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『禍禍女』ネタバレ感想レビュー|好きになられたら終わり

結論から言うと、『禍禍女』はホラーではなく、感情の映画です。
恐ろしいのは怪異ではなく、人を好きになる気持ちそのものだと突きつけてきます。

2026年2月6日、日本で本作を鑑賞しました。
上映後に残ったのは驚きよりも、じわじわと広がる居心地の悪さでした。

ゆりやんレトリィバァが初めて監督を務めた本作は、
好きになられたら終わりという言葉を、極めて個人的な感情の物語として描きます。

ここから先はネタバレを含みます。
物語の流れとともに、この映画が何を描こうとしたのかを掘り下げていきます。

結論から言うと、この映画は恋愛を祝福しない

『禍禍女』は、恋が始まる瞬間をロマンチックに描きません。
むしろ、好意が向けられた側の違和感や恐怖を、真正面から描きます。

好きという感情は、必ずしも救いにならない
この前提が、物語全体を貫いています。

タイトルにある禍禍女という言葉も、誰かを指すラベルではありません。
状況や視点によって、誰もがそう見えてしまう危うさを孕んでいます。

次は、物語のあらすじをネタバレありで整理します。

『禍禍女』のあらすじをネタバレありで解説

美大生・上原早苗が抱える片思い

物語の中心となるのは、美大生の上原早苗。
彼女は、ある男性に静かな好意を寄せています。

その感情は最初、とても個人的で、他人からは見えにくいものです。
しかし、距離が縮まるにつれて、相手の態度や空気が変わっていきます。

恋が進展するのではなく、歪んでいく。
その過程が、淡々と描かれます。

「好きになられたら終わり」という感覚

本作の軸にあるのは、好かれる側の視点です。
拒絶しているわけでも、傷つけたいわけでもない。

それでも、向けられる感情が重くなった瞬間、関係は壊れ始めます。
このズレが修復されないまま進む

物語は大きな事件で転がるのではなく、違和感の積み重ねで進行します。
だからこそ、観ている側も逃げ場がありません。

次は、この映画が何をテーマにしているのかを見ていきます。

『禍禍女』が描いている本当のテーマ

恋愛に潜む加害と被害の曖昧さ

本作が不穏なのは、誰かが明確に悪者として描かれない点です。
好意を持つこと自体は、罪ではありません。

けれど、その感情が相手を追い詰めることもある。
この矛盾を、映画は断定せずに差し出します。

観る側の立場によって、印象が変わる
それが、この作品の怖さでもあります。

監督自身の経験が滲む語り口

監督を務めたゆりやんレトリィバァは、自身の恋愛経験を投影しながら物語を描いています。
だからこそ、極端な演出や説明的な台詞は使われません。

感情の揺れや沈黙が、そのまま画面に残されます。
観客は、答えを与えられないまま考え続けることになります。

次は、この映画が向いている人、向いていない人を整理します。

この映画が向いている人

  • 恋愛を美談として描かない作品に興味がある人
  • 人間関係の歪みを静かに描く映画が好きな人
  • 観終わったあとに考え続ける作品を求める人

この映画が向いていない人

  • 明確な答えや救いを求める人
  • テンポの良い展開を期待する人
  • 恋愛映画に共感や爽快感を求める人

『禍禍女』が良かった人におすすめの映画

ミスミソウ

この映画を一言で表すと?

感情が壊れていく過程を描いた作品。

どんな話?

閉ざされた環境で、痛みが連鎖していく物語。

ここがおすすめ!

善悪が単純に分けられない点が共通している。

許された子どもたち

この映画を一言で表すと?

正しさが暴力になる瞬間を描く。

どんな話?

加害と被害の境界が揺らぐ人間ドラマ。

ここがおすすめ!

観る側の立場を試す構成が印象的。

愛されなくても別に

この映画を一言で表すと?

愛を求めないという選択の物語。

どんな話?

他人との距離感に悩む若者の姿を描く。

ここがおすすめ!

感情を言語化しすぎない語り口が近い。

あなたはこの物語をどう受け取ったか

『禍禍女』は、観る人によって印象が大きく変わります。
誰の立場に感情移入したのかで、答えも変わるはずです。

感じた違和感や怖さ、納得できなかった点も含めて、
ぜひコメント欄であなたの感想を共有してください。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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