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映画『パニッシャー(2004)』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『パニッシャー(2004)』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『パニッシャー(2004)』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『パニッシャー(2004)』の結末までのストーリー
  • 『パニッシャー(2004)』を見た感想・レビュー
  • 『パニッシャー(2004)』を見た人におすすめの映画5選

映画『パニッシャー』の作品情報

パニッシャー

製作年:2004年
上映時間:123分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ジョナサン・ヘンズリー
キャスト:トム・ジェーン、ジョン・トラヴォルタ、ウィル・パットン、ジョン・ピネット etc

映画『パニッシャー』の登場人物(キャスト)

フランク・キャッスル(トーマス・ジェーン)
数々の事件をこなしてきたベテランFBI捜査官。ある事件でマフィアのボスの息子を殺したことで恨みを買い、家族を殺されてしまう。
ハワード・セイント(ジョン・トラヴォルタ)
フランク・キャッスルに息子を殺されたマフィアのボス。フランクの家族を皆殺しにする。
クエンティン・グラス(ウィル・パットン)
フランクを追って彼の隠れ家を訪れた男。後にフランクに嵌められることとなる。
リヴィア・セイント(ローラ・ハリング)
ハワードの最愛の妻。しかし、本人も知らないところでフランクの罠にはまることとなる。
ボビー・セイント(ジェームズ・カルピネロ)
セイントの一人息子。父親に認めてもらうため努力していたが、抗争に巻き込まれ命を落とす。
ミッキー・デュカ(エディ・ジェイミソン)
セイントの部下。セイントを裏切りフランク側に就く。

映画『パニッシャー』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『パニッシャー(2004)』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『パニッシャー』のあらすじ【起】

フランクは数々の任務を果たしてきた折り紙つきの実力を持つ捜査官である。彼は現在とあるギャングに潜入捜査を行なっていた。そしてとうとう、彼らが大規模な武器の密輸をする瞬間を突き止めたのだった。彼は事前に仲間に連絡を入れ、自ら仲介人としてその取引に乗り込む。その現場にFBIが乗り込み、フランクはFBIを恐れたふりをしてFBIに向けて発砲した。

そして、それからFBIとギャングの激しい銃撃戦へと雪崩れ込んだ。被害を出しながらも、FBIとフランクは見事その現場を抑えることに成功する。フランクは死体を装いその場から逃げ出してみせた。しかしその争いの中、ファミリーのボスであるセイントの息子、ボビーが殺されてしまったのだ。

ボビーはこの仕事を見事こなしてみせ、最愛の父親に自分の力を認めてもらおうと躍起になっているところだった。自分の息子を殺されるキッカケであるフランクの正体を突き止めたセイントは、彼への復讐を誓う。その頃、フランクはセイントが自分をつけ狙っていることなど梅雨も知らず、任務達成の褒美に家族でバカンスを楽しんでいるところだった。

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映画『パニッシャー』のあらすじ【承】

フランクが数少ない休みを楽しんでいたのは、プエルトリコの浜辺だった。最愛の妻や息子、そして更に親戚も含めた大規模なバカンスを楽しんでいるフランクだったが、一人用事があってその場を離れることになる。しかし、フランクが気づかないうちに、そのバカンス地の周りにはセイントの手下達が手配されていた。そしてフランクがその場を離れたその瞬間、手下達は一斉にフランクの家族に襲いかかるのだった。

一般人であるフランクの家族達は、なすすべも無く次々と殺されて行く。何とかその場を抜け出したフランクの妻と息子だったが、最終的に手下が彼等を車で轢き殺し、フランクの家族は全員亡き人となってしまう。戻ったフランクは銃で戦うものの、流石に敵が多く、胸を撃たれてしまった。更に体に油をかけられ火をつけられたフランクは、その場に置き去りにされてしまう。

誰しもが死んだと思ったフランクであったが、丁度そこに呪術師である男が通りかかる。その男は瀕死の状態にあったフランクを見事治してみせるのであった。

映画『パニッシャー』のあらすじ【転】

そして、奇跡的にこの世に生還を果たしたフランクは自分の家族が殺された現場へと舞い戻る。すると、その場には息子が自分にプレゼントしてくれた髑髏のマークがプリントされたTシャツが落ちていた。そのTシャツを拾ったフランクは、自分の家族をこのような目に合わせたセイントへの復讐を誓うのだった。

セイントに復讐を果たすためには、まず相手の内情を知る必要がある。そこでフランクはセイントの部下であるミッキーという男を拉致する。命惜しさにフランク側に寝返ったミッキーは、セイントの金が蓄えられている場所をフランクへと伝えるのだった。そしてフランクはその場所に眠っていたセイントの金、5000万ドルを全てばら撒くのだった。

