
結論から言うと、「モディリアーニ!」は万人受けしないが、刺さる人には深く突き刺さる映画です。
MIHOシネマ編集部の映画専門ライターとして、2026年1月16日に日本で本作を鑑賞しましたが、観終わったあとに残ったのは「これは伝記映画というより、芸術家の精神世界を追体験する作品だ」という感覚でした。
本作は、20世紀初頭のパリを舞台に、画家アメデオ・モディリアーニの“わずか三日間”を切り取った物語です。
この記事では、「モディリアーニ!」をネタバレありで整理し、感想・レビューを通して評価が割れる理由を掘り下げていきます。
「モディリアーニ!」はどんな映画?結論:天才の栄光ではなく“混乱の3日間”を描く
「モディリアーニ!」(原題:Modi: Three Days on the Wing of Madness)は、
俳優として知られるジョニー・デップが監督を務めた作品です 。
物語の主人公は、イタリア出身の画家アメデオ・モディリアーニ。
第一次世界大戦下のパリで、彼は
・貧困
・評価されない苦悩
・愛と芸術への執着
に翻弄されながら、絵を描き続けています。
私が最初に感じたのは、
成功した天才の物語ではなく、報われない時間に焦点を当てている
という点でした。
次では、ネタバレを含めて物語を整理します。
【ネタバレあり】「モディリアーニ!」のあらすじ
※ここから先はネタバレを含みます。
評価されない画家の焦燥
物語は、モディリアーニが自らの才能を信じながらも、画商や批評家に相手にされず、街をさまよう姿から始まります。
爆撃の恐怖が残るパリの街で、彼は
「自分の芸術を理解してくれる場所」
を必死に探し続けます。
しかし、その行動は次第に無謀さを帯び、彼自身を追い詰めていきます。
芸術と現実の狭間で揺れる三日間
本作で描かれるのは、明確な成功や転落ではありません。
代わりに提示されるのは、
狂気、衝動、誇り、そして孤独
が混ざり合った時間です。
この構成により、観客はモディリアーニの精神状態に近い場所へ連れて行かれます。
なぜ「モディリアーニ!」は評価が割れるのか?
理由①:物語性より雰囲気を重視した演出
IMDbのユーザーレビューでも多く見られるのが、
「ストーリーが分かりにくい」
という声です 。
本作は、起承転結よりも
感情と空気感の連続
を重視しています。
そのため、伝記映画に明確な説明を求める人には不向きです。
理由②:モディリアーニを“魅力的に描きすぎない”
本作のモディリアーニは、
・傲慢
・自己破壊的
・扱いづらい人物
として描かれます。
共感しづらい主人公像
が、評価を二分する大きな要因になっています。
実際に観た感想レビュー(MIHOシネマ編集部)
率直な感想として、「観ていて心地よい映画ではない」と感じました。
しかし同時に、
芸術家の苦悩をこれほど生々しく描いた作品は貴重
だとも思いました。
特に印象に残ったのは、
・混乱した街と精神状態のリンク
・演技と即興性を感じさせる演出
・“評価されない時間”の重さ
です。
芸術を志したことがある人ほど、胸が痛くなる作品だと感じました。
「モディリアーニ!」はこんな人におすすめ
- 芸術家を描いた映画が好きな人
- 型破りな伝記映画に興味がある人
- 雰囲気重視の映画表現を楽しめる人
「モディリアーニ!」をおすすめしない人
- 分かりやすい成功物語を期待している人
- テンポの良い展開を求める人
- 主人公に強い共感を求める人
「モディリアーニ!」が良かった人におすすめの映画3選
永遠の門 ゴッホの見た未来
この映画を一言で表すと?
天才画家の内面に寄り添う映画。
どんな話?
フィンセント・ファン・ゴッホの晩年を、主観的な視点で描きます。
ここがおすすめ!
芸術家の孤独というテーマが共通しています。
ポロック 2人だけのアトリエ
この映画を一言で表すと?
才能と破滅の物語。
どんな話?
画家ジャクソン・ポロックの成功と崩壊を描いた伝記映画です。
ここがおすすめ!
芸術と自己破壊の関係性が響き合います。
アト・エターナム
この映画を一言で表すと?
芸術と生を静かに見つめる映画。
どんな話?
創作に人生を捧げる人間の姿を詩的に描きます。
ここがおすすめ!
余白を味わえる人におすすめです。
まとめ:「モディリアーニ!」は理解する映画ではなく“浴びる映画”
「モディリアーニ!」は、
天才を称える映画ではなく、天才の不安定さを描く映画
です。
だからこそ、不親切で、荒削りで、しかし忘れがたい。
あなたはこの三日間をどう受け取りましたか?
ぜひコメント欄で、あなたの感想も教えてください。






みんなの感想・レビュー