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映画『大怪獣ガメラ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『大怪獣ガメラ』の概要:東宝の『ゴジラ』に対抗すべく大映で製作された怪獣映画ガメラシリーズの第1作。北極上空で撃墜された国籍不明機に積まれていた核兵器の爆発により目覚めたガメラは、北海道、そして東京に上陸する。

映画『大怪獣ガメラ』の作品情報

大怪獣ガメラ

製作年:1965年
上映時間:79分
ジャンル:SF、ファンタジー
監督:湯浅憲明
キャスト:船越英二、姿美千子、霧立はるみ、山下洵一郎 etc

映画『大怪獣ガメラ』の登場人物(キャスト)

日高(船越英二)
動物学者。アトランティスにいた伝説の亀、ガメラの存在を信じ、その立証のためエスキモー部落を訪れる。ガメラ復活後は、その第一人者として、ガメラ撃退の陣頭指揮にあたる。
桜井俊夫(内田喜郎)
襟裳岬の灯台守の小学生の息子。ガメラが破壊した灯台から落下しかけるが、ガメラによって助けられる。ガメラは本来悪い生き物ではないと信じ、ガメラを追いかけ、東京、そして大島まで行く。
村瀬(浜村純)
北海道大学の古代生物学者。日高教授から助言を求められ、ガメラに対し人間の武器は通用しないという意見を述べる。その後、日高教授と一緒にガメラ撃退の作戦を考える。

映画『大怪獣ガメラ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『大怪獣ガメラ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『大怪獣ガメラ』のあらすじ【起】

日高教授らは、アトランティスにいた伝説の亀の調査のため、北極圏のエスキモー部落を訪れていた。その上空を、国籍不明機が飛んでいく。その国籍不明機を感知したアメリカ軍は追跡を始める。交信を試みるが応答はなく、交戦状態に陥ってしまう。そして、国籍不明機は撃ち落とされる。墜落した機体は爆発を起こし、キノコ雲が湧き上がる。国籍不明機には核が積んであったのだ。そして、その爆発によって、氷の下で眠っていた大怪獣ガメラが目覚めるのだった。

日高教授はエスキモーの長老から、謎の亀は悪魔の使者ガメラだと聞く。そして、日高教授は自分の仮説が正しいことを確信するのだった。

調査隊の母船ちどり丸は、ガメラの襲撃に遭う。ガメラは火を吹き、ちどり丸は沈没してしまう。ちどり丸からのSOS通信を受けた米軍は偵察機を派遣するが、通信にあった巨大な亀も乗組員の姿も見つからないのだった

そしてガメラは、北海道襟裳岬に現れる。ガメラは、灯台をなぎ倒す。その灯台には、灯台守の息子、小学生の俊夫が居たのだが、ガメラは彼を自分の手の上に乗せ、助けるのだった。

日高教授は帰国した空港で、ガメラが出現したことを知り、北海道へと向かう。その北海道では、敏夫が海岸に隠した自分の亀を探しにくるが、その姿はなく、敏夫は自分の亀がガメラになったのではないかと思うのだった。

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映画『大怪獣ガメラ』のあらすじ【承】

次にガメラが出現したのは、地熱発電所の近くだった。対応に追われる日高教授は、地熱発電所の35万キロワットの電気をガメラ撃退に用いようとするのだった。しかし、ガメラを高圧電流で感電させる計画は失敗する。自衛隊はガメラに対して、攻撃を開始するが、地熱発電所はガメラによって破壊される。ガメラは、燃える発電所の炎を吸い込み、エネルギーにしているのだった。

日高教授は村瀬教授と会い、通常兵器や核では、ガメラにダメージを与えるのは愚か、エネルギーを与えているようなものだという意見で一致をする。そして、日高教授は冷凍作戦を提案する。自衛隊では、冷凍爆弾を開発中だった。しかしその冷凍爆弾は、まだ試作中で10分しか効力が続かないのだった。

ガメラは、自衛隊の冷凍爆弾による攻撃で動きが鈍くなる。自衛隊は、冷凍爆弾の効力が続く10分間で準備を整え、山の斜面を爆発させガメラをひっくり返すことに成功する。ひっくり返ると元に戻れない亀の性質をガメラが持っているなら、そのまま餓死を待てば良いはずだった。しかし、ひっくり返ったガメラは手足や頭を引っ込め、そこから火を吹きながら空を飛び、どこかへ消え去るのだった。

映画『大怪獣ガメラ』のあらすじ【転】

あの日、飛び去ったガメラは、世界の色々なところで目撃されていたが、その行方は掴めないままだった。俊夫は自分の飼っていた亀がガメラになったと信じていた。その俊夫は、姉の信代と一緒に、日高教授のオフィスを訪ねるのだった。俊夫は、自分のことをガメラが助けてくれたことを日高教授に告げ、ガメラを庇うのだった。

