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映画『マイ・ボディガード(2004)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『マイ・ボディガード(2004)』の概要:メキシコでは、組織的な誘拐が深刻化していた。クリーシーは、若手実業家のボディーガードとして雇われる。主な仕事は令嬢ピタの護衛。最初二人はぎくしゃくしていたが、徐々に心を通わす。しかし、ピタが何者かに誘拐されてしまう。孤独な男と少女の愛、復讐劇を描く。

映画『マイ・ボディガード』の作品情報

マイ・ボディガード

製作年:2004年
上映時間:146分
ジャンル:アクション、フィルムノワール
監督:トニー・スコット
キャスト:デンゼル・ワシントン、ダコタ・ファニング、クリストファー・ウォーケン、ラダ・ミッチェル etc

映画『マイ・ボディガード』の登場人物(キャスト)

ジョン W・クリーシー(デンゼル・ワシントン)
アメリカ人男性。長年従軍した後、無職となり酒に溺れていた。過去の凄惨な経験から、銃を上手く扱えない。寡黙で他者と私的に関わることが不得意。スペイン語が堪能。ピタの護衛役となる。
ルピタ・ラモス(ダコタ・ファニング)
愛称ピタ。ラモス家の一人娘。リサ似の金髪の美少女。子どもにしては大人びている。クリーシーと徐々に打ち解け、彼に深い愛情を抱く。
リサ・ラモス(ラドーア・ミッチェル)
ピタの母で、サミュエルの妻。若く金髪の美しい女性。少々気が荒く、怒ると手が付けられない。クリーシーには、ピタと仲良くしてほしいと望む。
ポール・レイバーン(クリストファー・ウォーケン)
通称レイ。クリーシーの旧友。メキシコで結婚後、事業が成功して裕福な生活を送る。過去の戦闘で深い傷を負うクリーシーの心境を案ずる。
サミュエル・ラモス(マーク・アンソニー)
ラモス家当主で、ピタの父親。若くして父の跡を継ぎ、自動車部品の工場を経営する。生まれつき心臓が弱い。地元で子どもの誘拐が多発していることから、クリーシーを雇う。
マリアナ・ガルシア・ガレロ(レイチェル・ティコティン)
報道記者。メキシコの誘拐事件を調査しており、国家的犯罪だと踏んでいる。ピタの誘拐後、クリーシーに近づき協力を申し出る。連邦警察の幹部と肉体関係にある。

映画『マイ・ボディガード』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『マイ・ボディガード(2004)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『マイ・ボディガード』のあらすじ【起】

クリーシーは、メキシコ在住の友人・レイ宅を訪ねていた。クリーシーは失業中だったが、レイから仕事話を持ちかけられる。ラモス財閥が、一人娘の護衛を探しているとのことだった。クリーシーは渋々、引き受けることにする。

出勤初日。ラモス家では、若き当主サミュエルと、その妻リサが新しいボディーガードを迎える。クリーシーは、護衛対象である令嬢ピタと対面する。ピタはクリーシーを彼の寝室へ案内する。ピタは、以前のボディーガードのように、クリーシーがすぐに辞めはしないか心配だった。

クリーシーは、ピタの登下校に同行する。車で送り迎えをする間、不審な自動車がクリーシーたちの後をつけていた。まだ子どものピタは、クリーシーの身の上に興味津々だった。クリーシーは、仕事中の私的な会話は控えるよう冷静に制する。ピタは拗ねてしまい、二人の間には溝が生じる。

ボディーガードの職に就いたものの、クリーシーには懸念点があった。それは、拳銃―弾を上手く扱えないこと。過去、残酷な戦闘を経験し人を殺めることに恐怖があった。トラウマが疼き、クリーシーは持ち込んだアルコールで気を紛らわす。

次の日も、不審車はクリーシーたちを追跡していた。クリーシー、なぜかピタも車のナンバーをメモする。ピタは学校で水泳クラブに所属しており、タイムが伸びないことが悩みだった。クリーシーはピタの練習風景を見守り、二人は少しずつ親睦を深める。

二日間だけ、ラモス夫妻が出張のために家を空けた。保護者代わりとなったクリーシーは、室内プールでピタの水泳を個人指導する。クリーシーの頑なな心は、ピタの笑顔や温かさによって癒されていた。