怒ったセイントは部下を現在フランクが身を寄せている集団の元に送り込んでくる。しかし、その住民達はフランクを庇い、自分達が拷問されてもフランクの居場所をセイント側に吐くことはなかった。フランクはその敵、グラスとセイントの妻であるリヴィアの不貞の証拠をでっち上げる。

映画『パニッシャー』の結末・ラスト(ネタバレ)

フランクの命に従い、ミッキーがセイントにリヴィアとグラスが性関係を持っていることを仄めかした。そしてフランクが作り上げた嘘の証拠を信じたセイントは、二人の関係に対して確信を持つことになる。心からリヴィアを愛していたセイントは、怒り狂い腹心の部下であるグラスを殺してしまう。そして、セイントの事を真に愛していたリヴィアの事も、フランクの策略にハマり殺してしまうのだった。

2人の大切な人間を失ったセイントだったが、これでフランクの復讐が終わるわけではない。セイントは、自らの権力を誇示するためにも大規模なパーティを開いていた。そしてそのパーティにも、フランクの手は伸びていたのであった。事前にその会場に爆弾をいくつも仕掛けていたフランクは、パーティの最中その爆弾を起動させる。そして混乱の中、セイントの関係者を次々と殺していくのだった。

セイントは何とかその場から逃げ出すが、手負いのセイントをフランクは付け狙う。そしてセイントを車に繋ぐと、車を発車させた上で車に乗せていた爆弾を起動させるのだった。復讐の道に踏み込んでしまったフランクは、既にFBI捜査官には戻れない。そこで彼は、世界中の悪に鉄槌を下す「パニッシャー」として生きていく決心をするのだった。

映画『パニッシャー』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

正義のヒーローとはまた一味違う、マーベルシリーズでも、ウルヴァリン、ゴーストライダーと並び、ダークヒーローにカテゴライズされる存在である。家族を皆殺しにされたという経緯から、パニッシャーとして復讐を行うというのが大きな名目ではあるが、とはいえ、当人も恨みを買ってしまっている部分もあり、復讐には復讐をといった構図になっている。下手な倫理的思考や、正義感を抜きにして観る事をオススメする。けして、スッキリするような内容ではないが、マーベルならではの悲哀と秩序が混ざり合った展開が楽しめるだろう。(男性 30代)


家族を無惨に殺された元FBI捜査官が、復讐の鬼と化す姿に胸を打たれました。フランク・キャッスルが一人で巨大な犯罪組織に立ち向かう展開は王道ながら、その悲しみと怒りがリアルで共感できます。最後の“罠を使った制裁”は頭脳戦としても痛快。特に主人公が執念で敵の絆を崩壊させていく手法が印象的でした。ヒーローというより「正義の狂気」と呼ぶにふさわしい存在感でした。(20代 男性)


正直、もっと単純なアクション映画かと思っていたのですが、想像以上に重いテーマと感情が込められていて驚きました。家族をすべて失った男が、正義を超えて自分の信念のもとに敵を裁く姿は悲しくも美しい。暴力の描写は容赦ないですが、それでも目を逸らせないのはキャッスルの苦しみが伝わるからだと思います。特に敵の家庭に切り込んでいくあたり、倫理を揺さぶられました。(30代 女性)


トーマス・ジェーン演じるキャッスルがとにかく渋い。正義感というより、もはや“復讐の機械”と化しているような無慈悲な戦いぶりが印象的でした。序盤の家族惨殺シーンはショッキングで、そこから怒りのエネルギーを持ったキャラに変貌していく過程がよく描かれていました。特に終盤のサイレントで進む復讐劇は見ごたえあり。アクションというより、復讐ドラマとして完成度が高いです。(40代 男性)


「パニッシャー」というキャラクターのことは知っていましたが、この映画で初めてきちんと向き合いました。ヒーローとは呼べない彼の生き様がとても重くて、正義の名の下に暴力を振るう矛盾に向き合わせられます。敵の裏をかく巧妙な罠、心理的な駆け引き、銃撃戦の緊張感すべてが見応えあり。最後に一人、炎に包まれたビルを見下ろす姿が忘れられません。(20代 女性)


アクションとしてはやや地味かもしれませんが、その分キャラクターの背景や心情にフォーカスした内容に好感が持てました。復讐をテーマにしながらも、そこに迷いや葛藤を描いている点が良い。キャッスルが敵の妻に仕込んだ偽りの浮気工作など、直接的な暴力だけでない制裁の形が新鮮でした。暴力の裏にある心理戦が好きな人にはたまらない一作です。(50代 女性)


人を救うための戦いではなく、自分の失ったものへの報復のための戦い。だからこそこの映画には“暗さ”があり、それが魅力でもあります。キャッスルは悪人を倒すが、それを見ていてすっきりするというより、どこか虚しさが残る。不器用に他人と接しながらも、少しずつ人間らしさを取り戻していく描写にも救いを感じました。復讐ものの中でも哀しみの深い作品です。(30代 男性)


