アーノルド・シュワルツェネッガー主演のアクション映画。原作はアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」だが、大幅に脚色されている。監督は『エンド・オブ・ウォッチ』のデヴィッド・エアー。
映画『サボタージュ』 作品情報
- 製作年:2014年
- 上映時間:109分
- ジャンル:アクション
- 監督:デビッド・エアー
- キャスト:アーノルド・シュワルツェネッガー、サム・ワーシントン、オリビア・ウィリアムズ、テレンス・ハワード、ジョー・マンガニエロ etc…
映画『サボタージュ』 評価
- 点数:40点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『サボタージュ』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『サボタージュ(2014)』のあらすじを紹介します。
アメリカ・麻薬取締局で数多くの功績を上げ、『破壊屋』の異名を持つジョン・ウォートン(アーノルド・シュワルツェネッガー)。彼が率いる特殊部隊は曲者揃いだが、どんな任務も必ず成功させる凄腕揃いでもある。
ある日、ジョンのチームは某麻薬組織を摘発するため要塞と化したアジトに潜入する。しかし、目的は摘発だけではなかった。組織の闇資金から1000万ドルを強奪する、というのが裏の目的。なんとか摘発に成功したチームだったが、資金の回収に向かった時には1000万ドルは何者かに奪われてしまっていた。この失敗がきっかけでジョンたちは麻薬取締局内での信頼を失ってしまい、ジョンは事務職に追いやられてしまう。
それから半年後。現場復帰を果たしたジョンはチームを再結集し、厳しいトレーニングを課すことでチームの結束力を取り戻す。しかし、チームのメンバーは何者かに次々と殺されていく。
映画『サボタージュ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『サボタージュ(2014)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
シュワちゃんだからね
本作の見どころは主演のシュワちゃんだけです。アガサ・クリスティの有名小説を原作にしているとはいえ、その内容は全くの別物ですから、ここに注目する必要はないでしょう。原作よりもつまらなくなっているだけです。
シュワちゃんはチームを纏める指揮官として登場し、見事な統率で任務をこなすのですが……。気になるのはチームが無敵集団であるという設定です。どうして無敵なんだろう?ここをはっきりさせて欲しかったですね。例えば、ランボーが何故無敵かというと、ベトナム戦争のゲリラ戦で暗躍できるようにトラウトマン大佐が生み出した殺人マシーンだからです。そのトレーニングがどれほどキツいものだったかは、彼らのやりとりと関係性から読み取ることができます。しかし、本作のチームは最初からとにかく強い!野蛮だけど強い!というだけでリアリティの欠片もありません。アクション映画だからこそリアリティは大事。矢吹丈だって、最初から無敵なわけじゃないですよね。ライバルとの出会いや挫折を経て白く燃え尽きるまでに至るんです。
とはいえ、シュワちゃんの映画ですからね。80年代の筋肉バカ映画に主演していた連中の映画にリアリティなんていらないよね!でも、リアリティがないならその分アクションとお話面白く無いとダメ。この2つがダメだったから、私はリアリティの話をしたんです。
アガサ・クリスティの小説が原作ということで鑑賞しましたが、これがアガサ・クリスティ…?と疑ってしまうほど筋肉バカや凄腕が集まったチームが物語の要となっていて、それを率いるのがアーノルド・シュワルツェネッガー。これは原作とは完全に別物だと考えた方が良さそうです。
シュワちゃんを主役に持ってくるなら、もういっその事アガサ・クリスティのミステリー要素なんて入れなければ良かったのにと思うほど全てが中途半端でなんでもありの作品になっています。
シュワちゃんのファンなら楽しめるかもしれません。(女性 30代)
映画『サボタージュ』 まとめ
シュワちゃんが俳優業に復帰してから出演した作品はどれもこれもつまらんですね。筋肉俳優は使いづらいから脚本家が集まらないのでしょうか。スタローンは自ら監督と脚本を担当できる実力がありますけど、シュワちゃんは一俳優ですから、立場も異なるのでしょう。そういえば、『エクスペンダブルズ3』ではジェット・リーと空爆してましたね。
本作がパッとしないのは、「サスペンスの要素が強い」「シュワちゃんが目立ってない」という2つのせいかもしれません。アガサ・クリスティの小説をシュワちゃんで実写化するのはねえ……。演技派ならまだしも。他の俳優が演じていればもっと面白くなったかもしれないですね。シュワちゃんも目立ってなかったし、誰も得しない映画でした。
みんなの感想・レビュー