水泳大会本番。特訓の成果もあり、ピタは見事一位に輝く。クリーシーたちは、レイの一家と祝いの食卓を囲む。クリーシーはレイとの昔話を披露し、辺りは和やかなムードに包まれる。そして、ピタはクリーシーに聖人のお守りを贈った。

ピタはピアノを習っていたが、サミュエルに止めたいと願う。しかし、サミュエルは聞き入れてくれなかった。不満がるピタを、クリーシーはピアノ講師の元へ連れて行く。クリーシーが、ラモス家の犬サムを手なずけている間、パトカーが付近に停まる。その周辺には、例の不審車両がうろついていた。

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映画『マイ・ボディガード』のあらすじ【承】

レッスンを終え、ピタが建物から出た瞬間―不審車両の男と警官の撃ち合いが勃発する。クリーシーの呼びかけを聞き、ピタは一目散に駆けだす。クリーシーは、不審者の一味と誤解され、警官と一戦を交えた。が、銃弾を腹に受けクリーシーはその場に倒れる。その間、ピタは不審者に連れ去られてしまう。

警官を射殺し、クリーシーはピタ誘拐の容疑をかけられる。ラモス家にはマスコミが押し寄せ、大騒ぎとなっていた。ラモス家の弁護士カルフスは、警察の手は借りずにサミュエルたちだけで事件に対処すると言った。

レイがクリーシーの入院先を訪れると、連邦警察の刑事に邪魔される。一方、ラモス家には重々しい空気が流れていた。誘拐犯と交渉の真っ最中で、誘拐犯は身代金1000万ドルを条件とする。クリーシーは目を覚ますが、重体だった。連邦警察の意向で、クリーシーは他の場所に運び出される。

その晩。サミュエルは、誘拐犯が指示した場所に身代金を持って行く。突如、犯人と警官の間で撃ち合いが起きる。犯人―黒幕の甥は死亡し、身代金は何者かに盗まれてしまった。誘拐犯は、ピタ殺害に論点を持って行く。激昂したリサは、警察の捜査班を一斉に家から追い出した。

レイは、クリーシーの移送先―犬の病院を訪れる。クリーシー自身の疑いは晴れたが、レイからピタが殺されたと聞く。意識が完全に覚醒し、クリーシーは連邦警察から取り調べを受ける。そこで、誘拐は警察の裏組織である犯罪集団「エルマンダ」によるものだと知る。レイの助けもあり、クリーシーは病院を抜け出す。記者ガレロがクリーシーを尾行しており、クリーシーはあえて彼女を誘拐現場に導く。ガレロは、警察の不透明性を証明するためにも、クリーシーに協力すると言った。クリーシーは、エルマンダの情報を提供してもらうことを条件に、彼女と手を結ぶ。

車中、クリーシーはエルマンダを崩壊させる計画を立てる。クリーシー自身の容体は、決してよくはなかった。荷物をまとめるため、クリーシーたちは一旦ラモス家に立ち寄る。ピタの部屋では雑貨にカバーがかけられ、もう少女が生きていないことを語っているかのようだった。クリーシーは、そこでピタのメモ帳を見つける。それには、不審車のナンバーと、彼女のクリーシーへの溢れんばかりの愛情が記されていた。

映画『マイ・ボディガード』のあらすじ【転】

準備を整えたクリーシーは、ピタのメモを頼りに、誘拐犯へアプローチを開始する。一人目は誘拐現場に現れた、ゴンザレスという男。クリーシーは、彼の車を乗っ取ってゴンザレスを拘束する。ゴンザレスは、自分はピタを誘拐しろと指示されただけだと述べた。黒幕の姿は知らず、ゴンザレスはその「声」のみを聴いただけだった。用心棒ブッチャーという男の情報を得ると、クリーシーはゴンザレスを始末する。

「顔に痣がある男」を探して、クリーシーは繁華街のディスコに潜入する。その男に会うと、クリーシーは彼を脅してブッチャーの元へ案内させる。ゴンザレスと同様、クリーシーはブッチャーを縛り上げて真相を吐かせた。ブッチャー曰く、「声」からは電話で指示があるだけだという。さらに、身代金は悪質な警官に盗まれたことが判明した。クリーシーは大体の情報を入手すると、ブッチャーを手にかける。クリーシーは、彼の仲間である女性は殺さなかったが、ピタを殺したのは黒幕の弟ということを聞かされる。女性は、黒幕の住処は知らないが、女の子は返すと言ってクリーシーを店の奥へ案内する。しかし、捕らわれていたのは見知らぬ少女だった。クリーシーは彼女を救い出すと、ディスコに火をつける。ガレロを呼び出して少女を預けると、クリーシーは三人目の犯人の元へ行く。

