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映画『シューテム・アップ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『シューテム・アップ』の概要:スミスは男に追いかけられている妊婦を、街で偶然目撃する。男を倒し妊婦を逃がそうとするが、妊婦が産気づいてしまう。しかも、男の仲間が新たに現れる。スミスは男の仲間を倒しながら、妊婦のお産を手伝うことになった。

映画『シューテム・アップ』の作品情報

シューテム・アップ

製作年:2007年
上映時間:86分
ジャンル:アクション
監督:マイケル・デイヴィス
キャスト:クライヴ・オーウェン、ポール・ジアマッティ、モニカ・ベルッチ、スティーヴン・マクハティ etc

映画『シューテム・アップ』の登場人物(キャスト)

スミス(クライヴ・オーウェン)
皮肉屋。社会的なマナーやルールに厳しく、違反した者に容赦がない。自分で育てたニンジンを常に携帯しており、食べたり攻撃に活用したりしている。名前や生い立ちなど不明。鉄砲工を父に持ち、10歳で全米射撃大会に優勝し、軍に入隊していた男かもしれない。
カール・ハーツ(ポール・ジアマッティ)
幼い頃から人の行動や考えを読むのが得意。元FBIのプロファイラー(自称、法医行動学顧問)。8歳の子供がいる。妻に頭が上がらない。赤ちゃん(オリバー)を始末するために、スミスをつけ狙う。
ドンナ・キンタナ(モニカ・ベルッチ)
スミスの知り合いの娼婦。ヒモの男に腹を殴られ、子供を死産している。スミスのことは名前以外何も知らない。
ハマーソン(スティーヴン・マクハティ)
銃の販売を行っている、「ハマーソン」の社長。親から会社を引き継ぎ、社長となった。銃規制を行おうとしているラトリッジ上院議員の思惑を阻止するため、赤ちゃん(オリバー)をつけ狙う。
ハリー・ラトリッジ上院議員(ダニエル・パイロン)
大統領選に出馬しており、銃規制を表明している。病に侵されており、骨髄移植を必要としている。適合するドナーを生み出すために、女性に自分の子供を産ませている。

映画『シューテム・アップ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『シューテム・アップ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『シューテム・アップ』のあらすじ【起】

スミスがベンチに座っていると、目の前を男性に追われた妊婦が走り去っていった。男は拳銃を持っており、妊婦を殺そうとしていた。スミスは男を殺し、妊婦を助けた。しかし、男の仲間が現れる。スミスは拳銃を使って、男の仲間を次々と射殺していった。そして、妊婦を逃がそうとするが、妊婦は陣痛を起こしており、身動きが取れなかった。スミスは男の仲間を倒しながら、お産を手伝った。赤ちゃんは無事に誕生する。

スミスは母親と赤ちゃんを抱え逃走するが、追われている理由を聞く前に、母親は流れ弾に当たって亡くなってしまう。スミスは赤ちゃんを抱え、逃走した。男達のボス(カール・ハーツ)は、逃げるスミスに、覚えていろと怒りを称えた表情で言葉を投げかけた。カールは母親の遺体を回収すると、ミスを犯した部下のお尻に銃弾を浴びせた。

スミスは赤ちゃんを公園に置いて立ち去ろうとするが、赤ちゃんに近づこうとした女性が撃たれてしまう。撃ったのはカールだった。カールは赤ちゃんを射殺しようとして、女性を撃ってしまったのだ。スミスは仕方なく赤ちゃんを回収し、知り合いの娼婦であるドンナ・キンタナの元に向かった。スミスはドンナに赤ちゃんを1日預かってくれと頼むが、断られてしまう。

カールはスミスがドンナの元に行ったことを突き止めた。ドンナに会いに行きスミスのことを聞き出そうとするが、ドンナはスミスのことを名前以外知らなかった。カールはドンナの言葉を信じず、弾を撃ったばかりの熱い銃口をドンナの肌に押し当てて脅し、スミスの情報を求めた。すると、そこにスミス本人が現れる。カールはドンナを脅すために弾を使い切っていたため、ナイフを持ってスミスに襲い掛かった。だが、銃で胸の辺りを撃たれてしまう。

