この記事では、映画『デッド・アンド・アライブ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『デッド・アンド・アライブ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『デッド・アンド・アライブ』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0070747
製作年 | 2018年 |
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上映時間 | 91分 |
ジャンル | ホラー スリラー |
監督 | ロブ・グラント |
キャスト | トーマス・コックレル アンガス・マクファーデン カミーユ・ストップス シャンタル・ペロン |
製作国 | カナダ |
映画『デッド・アンド・アライブ』の登場人物(キャスト)
- 青年(トーマス・コッケレル)
- 病室らしき部屋の中で目覚めた、若い男。手足や胴体には血に染まった包帯が巻かれていたが、ここまでの記憶を失っている。
- 女性(カミーユ・ストップス)
- 青年と同じく、包帯を巻いてベッドに寝ている若い女性。青年同様に、過去の記憶を失っている。
- 男(アンガス・マクファーデン)
- ひげ面で、医師のような服を着た男。病室から出ようとした青年を捕まえ、ベッドに拘束する。
映画『デッド・アンド・アライブ』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『デッド・アンド・アライブ』のあらすじ【起】
どこかの病室らしき部屋で、1人の青年が目覚める。青年はベッドの上に横たわっていたが、手足や胴体にはビッシリと包帯が巻かれ、その包帯は血で真っ赤に染まっており、明らかに大ケガをして病院に運び込まれたものだと思われた。
病室内に看護士や医者の姿は見当たらず、青年は自分がどこにいるのかを知るために、体に刺さっていた点滴を抜いて、ベッドから降りようとする。しかしケガの影響かまともに歩くことが出来ず、青年は這うようにして病室を出て行く。
病室を出ると、やはり自分がいる建物は病院だと思われたが、長い間使われてなかったかのように、内部は荒れ果てていた。すると廊下の向こうから口笛を吹く声が聞こえて来て、1人のひげ面の男が現れる。青年は男の手によって、強引に病室へと連れ戻される。
病室のベッドに戻された青年の横には、もうひとつのベッドが運ばれていて、その上には青年と同じように全身に包帯を巻いた、1人の若い女性が横たわっていた。
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映画『デッド・アンド・アライブ』のあらすじ【承】
医師のような恰好をしたひげ面の男は、病室から出ないようベッドに拘束した青年に「彼女は無事だよ」と告げると、病室を出て行く。そこで隣にいた女性が青年に、「私のことを知ってる?」と尋ねてくる。
青年は女性の顔に見覚えがなく、それを伝えようとしたが、喉を傷めているのか言葉が話せる状態ではなかった。そこで女性の質問に、首を振ることで答えることにする。
女性もまた青年のことを知らず、そして自分の名前も覚えていなかった。それを聞いた青年も、自分の名前を思い出せないことに気付く。互いに見知らぬ者同士の青年と女性は、過去の記憶を失ったまま、どこかの廃病院に隔離されていた。
女性は再び病室に来たひげ面の男に、自分たちがなぜここにいるのかと尋ねるが、男は「私が見つけたときには、君たちはすでにこういう状態だった。私が見つけたおかげで、君たちは助かったんだよ」とだけ語り、どんな事件や事故が起きたかなどの、具体的な事情は一切話そうとしなかった。
映画『デッド・アンド・アライブ』のあらすじ【転】
青年も女性もひげ面の男に不信感を抱き、なんとか病院から脱出しようと考える。すると男は反抗的な態度を取る青年に、体をマヒさせる薬を混ぜた食事を食べさせ、体がシビれて動けなくなった青年の口に、無理やり食事を押し込んで行く。
それから数日が経過し、青年はどうにか口をきけるようになり、そして青年と女性は徐々に過去の記憶を思い出し始める。女性は自分に幼い娘がいたことを思い出すが、青年は自分が手錠をはめられて警察署にいる姿を思い出し、「自分はいい人間ではなかったのかも」と女性に告げる。
青年も女性も傷が回復してきたことで、男がいない隙を狙って病室から出て、建物からの脱出を試みる。しかし出口は全て塞がれていて、窓の外には獰猛な犬が待ち構えていた。やがて2人は男に捕まり、逃げ出すことを青年が言い始めたと知った男は、2度とそんなことが言えないようにと、青年の口を縫い合わせてしまう。