三人目―誘拐課の警官で、過去に汚職を働いたフエンテスは、エルマンダの会長だ。クリーシーは、まずフエンテスの護衛車を攻撃し、その隙に本人に近づく。クリーシーは、フエンテスを拘束すると、彼の尻に手製爆弾を仕込んだ。身代金を盗んだ真相を話すよう、クリーシーが促すと、フエンテスは事実を認めた。フエンテスは、過去に同じ手法で「手柄」を得てきたが、今回は金そのものを奪取できなかった。妨害したのは―ラモス家弁護士のカルフスだった。フエンテスは、間もなく時限爆弾によって爆死する。

意外な真実を知ったクリーシーは、カルフス邸に急ぐ。しかし、カルフス本人はすでに殺されていた。クリーシーは、ラモス家に戻る。サミュエルが在宅しており、クリーシーは真実を問い質す。カルフスを殺したのはサミュエルで、身代金の妨害を企てたのも彼の仕業だった。サミュエルは、父親の遺した借金返済のため、意図的にピタを誘拐させたと暴露する。真相を知ったリサは、クリーシーに夫を殺すよう命じる。しかし、サミュエルは自ら命を絶った。平常心を取り戻したクリーシーは、ラモス家を後にする。

映画『マイ・ボディガード』の結末・ラスト(ネタバレ)

クリーシーは、最後の実行犯―「声」の元へ向かう。クリーシーを密かに探知していた警察も、声の逮捕を試みようとしていた。声の住処と思われる家には、その妻レイナが幼い子どもたちと暮らしていた。クリーシーは、声(サンチェス)の弟・アウレリオに撃たれる。だが、アウレリオを捕らえると、クリーシーは、レイナにサンチェスに電話するよう脅す。クリーシーの体調は、確実に悪化していた。

サンチェスと連絡がつくと、クリーシーはお前の家族を人質に取っていると伝える。サンチェスは、「命と命の交換」を提案した。ピタの命とクリーシーの命を引き換えにするというのだ。クリーシーは、電話口でピタの声を聞き、決意を固める。クリーシーは条件を飲み、リサに連絡を取った。

クリーシーから連絡をもらったリサは、弱り切った身体を奮い起こして外出する。町外れの高原へ向かい、クリーシーと合流した。リサは、彼からアウレリオを連れて車で待機するよう指示される。リサは、クリーシーが自分の命を犠牲にすることを察し、承諾した。

クリーシーは、無防備な状態で敵の元へ行く。ピタは解放され、クリーシーの元に駆けた。クリーシーは、ピタにメモ帳を返す。二人は、愛を告白し合うと別れた。ピタはリサの元に、アウレリオはサンチェス側に戻った。条件通り、クリーシーは敵の一味に連行される。敵の車中、クリーシーはお守りを握り締めながら、静かに息を引き取る。その後、連邦警察がサンチェス本人の居所を突き止め、彼を射殺。誘拐事件は収束した。

映画『マイ・ボディガード』の感想・評価・レビュー

寡黙で私的な事を一切話そうとしなかったクリーシーと、ラモス家の一人娘として大事に育てられているピタとの出会いで、クリーシーの癒しが出来たり、ピタの愛が生まれてきた所で誘拐されてしまった場面や、自分の命を捨ててまでピタを守り抜いた場面など、クリーシーのかっこよさや頭のよさが出ており、釘付けになっていた。また、誘拐犯が警察の人間であった事や、亡くなった父親の借金を返済する為に、愛する娘を誘拐させていた父親のサミュエルなど、意外な人物の意外な行動が面白かった。(女性 20代)


ストーリーは本格的なミステリーにど派手なアクションが合わさっているので、とても面白く最後まで飽きずに楽しめるものになっていて良かった。誘拐ビジネスという物騒なものや、警察の人達が悪い奴らばかりで何を信じればいいんだという悲しい気持ちになりながら観た。

ダコタ・ファニングがとても可愛くて、こういう子のことを天才子役と呼ぶんだろうと思うほど素晴らしい演技力と表現力だった。特に泣きの演技は本当に素晴らしかった。(女性 20代)

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