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映画『レポゼッション・メン』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『レポゼッション・メン』の概要:人工臓器で部位を補うことにより、寿命が延びた世界。臓器の回収係として働いていたレミーは、回収中の事故により自らの心臓を人工臓器にて、勝手に補われてしまう。借金を払えなくなったレミーは逃亡を図るも、回収係の同僚達と対峙することになる。

映画『レポゼッション・メン』の作品情報

レポゼッション・メン

製作年:2010年
上映時間:111分
ジャンル:SF、サスペンス
監督:ミゲル・サポチニク
キャスト:ジュード・ロウ、フォレスト・ウィテカー、リーヴ・シュレイバー、アリシー・ブラガ etc

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映画『レポゼッション・メン』の登場人物(キャスト)

レミー(ジュード・ロウ)
人工臓器移植会社ユニオンで回収係として働いている。仕事も早く腕利き。元軍人。
ジェイク(フォレスト・ウィテカー)
レミーの幼馴染で体格の良い黒人男性。ユニオン社で回収係として働いている。レミーに固執している面があり、どこか常識から外れている。乱暴者で元軍人。
フランク(リーヴ・シュレイバー)
ユニオン社の責任者。レミーとジェイクの上司。利益第一に考える人物。
ベス(アリシー・ブラガ)
ほぼ全身を人工臓器で補っている女性。回収係に狙われており、身を隠しながら生きている。レミーと出会い惹かれ合う。

映画『レポゼッション・メン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『レポゼッション・メン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『レポゼッション・メン』のあらすじ【起】

人工臓器移植にて部位を補い、長寿が叶った世界。人工臓器移植会社ユニオンでは、様々な部位の人工臓器が開発され、人々は多額の借金を作ってまで移植を行った。
ユニオン社には移植後、借金返済ができなくなった市民から、借金の代わりに臓器を回収する回収係レポゼッション・メンがおり、見つかったら逃げられないと恐れられている。通称レポメンと呼ばれる回収係は、戦闘能力と追跡に長けた者が軒並み揃っていたからだ。実質、彼らは合法的な殺し屋であった。

ユニオン社で回収係として働いているレミーは、今夜も1人の男性から臓器を回収した。有無を言わせずに麻痺させ、人工臓器を取り出す。臓器を失った人間はその後、死ぬしかない。
レミーは回収係として、かなり優秀である。仕事も早く戦闘能力も高い。会社としては手放すに惜しい存在だった。

レミーには妻と子供が1人いる。妻は彼に危険な仕事から、販売係に異動して欲しいとしきりに言うが、レミーはそれが上司になかなか言い出せずにいた。レポメンの同僚には幼馴染のジェイクもいる。彼とは幼い頃からずっと一緒だった。

そんなある日、レミー宅でホームパーティーが開催。パーティーには、レポメンの同僚達が集まった。だが、その最中にジェイクが家の前で臓器の回収をしてしまい、妻が目撃。彼女は激怒し、子供を連れて家を出て行ってしまう。

その日の夜、ジェイクとレミーは集団の滞納者と遭遇。臓器の回収に当たった。大量の臓器を回収した折、スキャナーの妨害装置も手に入れ、上司のフランクへ報告。その後、レミーはレポメンとして最後の仕事となる、音楽アーティストの心臓回収に向かった。人工臓器の機能を止めるため、電気ショックを与える。しかし、装置の故障によりレミーが被害を被ってしまった。

映画『レポゼッション・メン』のあらすじ【承】

レミーは元軍人である。彼の脳は小さく、頭蓋骨が厚くできていた。故に戦車兵へ配属。戦争が終わると、ジェイクとレミーは戦い足りないと感じて、レポメンの職に就いたのだった。

目が覚めたレミー。病室にはジェイクとフランクがいる。電気ショック装置の故障により心臓が焼けたため、勝手に人工心臓を移植したと言われたレミー。彼は、回収はするけれども、会社の客にだけはなりたくないと思っていたが、生きるために仕方なくサインをした。

退院後、自宅へ帰るも鍵が合わない。妻が出てきて自分の荷物を渡してくる。彼は家を追い出されてしまう。レミーはジェイクの家で世話になることにした。
職場に復帰。レミーは依頼書の通りに回収へ向かう。しかし、いざ回収という段になっても、身体にメスを入れることができない。彼は会社の客となって初めて、回収される側の気持ちを理解したのだった。

妻とやり直そうと自宅へ向かうも、彼女は冷酷で支払い遅延の手紙を渡されてしまうレミー。回収ができなくなった彼は稼げないため、借金の返済も覚束なくなる。試しに販売係をやってみるも、レミーには向いていないようだった。期限は迫り、とうとう最終通告が届く。

ジェイクは集団滞納者が潜む地帯にレミーを連れて行き、臓器の大漁回収を図った。以前のレミーに戻って欲しいと望むジェイクは、回収できるまでこの場所にいろと言い、レミーを置いて去ってしまう。

以前、バーで聞いたことのある歌を聞いたレミー。そこである女性と出会う。レミーは回収まであと3日と迫っているにも関わらず、気を失った女を助けてしまう。女は麻薬に溺れていた。しかも、身体には10個の人工臓器が移植されており、回収対象となっている。

映画『レポゼッション・メン』のあらすじ【転】

レミーは女性ベスの滞納記録を抹消しようとするも、ジェイクに見つかってしまい記録抹消に失敗。そのために会社を辞職し、ベスと共に逃亡生活へと突入する。
ベスの身体のほとんどは人工臓器で成り立っていた。1つでも失われれば、生きてはいけないだろう。レミーは彼女に惹かれ、身体を重ねる。