記者会見に出席した日高教授は、ガメラは核エネルギーをも、自分のものとする可能性を危惧していた。同じ頃、東京湾では異常な高潮や電波障害などの不可解な事件が起きていた。その原因は、ガメラではないかと日高教授は推測するのだった。

日高教授の発言により、世界中の科学者が来日をし、ガメラ撃退のための研究を進めていた。そして、Zプランを使うことが提案される。Zプランは、伊豆大島で建設中の施設だった。

ガメラは羽田空港に現れる。更に、都内にも侵攻し、東京タワーも呆気なく倒されてしまう。次々と都内から避難する人々の中に、俊夫と信代の姿もあった。しかし、俊夫は、姉の元を離れガメラに会いに行くのだった。

Zプラン発動まで24時間が必要だった。ガメラは石油コンビナートでエネルギー源となる炎を吸っていたが、その石油も残り8時間で燃え尽きてしまうことが分かっていた。Zプラン発動まで、ガメラをコンビナートに釘付けにするため、石油を補給しながら炎を絶やさない作業が続けられていた。

映画『大怪獣ガメラ』の結末・ラスト(ネタバレ)

Zプランの準備が整う。しかし、ガメラを大島まで誘導する必要があった。日高教授が立案した作戦で、ガメラを大島まで誘導することになる。ガメラのことが気になる俊夫は、大島へ向かう荷物の中に隠れ、密航する。俊夫は、大島で見つかってしまうが、日高教授の計らいで、Zプランを見学することになる。

台風が近づく中、いよいよZプランが発動する。まず、タンカーから重油を海に流し、それに火をつけ、大島までの海上に炎の道を作る。その炎に導かれ、ガメラは大島へと移動を開始するのだった。しかし、台風が進路を変え、大島への直撃コースをとりつつあった。台風接近に伴い、ガメラを誘き寄せる大島の炎が消えてしまう。ガメラは、後少しのところまで来ていたが、再び東京方面へ向かおうとしていた。そこで、日高教授らは、プレハブ小屋に火を放ち、火事を起こし、ガメラを誘導する。しかし、台風による暴風雨が大島を襲い、せっかく起こした火事もその雨で消えてしまう。万策尽きたと思われたその時、大島の火山が噴火をする。ガメラは、火山の炎に導かれ、大島に上陸するのだった。

翌朝、雨も上がりZプランの最終段階が実行される。まず、火炎放射によりガメラを誘導し、近づいたガメラをカプセルの中に隔離をする。実は、そのカプセルはロケットの先端部分だったのだ。そして、ガメラを閉じ込めたまま、ロケットを打ち上げるのだった。ロケットの行き先は火星。ガメラは、Zプランによって、火星に送られたのだ。そして、俊夫は大きくなったら火星行のロケットを作ってガメラに会いに行くことを誓うのだった。

映画『大怪獣ガメラ』の感想・評価・レビュー

人気シリーズ第一弾であり、唯一のモノクロ作品。ガメラの凶暴性を秘めた鋭い三白眼が、終始ギラリと画面に映えていたのが印象的。
ストーリーは、突如現れた怪獣に人類の英知が戦いを挑むというものだが、この中に、子供とガメラの異種間の交流が描かれているのが、独自のキャラクター性をもたらしていて面白い。
ガメラの脅威に対しての描写は殊の外マイルドであり、どちらかというと、ガメラを慕う俊夫君の行動や、周りからの仕打ちの方がハラハラして見れた。(男性 20代)


かなり古い作品、白黒の映像がガメラの不気味さ強さを掻き立てます。カメを巨大な怪獣にして、更に空を飛ばそうというのは、よく考えたら斬新なアイデアだなと今更ながら思いました。砲撃に耐える甲羅、それが体のほとんどを覆っていると考えると相当厄介な怪獣です。東京タワーが異様に目立つ街並は、大学生の自分からすると新鮮でした。石油を海に流したり、核爆弾を撃ったりして倒そうと試みるのも、古い映画ならではの演出ですね。(男性 20代)


ゴジラにもガメラにも全く興味を持たずに育ってきてしまったのでなんの知識もなくこの作品を鑑賞しましたが、ゴジラとガメラは別物なんですね。
東宝が作ったゴジラから10年以上遅れて大映が作ったこのガメラ。モノクロの映像が時代を物語っていますが私がガメラに抱いていた怖い怪獣という印象は全く逆だったようです。
今作を見る限り、ガメラは子供に優しいのかなと感じました。ビジュアルはちょっとグロテスクですが、子供が好きなような描写がありホッコリしてしまいました。他の作品も見たくなります。(女性 30代)

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