「正義の味方」ではなく「憎しみの化身」としてのパニッシャーがしっかり描かれていて良かったです。特に主人公が殺しを快感としてやっていない点が好印象。すべてに理由があり、冷静に遂行していく姿には怖さすら感じました。後半の“心を壊すための復讐”が実に理にかなっていて、見事としか言いようがないです。暴力の正義化に疑問を投げかける映画でもありました。(40代 女性)


復讐劇としての完成度は高いものの、同時に人間ドラマとしても見応えがありました。キャッスルが隣人たちと少しずつ関係を築いていく描写が、彼の人間性を強調していて良かったです。最後の敵との直接対決だけでなく、途中で繰り広げられるいくつかのバトルもバリエーションがあって飽きません。地味ながら深い、まさに“大人のアクション映画”だと思いました。(50代 男性)


パニッシャーというキャラクターの孤独と苦悩がしっかり描かれていて、アクションだけじゃないドラマ性に引き込まれました。家族を失った悲しみが、すべての行動の根底にあり、その怒りが敵を滅ぼすまでの過程が見事です。特に敵を“心から破壊する”ために仕掛けた心理戦が鮮やか。ラストの「これで終わったわけではない」という余韻にもゾクッとしました。(30代 女性)

映画『パニッシャー(2004)』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『パニッシャー(2004)』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

イコライザー

この映画を一言で表すと?

静かに生きる男が悪に手を出された瞬間、容赦ない正義を下す復讐劇。

どんな話?

元CIA工作員のロバート・マッコールは、表向きはホームセンターで働く穏やかな男。しかし、少女がロシアンマフィアに搾取されていることを知り、封印していた戦闘能力を解き放つ。正義と暴力の狭間で戦う男の物語。

ここがおすすめ!

デンゼル・ワシントンの寡黙な演技と緻密なアクションが光る一作。『パニッシャー』同様、悪を制裁する姿勢に爽快感と重みが同居しています。知的な復讐と圧倒的な力のコントラストが魅力です。

マン・オン・ファイア

この映画を一言で表すと?

かつての殺し屋が少女のために命を燃やす、切なさと怒りの復讐譚。

どんな話?

元傭兵のクリースィーは、メキシコで少女のボディガードを務める。しかし少女が誘拐され、自らの過去と向き合いながら、クリースィーは単独で壮絶な救出劇に挑む。愛と怒りが交錯する感動のバイオレンスドラマ。

ここがおすすめ!

『パニッシャー』と同様に、守るべき存在を奪われた男の復讐劇。デンゼル・ワシントンの狂気と哀しみが交差する熱演が心を打ちます。激しいアクションと深い感情の融合が見事な一本です。

ジョン・ウィック

この映画を一言で表すと?

殺し屋を怒らせたら世界が終わる――華麗なるリベンジアクションの最高峰。

どんな話?

愛する妻を亡くし、唯一残った愛犬もマフィアに殺された元伝説の殺し屋ジョン・ウィック。静かに生きようとした彼が、怒りのままに裏社会へ戻り、圧倒的スキルで敵を葬っていく。

ここがおすすめ!

完璧に設計されたアクションと洗練された世界観が魅力。復讐にすべてを捧げる主人公の姿は『パニッシャー』に通じる部分も多く、スタイリッシュさと暴力性を両立させた作品を求める方にぴったりです。

ローガン

この映画を一言で表すと?

老いたヒーローが人生を賭けて守る、“最後の戦い”の物語。

どんな話?

未来の荒廃した世界で、老化し力を失いつつあるウルヴァリン=ローガンが、ミュータントの少女ローラを守るため、最後の力を振り絞って戦う。これまでのヒーロー映画とは一線を画す、深い感情のドラマ。

ここがおすすめ!

暴力と愛が複雑に絡み合う重厚なストーリーは、『パニッシャー』のようなダークヒーロー好きに刺さります。ヒーローでありながら、人間としての弱さを描いた点が感動的で、観る者の心を揺さぶります。

デス・ウィッシュ(2018)

この映画を一言で表すと?

正義を失った男が、自ら銃を手に取り制裁を下す現代版ヴィジランテ・アクション。

どんな話?

シカゴで医師として働く平凡な男ポールは、妻を殺され、娘を昏睡状態にされたことをきっかけに、法の届かない悪を自らの手で裁き始める。正義と復讐の境界線が揺らぐスリリングな展開が特徴。

ここがおすすめ!

現代社会の犯罪や無力な司法への怒りがにじむテーマ性が深い。『パニッシャー』のように、市民の顔を持ちながら悪を制する“私刑”の姿は共感と葛藤を呼びます。ブルース・ウィリスの孤独な怒りが熱い一作です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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