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映画『HOKUSAI』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『HOKUSAI』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。

また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。

映画『HOKUSAI』の作品情報


出典:https://eiga.com/movie/91658/

製作年 2021年
上映時間 129分
ジャンル 歴史
監督 橋本一
キャスト 柳楽優弥
田中泯
玉木宏
製作国 日本

映画『HOKUSAI』の登場人物(キャスト)

勝川春朗 / 葛飾北斎(少年期:城桧吏、青年・壮年期:柳楽優弥 老年期:田中泯)
絵師として身を立てることを夢見る青年。他人に指図されることを嫌う。のちに大成し、画号を葛飾北斎と改める。
蔦屋重三郎(阿部寛)
浮世絵や洒落本などの出版を扱う版元。喜多川歌麿や東洲斎写楽を見出した。芽の出ない貧乏絵師だった北斎に目をつけ、発破をかける。
喜多川歌麿(玉木宏)
江戸で人気の浮世絵師。遊郭に入り浸り、美人絵を得意とする。北斎の絵を「上っ面をなぞっただけだ」と酷評する。
コト(瀧本美織)
北斎の妻。絵のことになると周りが見えなくなる夫を支えている。穏やかで控えめな性格。
瑣吉 / 滝沢馬琴(辻本祐樹)
蔦屋重三郎のもとで働く青年。のちに滝沢馬琴という筆名で、読本の売れっ子作者となる。北斎の仕事仲間。
東洲斎写楽(浦上晟周)
蔦屋重三郎に見出され、一躍人気絵師となった青年。独学で学び、心のおもむくままに描いたという絵が、今までにない斬新な表現として評価される。
麻雪(芋生悠)
吉原で人気の花魁。歌麿の絵のモデルを頼まれる。過去に絵師に無礼を働かれ、それ以来自分の絵を描かせることを嫌がる。
お栄(河原れん)
北斎の娘。父の絵にかける情熱と執念をよく理解し、母に代わって支え続ける。
柳亭種彦(永山瑛太)
武士でありながら身分を隠して戯作を発表している。北斎を慕い、窮屈な世の中を憂いている。

映画『HOKUSAI』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『HOKUSAI』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『HOKUSAI』のあらすじ【起】

幕府の取り締まりが厳しい世の中、江戸の版元である蔦屋重三郎の店も処罰の対象となる。しかし「出る杭は打たれるものだから」と、店主の蔦屋は気にも留めない。

蔦屋のお抱えの人気絵師、喜多川歌麿が吉原の麻雪花魁の絵を描きたがっていた。だが花魁は過去に無礼を働かれたことがあり、絵師が嫌いだという。彼女から破天荒な絵師のことを聞いた蔦屋は興味を持ち、その絵師に会いに行く。

勝川春朗というその若い絵師に光るものを感じた蔦屋は、金を渡し、歌麿と引き合わせた。しかし持ち込まれた美人画は期待外れの出来で、歌麿にも色気がないと批判されてしまう。さらにそのころ、蔦屋は東洲斎写楽という新たな才能を見つけ、大々的に売り出していた。立場をなくした勝川は祝宴の席で写楽に暴言を吐き、そのままふらりと出て行ってしまう。

足の赴くまま各地を旅し、何のために描くのか、何を描きたいのかを自問自答する勝川。海にたどりつき、波にもまれながら答えをつかんだ彼は、江戸に帰り、蔦屋のもとを訪れる。そして、これが自分の描きたいものだと波の絵を見せた。唯一不動の星、北極星から北斎と画号をつけ、蔦屋と祝杯を交わす。ほどなくして蔦屋は江戸患いのために亡くなる。

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映画『HOKUSAI』のあらすじ【承】

すっかり人気の絵師となった北斎は、コトという妻をもち、数人の弟子を抱えるようになっていた。

そのころ北斎は滝沢馬琴と組んで、彼の本に挿絵をつける仕事をしていた。二人は挿絵をめぐってしばしば言い争い、傲慢な態度の北斎に馬琴が怒って、せっかく書き上げた物語を反故にしてしまうこともあった。