ベスがタイプライターを見つけてきた。レミーはそれで、自分の経験を書き記すことにした。自分の物語が世間に明かされれば、警告になるだろうと思ったのだ。
そんな時、ベスの人工耳が不振な物音をキャッチ。レポメンがやって来ることを察知したレミーは、罠を張ることにした。

幸い現れたレポメンは、知能の低い乱暴者。床の穴を利用してレポメンを階下へ落としたが、ベスがいる床も崩落。彼女も階下へと落下し、膝を負傷してしまう。息のあるレポメンをタイプライターで始末し、レミーは彼女を連れてユニオン社へ。マスコットの着ぐるみを奪って潜入した。フランクから情報を聞き出し、スキャナー妨害装置を盗み出す。

空港へ向かったベスとレミーは国外逃亡を企む。妨害装置のおかげで難なく検問を突破した2人だったが、ベスの負傷した膝から出血が見られ、別室へ案内されてしまう。不穏な気配を察知したレポメンが入室して来たため、レミーとベスは奴らを倒して空港の外へ。国外逃亡は失敗した。

ベスの案内で廃墟の闇医者へ。彼女はこの闇医者の常連である。しかも、医者はただの麻酔係で、実際は9歳の娘が手術を行うと言う。少女は慣れた手つきでベスの膝を治した。
彼女の知り合いを頼りに向かったが、知り合いはすでに臓器回収され、息絶えていた。背後から現れたのはジェイクである。

映画『レポゼッション・メン』の結末・ラスト(ネタバレ)

幼馴染と対峙したレミー。彼はジェイクから真実を知らされる。
レミーの事故は全てジェイクとフランクが仕組んだものだったのだ。レミーは回収係として天賦の才を持っていた。逃したくないと思った2人は、彼が逃げられない状況に追い込み、レポメンを続けさせようとしていた。しかし、移植したことで誤算が生じる。

ジェイクと攻防を繰り広げるレミーだったが、体格の差から不利な状況へと追い込まれる。レミーはジェイクの足にナイフを刺すも、幼馴染は吊り具装置でレミーの頭部を強打した。
意識が途切れたレミー。そこで走馬燈のような記憶を見る。

ベスの声かけで覚醒したレミー。彼女と逃亡を再開。レポメンの集団回収が始まり、騒然とする中、安全と思われる一室へ避難し難を逃れる。

レポメンからは誰も逃れられない。レミーは本社へ乗り込むことにした。その前に、タイプライターで綴った体験談を幼い息子へ託す。フランクを待ち伏せて、車を奪い本社へ向かった。警備を黙らせ、フランクの瞳孔認証で中へ。追手を掻い潜り、臓器記録の抹消をするためにピンクのドアへと向かった。レミーは大勢のレポメンを倒して、ベスと共にピンクドアへ到達。背後からはジェイクと意識の戻ったフランクが迫っていた。

ドアの中へ入った2人は、互いに自身の人工臓器スキャンを行う。滞納記録の抹消が目的だった。痛みを麻薬で緩和させつつ、血塗れになりながらスキャン。あと1つというところで、ジェイクとフランクが入室して来る。レミーの必死な形相を目にしたジェイクは、フランクを刺殺。人工臓器回収ボックスへ手榴弾を投げ入れ、ベスとレミーを助けて逃亡した。

3人は逃亡に成功し、南の島でバカンスを楽しむ。息子に渡した体験談は書籍となり、販売が開始されていた。しかし、今しがた笑い合っていたジェイクの姿が忽然と消える。

レミーは走馬燈を見たあの廃墟にいた。彼はユニオン社の新開発されたM5神経装置を脳に埋め込まれ、ずっと夢を見せられていたのだった。ジェイクがレミーの負債を被り、彼のために回収を増やすと言う。幼馴染のおかげで、レミーは今や幸せな生活を夢の中で送っているのだった。

映画『レポゼッション・メン』の感想・評価・レビュー

荒唐無稽で残酷な描写が多くアイデアがあって面白い。世界観を過度にSFにすることによってごまかしているが、実は荒唐無稽なおとぎ話ではなく冷酷な貧富の差は現在でもあり、その風刺映画である。現実でも貧乏人はいいように搾取されて自由を奪われているが、映画では彼らの身体なのに比べて現実ではお金なので気づきにくい。実質は肝臓をもぎとっていくのもお金をもぎ取っていくのも変わらないんじゃないだろうか。という主張には感心したがどうにもならない寂しさがあった。(男性 30代)


設定が面白いのに、ところどころ疑問点が多く内容はイマイチでした。SFを生かし切れていない気がします。いくらプロの回収屋といえど、殺害してしまうのであればもっと楽な方法があったのではないかと。臓器に細工をすれば延滞者を動けなくすることも可能なのでは。効率が悪いなぁと思ってしまいます。システムにもうひと捻り欲しかったです。ラストはあんぐり。ジェイクとの友情は感じられましたが、夢落ちは本当に後味が悪いです。(男性 20代)


SF作家エリック・ガルシアの小説『レポメン』が原作となっている。臓器回収の仕事をする男達の話なのだが、終盤で驚くべき事実が判明するので、愕然とする。これまでの奮闘は何だったのだと非常に切なくなるラストだった。搾取する側と搾取される側の歴然とした差が格差社会を現し、痛烈な批判を描いているようにも思える。結局、主人公も計画を成功させバカンスに出ているという夢を見せられているのだが、なんというか痛々しいというか、皮肉と言うべきか。強者には勝てないのが、現実なのかなと思わされる。そんな作品。(女性 40代)

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