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映画『顔たち、ところどころ』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『顔たち、ところどころ』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。

また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。

映画『顔たち、ところどころ』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0038451

製作年 2017年
上映時間 89分
ジャンル ドキュメンタリー
監督 アニエス・ヴァルダ
JR
キャスト アニエス・ヴァルダ
JR
製作国 フランス

映画『顔たち、ところどころ』の登場人物(キャスト)

アニエス・ヴァルダ(本人)
映画監督。ヌーヴェルバーグの祖母といわれ、ジャン・リュック・ゴダールなどとも交流があった。夫は映画監督のジャック・ドゥミ。ヘアスタイルはモップ・トップで、髪を2色に染めている。過去には短編映画『コートダジュールの方へ』や『歌う女・歌わない女』、『5時から7時までのクレオ』など数多くの映画作品を監督している。JRが訪ねて来たことから、彼と交流を持つようになった。
JR(本人)
匿名で活動するストリートアーティストで33歳のフランス人。老人に育てられたせいか、年寄りに優しい性格の男性。ペースティングとよばれる、街の建物や壁に写真を貼る表現方法を確立した人物。紛争や貧困、自然災害の被災で苦しむ市民に焦点を当て、世界に見せる役割を果たしている。アニエスと共同でドキュメンタリー映画『顔たち、ところどころ』の監督、出演を果たす。常に黒いサングラスをかけている。

映画『顔たち、ところどころ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『顔たち、ところどころ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『顔たち、ところどころ』のあらすじ【起】

87歳の女性映画監督アニエスと、33歳のストリートアーティストJRが共同でドキュメンタリー映画を作ることになった。2人は道やバス停やダンスホールで出会っていても、互いの存在に気づくことはなかっただろうと語る。映画が彼らを結びつけたのだ。

アニエスがJRと出会ってからすぐに、JRが決してサングラスを外さないことに気づいた。そして、親しかった映画監督のゴダールを思い出す。彼も常にサングラスをかけていたが、一瞬だけ外してくれたことがあるとアニエスは話した。その当時彼女は33歳だった。そして今、33歳のJRとの旅が始まろうとしている。

まず2人はフランスの田舎へ行き、素朴な人々の顔の写真を撮りはじめる。移動は主に、JRの写真ブース付きトラックを使用した。JRは日頃から5秒で写真ができるこのトラックで、世界中を回っているのだ。

2人は訪れた地域の人々の顔を撮影し拡大する。そしてその巨大な顔のモノクロ写真を、町の壁や建物に貼りつけた。

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映画『顔たち、ところどころ』のあらすじ【承】

ある町では、フランスパンを食べる人々を1枚ずつ撮影する。そして写真を長い壁にペースティングし、横に繋ぎ合わせると皆が1本の長いパンを食べているように見えた。

アニエスとJRは、炭鉱労働者の村や農家などにも向かう。彼らの思い出の建物に地域の人々の顔写真を貼ると、古い建物や小屋が非現実的で不思議な空気を放ち、美しい自然の景色と馴染んだ。ある町ではアニエスが撮った写真の女性が、ちょっとした有名人になったこともある。

ピル―・プラージュのある地域は建築中に見捨てられ、ゴーストタウンと化していた。各家の壁には落書きがしてあり、屋根や窓は壊れている。その日は子供を含めたたくさんの人々がここを訪れ、写真のモデルになった。1人ずつ撮影した写真を巨大化し、子供たちが輪郭をハサミで切り抜いた。そしてそれらを集合写真のように古い家に貼ると、生活がなくなった場所に活気が出る。

町では青空ギャラリーが開かれ、壁には町の人々の顔が並ぶ。JRたちは、屋外キャンプに住む年金受給者ポニーの写真も撮影した。

映画『顔たち、ところどころ』のあらすじ【転】

ある牧場に行った2人は、ヤギに角がないことに気づく。酪農家は、最近のヤギは喧嘩をしないように生後すぐに角を焼くのだと話す。だが自らのポリシーで、ヤギの角を取らずに飼っている酪農家もいた。ヤギが好きなアニエスは、角のあるヤギの写真を撮り工場の壁に貼る。アニエスから他の酪農家へのメッセージだった。

アニエスはJRがいつもサングラスをかけていることが気になり、それを指摘した。JRは意地でもサングラスを外さず、2人の間にちょっとだけ険悪なムードが流れる。

その後2人は海岸へ行った。その海岸にはドイツ軍が建てたトーチカが、崖から落とされ浜辺に突き刺さっている。そのトーチカにはアニエスが昔撮影した写真が貼られた。モデルは彼女の友人だった写真家ギイ・ブルダンである。傾いたトーチカに貼られた若かりし頃のギイは、ロッキングチェアに座っているようで美しい。だが翌日アニエスとJRがそこへ行くと、写真は潮で流されていた。

その後も2人は旅を続ける。アニエスが親しかった人の墓へ行ったり、100歳になったJRの祖母を訪ねたりした。

映画『顔たち、ところどころ』の結末・ラスト(ネタバレ)

アニエスは港湾で働く男性らの妻の写真を撮り、積み上げたコンテナに貼りつける。JRはアニエスの目や足をアップで撮影し、列車に貼った。

アニエスはJRに今回の旅のお礼がしたかった。そこで5年ぶりに昔の友人であるゴダールを訪ね、JRに紹介しようと考える。2人はゴダールの家の近くの店で彼と待ち合わせたが、ゴダールは来なかった。そこで直接ゴダールの家に行くと、窓ガラスに「ドアルヌネの人々へ、コート=ダジュールの方へ」とメッセージが書かれている。その行為はアニエスを酷く傷つけるものだった。ドアルヌネというのは皆でよく通ったレストランの名だと、アニエスは説明する。彼女は「夫ジャックが死んだときも彼はこう書いてきたわ」と言い、涙を流した。また、会おうとせずこんな悪ふざけをするのはあんまりだとも言った。

JRはアニエスを湖へ連れて行き、慰める。そして彼女の前で初めてサングラスを外した。アニエスの視力は随分落ちていたが「優しいのね、あなたの人柄は見える」と言う。そして2人は湖を眺めた。

映画『顔たち、ところどころ』の感想・評価・レビュー

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映画『顔たち、ところどころ』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ

以上、映画『顔たち、ところどころ』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。

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