作国 | ロシア ドイツ ベラルーシ |
映画『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』の登場人物(キャスト)
- スタンレー・ミルグラム(ピーター・サースガード)
- アメリカの社会心理学者。ユダヤ系の血を持っており、ナチスドイツのユダヤ人大量虐殺における心理状況に疑問を持ち育つ。社会の批判にも負けず、芯を持っている人物。
- アレクサンドラ・サーシャ・ミルグラム(ウィノナ・ライダー)
- スタンレー・ミルグラムの妻。世間の批判を浴びる夫を献身的に支える。
映画『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』のあらすじ【起】
1961年のイェール大学では、心理学者のスタンレー・ミルグラム博士による心理実験が行われていた。被験者の二人は、4択クイズの出題者と回答者に分かれ、回答者は不正解の度に電気ショックが与えられ、不正解が増えると電圧が上げられていくというものだった。
しかし、実際には被験者は出題者のみで、回答者には電気ショックは与えられず、スタッフが電気ショックを受けている演技をしているだけだった。
1933年、ユダヤ系移民の二世としてニューヨークに生まれたミルグラムは、第二次世界大戦でナチスドイツがユダヤ人の大虐殺を行っていたことから、どうして人は残虐な行為をするのか、そしてなぜ人は権威に服従してしまうのか疑問を持ちながら成長していた。
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映画『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』のあらすじ【承】
心理実験が行われている頃、エルサレムではホロコーストを主導していたとされるナチスのアドルフ・アイヒマンの裁判が行われていた。アイヒマンは、「命令に従って虐殺していただけと主張し続け、処刑された。
世間からは人格異常者と見なされていたが、実際には平凡な普通の公務員だったため、ミルグラム博士は、誰でも「一定の条件」を満たすと残虐な行為をしてしまうのではないかと考えていた。
実験では、数百人の被験者のうちほとんどが電気ショックの電圧を最大限まで上げていた。そのうち65%の人は、疑問を抱くこともなく命令に従い続けていた。
実験結果をまとめた論文は、1963年に発表され世間に衝撃を与えた。
映画『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』のあらすじ【転】
ミルグラム博士はハーバード大学の助教授に就任していたが、論文の反響はかなり大きく、「論理的ではない」「詐欺である」「被験者を騙しているだけ」など多くの批判も寄せられた。
妻のサーシャはそんなミルグラム博士を献身的に支え、子宝にも恵まれていた。
ミルグラム博士はその後も様々な実験を行なっていた。「放置手紙実験」は、切手を貼った手紙を用意し、街のあちこちに放置して道行く人に投函させるもので、ハーバード大学の冊子を被験者の親族や友人などに郵送させ、最終的に一つの宛先に届くのかを見た。
1974年には、ミルグラム博士はニューヨーク市立大学の教授に就任し、精力的に実験を続けていた。
映画『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』の結末・ラスト(ネタバレ)
同じ年に、ミルグラム博士は今までの実験をまとめた『服従の心理』を出版した。著書は多言語に翻訳され、世界で反響を呼んでいた。批判が止むことはなかったが、ミルグラム博士はその度に「悪魔は誰の心の中にも存在している。知性を持つことが自由への第一歩になる。」と反論していた。
ミルグラム博士の著書は、テレビでドラマ化もされたが、それには脚色が加えられており博士の意図とは異なる作品になっていた。
その後もミルグラム博士は実験を続け、世間の批判と向き合い続けてが、1984年51歳の時に志半ばで亡くなっていった。ミルグラム博士の死後も、「ミルグラム理論」は心理学の基礎として受け継がれている。
映画『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』の感想・評価・レビュー
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映画『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
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