ある日、北斎は新たに挿絵の仕事を依頼される。柳亭種彦という戯作者が書いた妖怪物語だった。寝食を忘れて読みふける北斎を、コトは何も言わず静かに見守っていた。

作家や版元などが集まって開催された百物語の催し(肝試しのようなもの)に出席していた北斎は、そこでご禁制の人物を描いた喜多川歌麿が捕まったという知らせを受ける。急いで家に帰って絵を描かなければ、という北斎に、馬琴は「こんな日にまで絵を描くのか?」と尋ねる。北斎は「こんな日だからだ」と答えた。

その夜、コトから子どもができたことを告げられる。北斎はこんな世の中に生まれて幸せなのかと子の将来を憂いたが、コトは「私たちが喜んであげなくてどうするんです!」と主張する。その後無事に生まれた子を、北斎は仕事をしながらあやしてやり、コトも幸せそうに二人の様子を見つめていた。

映画『HOKUSAI』のあらすじ【転】

すっかり年老いた北斎は、娘のお栄と数人の弟子とともに暮らしていた。そこへ柳亭種彦が訪ねてくる。北斎の若い頃から今もなお幕府は娯楽を厳しく取り締まっており、種彦も武士の身分を隠さなければ作品を発表することもできない状況だった。

ある時、町中で突然強い風が吹く。めくれあがる着物、飛んでいく傘、舞い散る瓦版、一瞬の光景を目に焼き付けた北斎は、その場に座り込んで一心不乱に絵を描きだす。北斎の創作意欲は老いてなおますます盛んだった。しかし、描いている途中で視界が歪み、ふらつきながら家にたどり着いた北斎は、そのまま脳卒中で倒れてしまう。

命はとりとめたが右手に麻痺が残り、もう絵は描けなくなってしまったかに思われた北斎は、コトの位牌と一緒にひとりで旅に出た。海を見、山を登り、やがて夕日に染まった赤富士を目撃した北斎は、家に戻り、道中目にした雄大な自然を早速描き出す。雨の降る中、絵の具を頭からかぶって全身で色を感じ取る北斎。その絵の具を使って描きあげた「富嶽三十六景」は、江戸で評判となり、飛ぶように売れた。

映画『HOKUSAI』の結末・ラスト(ネタバレ)

弟子の一人が故郷に帰ることになり、送別の宴が行われていた。そっと宴席から離れた種彦と北斎は、いつか人に指図されない世の中が見てみたいと話し合う。後日、組頭に呼び出された種彦は戯作をやめろと命じられるが、種彦はこれを拒否。ほどなくして彼が亡くなったとの知らせを受け、駆けつけた北斎とお栄が見たものは、斬首された種彦の遺体だった。

種彦は自害ではなく殺されたのだと感じ取った北斎は、その夜に絵を描く準備をする。「こんな日にまで絵を描くのか」とお栄に尋ねられ、「こんな日だからこそ描く」と答える北斎。筆を持った北斎の目の前に、種彦が無残に切り殺される情景が生々しく浮かび上がる。

翌朝、完成した生首の絵を見たお栄は、こんな絵を描いたら今度は北斎が捕まってしまう、と江戸を出るように懇願する。二人はかつての弟子を頼って小布施へと向かった。

快く迎えられた北斎は、絵を描きたいと頼み込む。一心に筆を動かし、波の絵を描く北斎。まるで、昔の自分と今の自分がそれぞれ筆を持ち、二人がかりで絵を描いているようだった。

そして完成したのは荒々しい二枚の波の絵。その絵を見つめる北斎の耳には、いつか海で聞いた波の音が聞こえていた。

映画『HOKUSAI』の感想・評価・レビュー

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映画『HOKUSAI』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ

以上、映画『HOKUSAI』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。

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