更に男は逃げることを出来なくするため、青年の足の指を大きなハサミで切断しようとする。そこで女性は傍にあった花瓶を、男の頭に叩きつける。
映画『デッド・アンド・アライブ』の結末・ラスト(ネタバレ)
男が倒れた隙に、青年と女性は病室を出て、懸命に脱出口を探す。閉ざされていた階段を見つけて降りて行くと、階段は血で真っ赤に染まっていて、踊り場にバラバラになった人体が散らばっていた。
青年と女性がなんとか廃病院を脱出すると、そこは木々に覆われた山の中だった。そして拳銃を持って追いかけて来た男によって、2人は崖縁に追い詰められる。そこで青年は、男が女性にはめたイヤリングを崖下に捨て、慌てて駆け寄った男を崖下に突き落とす。
青年と女性は森の中を歩き続け、キャンプをしていた一団と遭遇し、今度は正規の病院に収容される。しかし、助かったと安心していた2人の前に刑事が現れ、青年の右手と左手の指紋が違うと告げる。
実は青年と女性は、ひげ面の男の手によって、幾つかの死体を繋ぎ合わせて作られた人造人間だった。2人は危険な存在と見なされ、病院内で強制的に隔離されてしまう。そして崖下に落ちて死んだと思われたひげ面の男は、ケガを負いながらもしぶとく立ち上がるのだった。
映画『デッド・アンド・アライブ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
極限状態に追い込まれた人間の心理をリアルに描いた作品。飛行機事故で雪山に閉じ込められ、生き延びるために“ある選択”を迫られる描写には言葉を失いました。生への執念、仲間との絆、信仰…全てがぶつかり合いながらも、最後には希望を感じさせるラストが印象的でした。(20代 男性)
実話を元にしているからこそ、重みが違いました。食料が尽き、仲間の遺体を食べるという決断に至るまでの心の葛藤が痛いほど伝わってきます。単なるサバイバル映画ではなく、「生きるとは何か」を突きつけてくる一作。特にラスト、救助される瞬間の涙に心を動かされました。(30代 女性)
『ALIVE』は、生き残ることの意味と代償を強く問いかけてくる映画でした。極寒の雪山、次々と命を落とす仲間たち、希望が絶たれていく中で、倫理と生存本能の間で揺れる心がリアルでした。遺体を口にするという選択に至る描写がとても丁寧で、観ていて辛かったですが、それ以上に感動も深かったです。(40代 男性)
キャストたちの演技が素晴らしく、観ているこちらも一緒に雪山に取り残された気持ちになりました。特に、日常的な価値観が崩れていく過程が細かく描かれていて、“普通”がいかに脆いものかを痛感させられました。生存者の心に今も深く残る傷と希望が、ラストの語りで締めくくられるのが印象的でした。(20代 女性)
雪山の映像が美しくも恐ろしくて、自然の前で人間がどれだけ無力かを思い知らされます。それでも“生きたい”という想いが奇跡を起こしていく様子には、人間の強さを感じました。中盤の“あの決断”以降、空気が一変し、緊張が途切れませんでした。実話ならではの説得力があります。(30代 男性)
「食べる」という行為がこんなにも重く描かれる映画は他にないかもしれません。命をつなぐために、命をいただくという選択。残された者の葛藤、亡くなった者への敬意、そのすべてが胸に響きました。静かな演出が続く分、一つひとつの選択がより鮮明に心に残ります。(40代 女性)
エンタメとしての派手さはないけれど、人間の強さと弱さがじっくり描かれていて、観る人の心に深く残る映画です。登場人物のひとりひとりに背景があって、彼らの生への渇望がリアルでした。特に、登山して助けを呼びに行く場面の緊張感は圧巻です。何度も観たくなる作品ではないけど、忘れられない一本。(50代 男性)
初めは“重そうな映画”という印象でしたが、観ているうちに完全に引き込まれました。誰もが「自分だったらどうするか」と考えてしまう内容。倫理的な正解は出ないけど、それでも彼らの決断を責めることはできません。人間とは何か、生きるとは何かを真正面から描いた作品です。(20代 女性)
終盤、ようやく救助の兆しが見えた時の安心感と、その裏にある喪失感が共存するラストにやられました。助かることはゴールではなく、また新たな試練の始まり。生き残った者の語る“その後”があるからこそ、この作品には深みがあります。現代社会でこそ観る価値のある映画だと思います。(30代 男性)
あの雪山の中で、極限状態に置かれた若者たちの選択は、決してフィクションではありません。実話であるがゆえに、観終わったあとに感じる“生きていること”の重さが圧倒的です。感動的だけど、同時に苦しくて、忘れることができない衝撃作でした。(40代 男性)
映画『デッド・アンド・アライブ』を見た人におすすめの映画5選
127時間
この映画を一言で表すと?
