この記事では、映画『善き人に悪魔は訪れる』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『善き人に悪魔は訪れる』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『善き人に悪魔は訪れる』の作品情報

上映時間:84分
ジャンル:サスペンス、アクション
監督:サム・ミラー
キャスト:イドリス・エルバ、タラジ・P・ヘンソン、レスリー・ビブ、ヘンリー・シモンズ etc
映画『善き人に悪魔は訪れる』の登場人物(キャスト)
- コリン(イドリス・エルバ)
- 囚人で護衛の警官を殺害し逃走した男。思い込みが激しく切れやすい危ない男。
- テリー(タラジ・P・ヘンソン)
- 良き母で良き妻。元検事で頭のきれる勇敢な女性。子供思いで優しい。
映画『善き人に悪魔は訪れる』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『善き人に悪魔は訪れる』のあらすじ【起】
付き合っていた女性の嫉妬から酒場で男性を暴行し殺害した容疑で逮捕されていたコリンは、仮出所できるかどうかの審議委員会があった。
コリンは女性4人の行方不明事件の重要参考人だったが、この件では不起訴となっている。
しかし一時は全米で指名手配犯となった彼は、いずれにしても危険な男であることには間違い無い。
委員全員の一致をもらえず、仮出所は取りやめ。
イライラしたコリンは帰りの護送車の中で護衛の警官を射殺し、逃亡を図った。
まず向かったのは恋人だったアレクシスの所だった。
彼女は獄中から何通も手紙を出したが、彼女からの返事は来ず。
しかもコリンに内緒で引っ越しまでしていた。
嫉妬深いコリンは逃走中、アレクシスが恋人らしい男性と会っていることも調べている。
彼女が帰宅すると、キッチンにコリンの姿があった。
動揺を隠せないアレクシスだったが、何とかコリンを怒らせず帰宅させよとする。
しかし彼女の軽率な言動がコリンの逆鱗に触れ、二階の寝室まで逃げた彼女はそこで恋人からの1通のメモを見つけられた。
それは男と一夜を共にしたような内容だった。
コリンは益々逆上し、寝室で首を絞め殺害する。

映画『善き人に悪魔は訪れる』のあらすじ【承】
アトランタの郊外の高級住宅地、クレストン・レーン17番地。
弁護士として働くジェフリーは毎日多忙、元検事で活躍していたテリーは今や二児の母として専業主婦として暮らしている。
家庭に満足してはいるが、近くに住む親友の不動産業者のメグのように自立していた頃の自分を懐かしく思う時も多かった。
ある晩、夫が義父の誕生日でゴルフ旅行に出かけた時のこと。
テリーが娘のライアンと生まれたばかりのサムの世話をしていると、玄関のチャイムが鳴った。
外にいたのは見知らぬ男。
これが不幸の始まりだった。
この男こそがコリンで、テリーの家に目をつけたのである。
この近くで事故にあったのだが携帯を忘れたため、レッカー車を呼びたいので電話を貸してくれと頼んで来た。
テリーは疑いながらも電話を取りに行く。
そして話を聞くと信用できそうな人物だったため、レッカー車が来るまで中で待つように言った。
その晩親友のメグがワインを持って尋ねて来てくれる約束になっていたため、彼女もやってくる。
突然の来客に驚くメグだったが、3人は酒を飲みながら会話を楽しんでいた。
映画『善き人に悪魔は訪れる』のあらすじ【転】
しかし状況が変わってきた。
テリーが子供の様子を見に行っている間、煙草を一緒に吸ったメグはコリンと2人で話をした。
テリーとの不倫を臭わせるコリンに、メグは騙されなかった。
コリンのことを怪しんだその時、近くにあったスコップで思いっきり頭を殴打され倒れ込んでしまう。
メグの頭からは血が流れ、動く様子が無い。
テリーは廊下でライアンの部屋から話し声がするのを聞く。
怪しみ中に入るとそこにコリンがいた。
すぐに子供部屋から出るように言うと、後ろから殴るテリー。
コリンは激怒しテリーと子供に車に乗るように指示する。
ガレージでメグの変わり果てた姿を見つけたテリーは、恐怖に怯えた。
子供を後ろに乗せて運転するテリーは、後ろから警察に呼び止められる。
車外で何やら話し込む姿を見て不審に思ったコリンは、外に出て警官を射殺した
そしてテリーに車に乗るよう言った。