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映画『シューテム・アップ』のあらすじ【承】

スミスは障害者用の駐車場に止めた健常者の車を盗み、ドンナを連れて逃げることにした。そして、移動中に今までの経緯をドンナに説明した。だが、交通ルールを守らない車のことが気になり、会話に集中できなかった。スミスはポイ捨てをした車に自分の車をぶつけ、事故を起こさせた。ドンナはキレすぎだとスミスを叱った。一方、カールは防弾チョッキのお蔭で生きており、スミス達を始末するために人手を集めていた。

カールは幼い頃から人の行動や考えを読むのが得意で、元FBIのプロファイラー(自称、法医行動学顧問)だった。その経験から、スミスの行動を探り、アジトを突き止める。その頃、アジトにいたスミスは、ドンナと共に赤ちゃんの世話を行っていた。赤ちゃんのことを“コレ”と呼んでいたのだがドンナに叱られたため、好きな本から名前を取り“オリバー”と名付けることにした。

カールは集まった約50人の手下にアジトを襲撃し、スミス達を始末するよう指示を出した。しかし、スミス達に逃げられてしまう。スミスはドンナと共に、オリバーの母親が暮らしていた家を探すことにした。オリバーはヘビメタの音楽を聞いているときに、泣き止んでいた。そのことから、母親がヘビメタ・クラブの近くに住んでいたのではないかと考えた。ドンナは馬鹿げた考えだと否定するが、他に当てもなかったため、ヘビメタ・クラブを探すことにした。

映画『シューテム・アップ』のあらすじ【転】

スミスはドンナ達と共に母親と出会った場所から一番近いヘビメタ・クラブを訪れ、そこのオーナーに話を聞いた。そこで、クラブの2階の部屋を、スーツを着た人達に貸していたことを教えられる。スミス達が部屋に入ると、スーツを着た男達の死体があった。さらに、オリバーの母親と他2名の妊婦が一緒に写る写真があった。スミス達が奥の部屋に足を踏み入れると、妊婦の死体があり、側には黒服を着た男の姿があった。スミス達は黒服の男に気付かれないように、慌てて別の部屋に隠れた。その男はスミス達に気づかないまま、“妊娠工場”の存在がバレていたことを電話で誰かに報告した。

スミス達は部屋の中の捜索を続行した。そこで、冷蔵庫の中に保存された大量の精子を発見する。提供者は1人だけだった。さらに、何かの治療のために使われたと思われる、骨髄血まであった。骨髄移植は適合者が少なかったが、同じDNAを持つドナーなら確率は上がった。誰かの骨髄移植のために赤ちゃんは育てられ、また何者かがそれを阻止するために赤ちゃんの命を狙っているのだ。ドンナは医療のことに詳しいスミスの博識さに驚いた。

スミス達はホテルに部屋を取った。そこで、スミスはドンナから、赤ちゃんを預けようとした理由のことで責められる。スミスがドンナに赤ちゃんを預けようとしたのは、母乳が出るためだった。ドンナは自分の子供がどうなったのか、気にしていないスミスの無神経さに腹を立てていた。スミスはドンナの訴えは最もだと思い、赤ちゃんがどうなったのか話を聞いた。すると、ドンナは悲しそうな表情で、ヒモの男に腹を殴られ、子供を死産したことを話した。スミスはあまりの出来事に言葉を失くす。

スミスとドンナが体を求め合っていると、男達が襲撃して来た。スミスはドンナを庇いながら男達を始末した。男達が持っていた銃を確認すると、全員ハマーソン製の銃を持っていた。その銃は半年ほど世に出回っていない物だった。

ドンナ達を庇いながらでは戦えないため、スミスは博物館に展示されている戦車に、2人を隠すことにした。スミスが騒動を起こしている間に、ドンナはオリバーと共に戦車の中に入った。その後、スミスはハマーソン会社に侵入した。すると、ハマーソン社長の傍にカールの姿があった。カールはスミスの正体だと思われる男について調べており、そのことをハマーソン社長に報告していた。男は鉄砲工を父に持ち、10歳で全米射撃大会に優勝し、軍に入隊していた。その後、消息は途絶えていたが、特殊任務に就いたためだと考えられた。だが、ハマーソン社長はスミスの生い立ちなど興味なく、カールに早く始末するよう指示を出した。カール達はスミスに気づき、手下と共に攻撃した。しかし、スミスは手下達を倒し、逃げて行った。