命の重さと、生きる決意を突きつける実話ベースの衝撃作!
どんな話?
登山中に岩に腕を挟まれて孤立した青年が、5日間にわたる壮絶なサバイバルを経て、生き延びるために下した究極の決断とは――。実際の遭難事故を元にしたリアルな人間ドラマ。
ここがおすすめ!
極限状態での精神力と、人間の「生きたい」という本能がむき出しになる緊迫感が圧巻。『デッド・アンド・アライブ』と同じく、実話を元にした“命を懸けた闘い”を描いた作品です。
ザ・グレイ 凍える太陽
この映画を一言で表すと?
極寒の荒野で“死”と向き合う男たちの魂のサバイバル!
どんな話?
飛行機事故でアラスカの雪原に不時着した男たちが、凶暴なオオカミに囲まれながらも生き残りを賭けて歩き続ける。サバイバルの中で試される、信念と人間の尊厳。
ここがおすすめ!
過酷な自然、肉体と精神の極限、そして「死」にどう向き合うか――。『デッド・アンド・アライブ』に通じる孤独と闘志、重厚な演出が心を揺さぶります。ラストの余韻も圧巻です。
エベレスト 3D
この映画を一言で表すと?
世界最高峰で繰り広げられる、リアルすぎる死闘!
どんな話?
1996年に実際に起きたエベレスト大量遭難事故を元に、登山家たちが直面する自然の脅威と、それに抗う人間の姿を描いたリアル・サバイバルドラマ。圧倒的スケールの映像美も必見。
ここがおすすめ!
命を懸けた挑戦の先にあるものとは何か。『デッド・アンド・アライブ』と同様、実話ベースの緊張感と仲間の絆が胸を打ちます。IMAX級のスリルと臨場感が味わえる一作。
イン・ザ・ハート・オブ・ザ・シー
この映画を一言で表すと?
巨大な“自然”と対峙する、人間の傲慢と生存の記録!
どんな話?
捕鯨船エセックス号が白鯨に襲撃され、船員たちが大海原で漂流する実話をもとにした海洋サバイバル。飢え、恐怖、絶望の中で人々がどんな選択をするのかが描かれる。
ここがおすすめ!
大自然の中での人間の無力さと、生き延びようとする本能がリアルに描写される。『デッド・アンド・アライブ』と同じく、極限下の決断が物語の重さを生んでいる傑作です。
キャスト・アウェイ
この映画を一言で表すと?
たったひとりの無人島生活が教えてくれる、命の尊さと希望!
どんな話?
飛行機事故で太平洋の無人島に流れ着いた男が、文明から完全に隔絶された中で生き延びるために奮闘する。生きるために必要な力と、失われた時間の意味を描くサバイバルドラマ。
ここがおすすめ!
トム・ハンクスの鬼気迫る演技が光る一本。『デッド・アンド・アライブ』同様、「生きる」ことの意味を静かに、しかし深く問う感動作。観終わったあとに“日常”のありがたみが沁みます。
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