着いた場所はアレクシスの自宅。
両手両足を縛られ二階の寝室に放り込まれたテリーは、見ず知らずのアレクシスの遺体を発見するのだった。
映画『善き人に悪魔は訪れる』の結末・ラスト(ネタバレ)
どうすることも出来ないテリーだったが、突然アレクシスの携帯が鳴り響いた。
近くにある鋭利な物で自分の手のテープを切ったテリーは、足のテープも切り携帯を必死で探す。
そして急いで出ると「もしもし?アレクシス?今ホテルに着いたところだ」と相手の男は話してくる。
その声はテリーの夫、ジェフリーだった。
義理の父と誕生日ゴルフに行った筈だった彼は、この女と浮気していたのだ。
そう、コリンの目的はジェフリーへの復讐。
ジェフリーがアレクシスに書いていたあのメモ、テリー達が暮らす高級住宅街場所の宣伝用のメモ張だったのである。
「彼女は死んだ。警察に電話して」と言うテリーの声に気がついたジェフリーは、動揺していた。
電話を切ると隣の部屋で寝ている子供を連れ出し、窓からシーツを結び外に逃げだそうとする。
それに気がついたコリンは急いで表に向かった。
だがこれはテリーが考えた自作自演。
実はクローゼットに隠れていたのだ。
子供を隠したまま部屋に戻るテリーは、気がついて戻って来たコリンと鉢合わせる。
見事死闘の末、コリンを殺害することが出来たテリー。
現場に駆けつけたジェフリーとは口も効きたく無かった。
その後、テリーは検事として復職、現在は裁判所近くに引っ越しシングルマザーとして2人の子供を育てている。
映画『善き人に悪魔は訪れる』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
「親切は時に最大のリスクになる」というテーマを真正面から突きつけてくるスリラー。道端で困っている男を助けたことから、主人公の平穏な日常が崩壊していく展開は非常に不気味だった。最初は善意が報われる物語かと思わせておきながら、徐々に相手の正体が見えてくる構成が巧み。特に、家という最も安全な場所が脅かされていく恐怖がリアルで、観ていて落ち着かない。善人であることの脆さを突きつける後味の悪さが印象的だった。(20代 男性)
善意が裏切られる恐怖をここまでストレートに描いた映画は久しぶりだった。主人公は決して軽率ではなく、むしろ常識的な判断をしているのに、それでも悲劇に巻き込まれてしまうのが怖い。助けた男が徐々に支配的になっていく過程は、日常に潜む暴力のリアルさを感じさせる。最終的に主人公が覚悟を決めて立ち向かう姿には救いもあるが、それでも「親切であること」への不安が残る。静かな恐怖が長く尾を引く作品。(30代 女性)
ストーリー自体はシンプルだが、心理的な圧迫感が非常に強い。善意から始まった行動が、取り返しのつかない事態へと転がっていく展開は、誰にでも起こり得る恐怖として迫ってくる。特に、相手が一見普通の人物に見える点が恐ろしく、善悪の境界が曖昧な現実を突きつけられた。派手な演出は少ないが、その分リアリティが際立ち、後味の悪さが逆に印象に残った。(40代 男性)
観終わってまず感じたのは、「善い行いが必ずしも正解ではない」という現実の重さだった。主人公の行動は間違っていないのに、結果として家族や自分を危険に晒してしまう。その理不尽さがこの映画の怖さだと思う。助けた男が徐々に本性を現していく描写は、言葉や態度の端々に違和感が積み重なっていて秀逸。スリラーとして派手さはないが、現実的な恐怖がじわじわと迫る作品。(40代 女性)
期待以上に緊張感のあるサスペンスだった。物語の大半が密室に近い空間で進むため、逃げ場のなさが強調される。善意で家に入れた相手が、支配者のように振る舞い始める展開は、まさに悪夢。最終的に主人公が反撃に転じる流れは王道だが、それまでに受ける精神的ダメージが大きく、単純なカタルシスはない。善人であることのリスクを考えさせられる一本だった。(30代 男性)
女性の視点で観ると、家庭という空間が侵されていく恐怖がとてもリアルだった。見知らぬ男性を助けることの危険性が、説教臭くなく描かれている点が印象的。主人公は強いヒーローではなく、普通の人間だからこそ共感できる。ラストで自分と家族を守るために下す決断は切実で、単なる勧善懲悪に終わらない余韻が残った。観る人によって感じ方が大きく変わる映画だと思う。(50代 女性)