映画『シューテム・アップ』の結末・ラスト(ネタバレ)

スミスは戦車の中に入り、ハマーソンが黒幕だったことをドンナに報告した。ハマーソンは親から会社を継ぎ、銃を販売していた。スミスが骨髄を求めている人物が誰か分からず悩んでいると、ハリー・ラトリッジ上院議員の写真が掲載された新聞が目に入った。スミスはラトリッジ上院議員が骨髄を求めている相手だと気づく。ラトリッジ上院議員は大統領になれば、銃規制を行うことを表明していた。オリバーをラトリッジ上院議員に引き渡せば、今度は秘密を漏らさないために政府からも狙われることになるため、スミスはドンナ達を街から逃がすことにした。

スミスは1人でラトリッジ上院議員に会いに行き、飛行機の中に乗り込んだ。そこで、ラトリッジ上院議員のズボンに、ハマーソンが飼っている犬と同タイプの犬の毛が付いていることに気づく。ラトリッジ上院議員はハマーソン側に寝返っていたのだ。スミスはラトリッジ上院議員を射殺して、飛行機の中から飛び降りた。

カールはスミスを捕らえ、指を折って赤ちゃん達の居場所を言うよう脅した。だが、スミスは吐かなかった。実は、ハマーソン社長以外に黒幕がおり、カールはスミスとドンナ達を始末して証拠を隠ぺいする必要があった。スミスが中々吐かないため、カールはスミスの過去を話して精神的に痛めつけることにした。かつてスミスは父の店を継いで銃を販売していたのだが、その銃を買った人物が銃乱射事件を起こしたことがあった。被害者の中に、スミスの妻と息子がいた。だが、やはりスミスは話そうとはしなかった。

スミスはカールに目を刺されそうになるが、反撃して拘束を逃れると、ハマーソン社長を射殺した。だが、指が折られていたため、銃を上手く扱えず、カールを撃つことができなかった。スミスは手を拳銃代わりにするため、火で炙った薬莢を指に挟み、カールを撃った。そして、スミスとカールは瀕死の中、銃を構え合った。スミスは見事カールの体に弾を命中させ射殺した。

スミスはドンナと待ち合わせを約束していたバス停に向かうが、既にバスは出発しており、ドンナ達の姿はなかった。スミスは脅されても吐かないようにするために、ドンナ達がどこの町で降りるのか聞いていなかった。スミスはドンナ達を求めながら適当にバスを降り、レストランに入った。するとそこで、ドンナはオリバーの世話をしながら、ウェイトレスとして働いていた。2人は再会を喜び、抱きしめ合った。

映画『シューテム・アップ』の感想・評価・レビュー

アクションですが、主人公であるスミスの人物設定にクセがあり過ぎて笑ってしまいました。こういう人、いるなぁ。と思わずにはいられません。
そして、鍵を握る赤ちゃんがヘビメタの英才教育を受けていたという、もはやハチャメチャな展開に突入します。その中で繰り広げられるドンパチはかっこよかったです。
深く考えてはいけません。ツッコミどころしかありません。頭カラッぽで楽しむには最高でしょう。(女性 20代)


たまたま通りかかって妊婦を助けたところから、物語が大きく動き出すところがおもしろかった。スミスじゃなければ赤ちゃんは殺されていただろうし、真相は闇に葬り去られたままだっただろう。赤ちゃんの母親が殺されてしまったのはショックだが、ドンナとスミスと赤ちゃんの三人が無事で、ハッピーエンドを迎えられたのは良かったと思う。
スミスは破天荒で口は悪いのだが、優しい心を持っているのが感じられて良いキャラクターだなと思った。(女性 30代)


スミスのキャラクターがかなりぶっ飛んでいて笑ってしまいました。悪党に追われる妊婦を助けたはいいが、お産も手伝わされてしまうと言うスミスにとってはかなり予想外の展開だったでしょう。しかも、取りあげた赤ちゃんのお母さんは死んでしまうし、悪党は赤ちゃんを奪おうとしてくるしハチャメチャです。
にんじんスティックが大好きな私としてはかなり親近感が湧いてしまいました。テンポも良くてアクションシーンも迫力があるので楽しく見られる作品です。(女性 30代)

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