タイトル通り、「善き人」にこそ悪魔は入り込むのだと痛感させられた。相手を疑わず、信じてしまう心の隙が、どれほど危険かを容赦なく描いている。助けた男が完全な悪として描かれる一方で、主人公の恐怖や葛藤も丁寧に描写されており、感情移入しやすい。派手なアクションはないが、心理的な緊張感は最後まで持続し、非常に完成度の高いスリラーだった。(50代 男性)
正直、観ている間ずっと気が休まらなかった。善意が通用しない世界観が徹底していて、「もし自分だったら」と考えずにはいられない。相手を信じた瞬間から、すでに主導権を握られている構造が恐ろしい。主人公が追い詰められ、ついに反撃に出るラストはスッキリする部分もあるが、それ以上に失われた安心感の大きさが印象に残った。後味は悪いが、記憶に残る作品。(20代 女性)
年齢を重ねてから観ると、善意と警戒心のバランスについて考えさせられる映画だった。助け合いが美徳とされる一方で、それが命取りになることもある現実を突きつけてくる。主人公は特別な判断ミスをしているわけではなく、それがより一層怖い。ラストで示される「自分と家族を守る覚悟」は理解できるが、そこに至るまでの犠牲が重く、簡単に割り切れない。(60代 男性)
シンプルな設定ながら、善意の危うさをこれほど強烈に描いた点が印象的だった。最初は小さな違和感だったものが、徐々に恐怖へと変わっていく演出が巧み。主人公が感じる不安や後悔がリアルで、観客も同じ感情を共有させられる。結末は一応の決着を見るが、決して爽快ではなく、「善く生きるとは何か」という問いだけが残る。静かだが鋭いスリラー。(30代 女性)
映画『善き人に悪魔は訪れる』を見た人におすすめの映画5選
ファニーゲーム
この映画を一言で表すと?
善意と常識が通用しない、観る者の心を折る戦慄の心理スリラー。
どんな話?
休暇で別荘を訪れた裕福な一家が、礼儀正しく見える二人の青年によって理不尽な暴力ゲームに巻き込まれていく。逃げ場のない状況で、観客の倫理観や「映画のお約束」すら破壊していく異色のスリラー。
ここがおすすめ!
親切や常識が一切救いにならない冷酷な世界観が、『善き人に悪魔は訪れる』の恐怖と重なる。不快感すら計算された演出で、観る者に強烈な後味を残す問題作。
ケープ・フィアー
この映画を一言で表すと?
善良な家族に忍び寄る、執念と狂気の復讐劇。
どんな話?
出所した元犯罪者が、過去に自分を陥れた弁護士とその家族に執拗な嫌がらせを始める。法の網をすり抜けながら、じわじわと家庭を崩壊させていく恐怖を描いたサスペンス。
ここがおすすめ!
「正しい行い」が逆に災厄を呼ぶ構図が共通。家庭という安全な空間が侵食されていく過程は緊張感抜群で、善意が無力化される恐怖を存分に味わえる。
ヒッチャー
この映画を一言で表すと?
拾った“善意”が地獄への入口になるロードスリラー。
どんな話?
車で旅をする青年が、道端でヒッチハイクしていた男を乗せたことから悪夢が始まる。男は正体不明の殺人鬼で、青年の行く先々に現れては逃げ場を奪っていく。
ここがおすすめ!
親切心が最悪の結果を招く展開が、『善き人に悪魔は訪れる』と非常に近い。追われ続ける恐怖と理不尽さが際立ち、緊張感を途切れさせない一本。
ストレンジャーズ/戦慄の訪問者
この映画を一言で表すと?
理由なき悪意が日常を破壊する、静かで残酷な恐怖。
どんな話?
郊外の一軒家で過ごすカップルが、正体不明の覆面集団に執拗につけ狙われる。犯人たちの目的は最後まで明かされず、ただ暴力だけが降りかかる。
ここがおすすめ!
「なぜ狙われたのか分からない」恐怖が本作の核。善良に生きていても理不尽は避けられないという感覚が、『善き人に悪魔は訪れる』の後味と強く共鳴する。
パニック・ルーム
この映画を一言で表すと?
安全なはずの家が戦場になる、極限の密室サスペンス。
どんな話?
母と娘が引っ越したばかりの家に強盗が侵入し、非常用の密室“パニック・ルーム”に立てこもる。限られた空間で、知恵と恐怖の攻防が繰り広げられる。
ここがおすすめ!
家庭内で起きる恐怖と、侵入者との心理戦が見どころ。善意ではなく覚悟と判断力が生死を分ける展開は、『善き人に悪魔は訪れる』を楽しめた人に相性抜群。



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